南木曽岳(1677.3m)・長野県木曽郡南木曽町吾妻




南木曽岳(1677.3m)・長野県木曽郡南木曽町吾妻

蘭(あららぎ)登山口より「南木曽岳(なぎそだけ)」へ

南木曾岳は、中央アルプス南端の西側にあり、中山道木曽路の入り口に位置する山で、

御嶽山・木曽駒ヶ岳と並び木曽三岳と称されます。

日本三百名山の一座で、初夏にはアカヤシオが咲く美しい山でもあります。

地元では雨が多いことから「泣きびそ岳」、また金時伝説があることから、

「金時山」などとも呼ばれるそうです。

標高こそ1700mにも満たない山ですが、花崗岩の急峻な岩場が連なり、

かつては厳しい修験が行われた山だそうです。

現在は整備が行き届いておりますが、木製のハシゴや階段が続く険しい山でもあります。

山頂一帯の展望地からは、南アルプスや恵那山、西は穂高連峰から御嶽山・乗鞍岳、

そして正面に中央アルプスの山々を望むことが出来る景観の良い山です。

南木曾岳(なぎそだけ)

標高 1677.29m 登山日 2024年7月27日
日本三百名山・二等三角点(南木曾)
所在地 長野県木曽郡南木曽町吾妻

難易度 ★     オススメ ★★★ 登山口(ナビ検索) 蘭駐車場
南木曽岳山麓避難小屋(4:23)→南木曽岳登山道入口(4:42)→下山道分岐(4:55)→金時ノ洞窟(4:58)→金明水(5:08)→かぶと岩(5:49)→南木曽岳(6:01)→南木曽岳避難小屋(6:08)→摩利支天(6:31)→下山道分岐(7:15)→南木曽岳登山道入口(7:25)→南木曽岳山麓避難小屋(7:35)→ゴール地点(7:35) 所要時間 3時間13分 累積標高 790m / 789m 距離 6.0km
■南木曽岳は、いかにも木曽らしい山である。山頂までも木曽の五木(ごぼく)で深々と覆われている。その裾野を通る中仙道の南木曽の宿から、飯田に抜ける大平(おおだいら)街道をしばらく行くと、蘭(あららぎ)と呼ぶ集落に出る。山と街道歩きをこよなく愛した田部重治の文章によると、この蘭は美人の多い所、と書いてある。蘭から北に沢を遡り、キャンプ場までは車が入る。そこからはヒノキやサワラなど黒木の香りに包まれて、急な登りが続く。山頂には岩の上に祠があって、ここもまた信仰の山であることを示している。御岳山、駒ヶ岳とともに「木曽三岳」と呼ばれたそうである。三角点は祠の隣の小高い所にあり、そこからは御岳山の眺めがよい。帰りは東のもう1つのピークを回るコースをたどると、また元のキャンプ場に降りてくる。南木曽町三留野から山頂まで3時間30分。(山と溪谷オンラインより)

蘭(あららぎ)登山口駐車場

南木曾山麓蘭キャンプ場の先、林道終点に蘭(あららぎ)登山口駐車場があります。

一番近い駐車場の横には避難小屋とトイレがあります。

蘭登山口駐車場

木曽三山の一つ南木曽岳南側の蘭(あららぎ)登山口にある登山者用駐車場(標高960m)。アクセスは中央道の中津川インターチェンジを下りて国道19号線の塩尻方面へ進み、道の駅 賤母(しずも)を過ぎた先の妻籠宿入口の交差点で国道256号線の飯田・妻籠宿方面へ右折、6.3kmほど先で南木曽岳登山口の案内板があるので左折して蘭キャンプ場の案内に従い林道を進む。キャンプ場を過ぎて林道ゲート手前の避難小屋付近に6台、その下に20台、さらに下部にも数台駐車できるスペースがある。南木曽岳の登山口は額付本谷林道・探勝路を進んだ先にある。

駐車台数  30台

料金    無料

トイレ   有り

登山ルート 南木曽岳(往復所要時間:4時間40分)

額付川

蘭駐車場からは林道とショートカットルート、二手に分かれます。

その後合流した後、林道をしばらく歩いて額付川に掛かる橋を渡ると登山口になります。

登山道・下山道 分岐

南木曾岳はこの分岐で、左へ進む登りのルート(登山道)と、

周回して右側から降りてくる下りのルート(下山道)に分かれています。

登りも下りも急なハシゴや木段が多く、

危険な交錯を避けるためにこのようなルートになっているそうです。

花崗岩質の山で侵食が激しいため急峻が続きます。

足場の悪い岩場が多いですが、現在ルートの大半は木段で整備されています。

雨などで階段が濡れている際は特に滑りやすいので注意が必要です。

上の鎖場には巻道もあります。

岩場の上から望む恵那山

かぶと岩

かぶと岩

かぶとのように鋭く空につきたった形からこの名がついたといわれる。南木曽岳は花崗岩類の地質で浸食のすすみやすい状況の山であり、このような巨岩が各所にみられる。 案内板より

南木曽岳(1677.29m) 二等三角点(南木曾)

南木曽嶽山大神の碑

山頂の50mほど先に進むと南木曽嶽山大神の碑、

左側には西のテラス(展望台)があります。

西のテラスからは眼下に南木曽の街並み、御嶽山や乗鞍岳の展望があります。

切り開かれた笹の道を避難小屋方面へ歩いていると南側の展望。

蛇峠山~大川入山~恵那山、手前稜線上には富士見台や南沢山が見えます。

南木曽岳避難小屋

笹に埋もれた南木曽岳避難小屋、奥には中央アルプスの山々が見えます。

綺麗なバイオトイレも完備。

山座同定標

避難小屋の上に北と西に大きく開けた見晴台があります。

北側の展望地より中央アルプス

木曽駒ヶ岳〜空木岳〜南駒ヶ岳〜仙涯嶺〜越百山

安平路山〜摺古木山

北アルプス南部・乗鞍岳〜穂高連峰〜大天井岳~常念岳~鉢盛山

摩利支天(1675m)より

山頂付近では南アルプス(小河内岳 以南)〜深南部(房子山付近)までを一望。

光岳〜池口岳〜中ノ尾根山〜不動岳〜丸盆岳〜黒法師岳

下山道

下山は一方通行の下山道を時計回りに進んでいきます。

急な山道を100mほど降りたところに岩の展望台があります。

所々に奇岩がみられます。

登山道との分岐まで戻り、再び林道を歩いて駐車場へ。

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