箱根峠(846m) 鞍掛山(1004m) 湯河原・県境繋ぎ
静岡県と神奈川県の県境歩きへ、
道の駅「箱根峠」から、湯河原の千歳川から相模湾へと至る区間です。
私有地のため歩くことの出来ない所や、
ルートが無く藪漕ぎを強いられる区間があり、想像以上に大変でした。
湯河原駅からはJRで小田原駅へ 箱根登山バスを使い芦ノ湖、
その後は徒歩で箱根峠まで戻りました。
鞍掛山(くらかけやま)
標高 1004.34m | 登山日 2024年12月6日 |
三等三角点(鞍掛山) | |
所在地 神奈川県足柄下郡箱根町箱根 |
難易度 ★★ オススメ ★ | 登山口(ナビ検索) 道の駅 箱根峠 |
道の駅箱根峠(10:10)→箱根峠バス停(10:16)→鞍掛山(10:47)→函南原生林入口(11:24)→矢倉岳(11:41)→落合橋(13:18)→湯河原温泉入口三差路(13:57)→湯河原駅(14:17) 所要時間 4時間14分 累積標高 372m / 1151m 距離 20.5km | |
■箱根峠(はこねとうげ)は、神奈川県足柄下郡箱根町と静岡県田方郡函南町の境に位置する峠。箱根山の外輪山を越え、標高は846 m。 ■ー |
道の駅 箱根峠
道の駅 箱根峠
所在地 250-0521 神奈川県足柄下郡箱根町箱根381-22
電話番号 0460-83-7310
駐車場 大型:8台 普通車:23(身障者用1)台
営業期間 9:00~17:00 (食堂L.O.15:50)
鞍掛山 取付き
道の駅 箱根峠よりスタート
箱根峠から静岡・神奈川の県境は 「箱根くらかけゴルフ場」の敷地を通過します。
そのため、国道1号線から静岡県道20号(熱海箱根峠線)に迂回、鞍掛山に向かいます。
湯河原ロープウェイ
ひと登りして 富士山と県境尾根。
現在の鞍掛山の山頂は電波塔が立ち並び、一面笹に覆われていますが、
その昔は人気の景勝地だったそうです。
かつて鞍掛山には伊豆箱根鉄道により、 湯河原峠から山頂まで、
「湯河原索道線」というロープウェイが掛けられていました。
しかし霧や雲が発生しやすい地形のため、運行が不安定となり、1974年に休止、
1977年に廃止、僅か8年だけ運行した幻のロープウェイとなりました。
現在、鞍掛山には無線中継所や警察関連の通信施設があり、
関東〜東海を結ぶ無線通信網の重要な拠点となっています。
そのため、電波塔周辺は鉄壁の防御、有刺鉄線が張り巡らされています。
施設外周の笹を漕いで何とか脱出しました。
一度、舗装路された保守専用道路へ。
三角点があるもう一つの電波塔に向かいます。
山頂の通信施設も入れません。
仕方がなく右奥から笹藪を漕いで行きます。
箱根山と芦ノ湖
右には外輪山の上二子山・下二子山
手前に屏風山などが見えています。
鞍掛山(1004.34m)
鞍掛山(1004.34m)・笹の中に埋もれた「三等三角点(鞍掛山)」は探せず。
このまま県境の軌道上に歩ければと思っていましたが、無理そうなため断念。
事前計画通り東側からアプローチします。
湯河原峠 ターンパイク料金所
鞍掛山と湯河原峠
再び静岡県道20号(熱海箱根峠線)に合流。
鞍掛山と湯河原峠、ロープウェイが運行していた区間です。
静岡県道20号より
県道から山中へ、取付きこそ道がありましたが、
その後、藪漕ぎをしてP908.3まで登ります。
P908.33m 二等三角点(宮上村)
二等三角点(宮上村)がある、908.33mのピーク までは藪漕ぎが続きます。
その後、気持ちの良い防火帯に至りました。
天城連山〜伊豆山稜線歩道の山々を一望
相模湾
ゴールの湯河原市街や真鶴岬も見えています。
絶景稜線もつかの間、この先の鉄塔からは激藪の下りが待っていました。
笹と格闘しながら、枯沢までの約300m、ここが一番大変な区間でした。
県境の枯沢
沢まで下って来て、ようやくまともに歩けるように。
アラスケ沢林道
幾つかの沢が合流した地点から林道へ。
このアラスケ沢が県境となります。
沢沿いの林道をひたすら下る。
途中、集落のイチョウが綺麗でした。
湯河原市街
温泉宿が立ち並ぶ湯河原へ
落合橋 合流点
ここで県境だったアラスケ沢?(左)と、
大観山から続く藤木川が合流して千歳川に名を変えます。
千歳川
静岡・神奈川の県境を隔てる「千歳川」、川沿い遊歩道を辿ります。
千歳川沿いの遊歩道
雰囲気の良い良い遊歩道を辿ります。
最後に、国道135号線を渡り海岸まで。
相模湾へと流れる千歳川
奥に初島と伊豆大島が見えます。
静岡・神奈川県境の最南端
JR湯河原駅
湯河原駅からは電車とバスで箱根峠まで戻ります。
JR小田原駅
小田原駅東口バス停から箱根登山バスで箱根町港へ
箱根町港バス停
ここから再び徒歩で、旧東海道を箱根峠まで戻ります。
箱根旧街道
江戸前期に街道整備された石畳が残っています
芦川の石仏群
庚申塔や巡礼供養塔などが安置されています。
箱根旧街道の石畳
坂は順に「向坂」「赤石坂」「釜石坂」「風越坂」と呼ばれています。
箱根旧街道を抜けて国道1号線へ、道の駅まで戻り終了です。