笠ヶ岳(2898m)抜戸岳(2812m) 大ノマ岳(2662m) 弓折岳(2588m)・新穂高温泉より周回




笠ヶ岳(2898m)抜戸岳(2812m) 大ノマ岳(2662m) 弓折岳(2588m)・新穂高温泉より周回

新穂高温泉から「笠ヶ岳(かさがたけ)」へ。

笠新道から登り、小池新道で周回しました。

訪れた日は、三連休の初日ということもあり、前日着で下の登山者用駐車場は既に満車。

鍋平からのスタートとなったため、距離・標高共に余分に掛かってしまいました。

当日は晴れの予報でしたが、登り初めから曇っていたため、

ピストンに計画変更しようと思っていた所、天気が好転。

素晴らしい笠ヶ岳の稜線を堪能出来ました。

笠ヶ岳(かさがたけ)

標高 2897.56m 登山日 2024年9月14日
日本百名山 二等三角点(笠ヶ岳)新 花の百名山
所在地 岐阜県高山市上宝町金木戸

抜戸岳(ぬけどだけ)

標高 2812.92m 登山日 2024年9月14日
三等三角点(奥笠ヶ岳)ぎふ百山
所在地 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂

大ノマ岳(おおのまだけ)

標高 2662m(弥山) 登山日 2024年9月14日
双六岳の主稜線から南に派生する尾根上のピーク
所在地 岐阜県高山市上宝町金木戸

弓折岳(ゆみおりだけ・ゆみおれだけ)

標高 2588m 登山日 2024年9月14日
二等三角点(中平) 花の百名山 続ぎふ百山
所在地 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂

難易度 ★★★   オススメ ★★★ 登山口(ナビ検索) 新穂高温泉
スタート地点(4:00)→鍋平駐車場(4:02)→新穂高登山指導センター(4:29)→登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)(4:38)→お助け風穴(4:57)→中崎橋(5:11)→笠新道登山口(5:20)→ブリキベンチ(6:17)→天然クーラー(木の根)(6:32)→天然クーラー(岩間)(6:50)→杓子平(7:45)→笠新道抜戸岳分岐(8:31)→抜戸岳(8:42)→笠新道抜戸岳分岐(8:51)→抜戸岩(9:19)→笠ヶ岳テント場(9:36)→笠ヶ岳山荘(9:47)→笠ヶ岳(10:02)→笠ヶ岳山荘(10:21)→笠ヶ岳テント場(10:28)→抜戸岩(10:42)→笠新道分岐(11:11)→抜戸岳分岐(11:15)→秩父平下降点(11:15)→秩父平(11:53)→大ノマ岳の肩(12:15)→大ノマ岳(12:21)→大ノマ乗越(12:37)→弓折岳(分岐)(12:56)→弓折岳(13:00)→弓折乗越(13:05)→鏡平山荘(13:25)→鏡池(13:29)→シシウドヶ原(13:46)→イタドリが原(13:57)→チボ岩(14:06)→秩父沢出合(14:13)→小池新道入口(14:35)→わさび平小屋(14:46)→笠新道登山口(14:52)→中崎橋(14:59)→お助け風穴(15:06)→登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)(15:14)→中崎山荘 奥飛騨の湯(15:20)→新穂高温泉バス停(15:25)→ゴール地点(15:54) 所要時間 11時間52分 累積標高 2750m / 2740m 距離 32.0m
■岐阜県高山市にあり、県境に位置しない山としては岐阜県最高峰。その名のとおりの姿は、『日本百名山』の著者・深田久弥に「どこから見ても笠の姿を崩さない」と言わしめている。1683年(天和3)に円空上人が開山し、140年後の1823年(文政6)、播隆上人が再興した。播隆上人はその5年後に槍ヶ岳を開山している。山頂をめざすコースは2本。その1本、新穂高温泉から笠新道を登り、抜戸岳、笠ヶ岳山荘を経て山頂に至る道がメインコースだが、稜線まで急登が続く。もう1本のクリヤ谷コースは山頂に直登できるものの、笠新道より技術的に難しくなる。両コースとも体力勝負だ。新穂高温泉から鏡平、弓折岳を経て大迂回するコースは体力的には少し楽だが、1日余分にかかってしまう。

日本百名山』(にほんひゃくめいざん)は、小説家、随筆家の深田久弥の著した山岳随筆。文筆家で登山家でもあった本人が、実際に登頂した日本の各地の山から自身が定めた基準で、100座を選び主題とした随筆集。

笠新道登山口

通常は、新穂高温泉から登山開始となりますが、

この日は下の駐車場に停めることが出来ず、鍋平駐車場からのスタート。

左俣林道を進みゲートを越え、約80分ほど掛かり登山口へ。

ここには水場もあります。

穂高連峰

急登で名高い「笠新道」は、稜線までつづら折れの急登が続く厳しい道です。

標高差で100m置きに看板が設置されていて、現在地の目安となります。

1800m付近から、槍・穂高連峰の展望が広がります。

杓子平より望む笠ヶ岳

2,100m地点を越えて、小さな梯子をいくつか登ると傾斜が緩まり

「杓子平(しゃくしだいら)」に到着します。

ここからは笠ヶ岳の全景を望むことが出来ます。

抜戸岳から、笠ヶ岳へと続く稜線。カール地形が美しいです。

振り返って、焼岳・乗鞍岳・御嶽山と並んで見えます。

真横には穂高連峰を望みます。

杓子平から、再び主稜線を目指す厳しい登りが続きます。

大岩を左手から巻くと尾根を越え、わずかに下ると笠新道分岐に至ります。

抜戸岳(2812.92m) 三等三角点(奥笠ヶ岳)

稜線に出るとガスってきてしまいました。

笠新道分岐まで下る前に「抜戸岳(ぬけどだけ)」に立ち寄ります。

笠新道分岐から笠ヶ岳へ

ここから笠ヶ岳山荘までは天空の尾根道が続きます。

ライチョウ

曇ってきたお蔭で、ライチョウの家族と出会えました。

笠ヶ岳周辺にはライチョウが多く生息するそうです。

好物のガンコウランが豊富でハイマツの後退が抑えられているため、

個体数・雛数共にここ数年維持されているとのこと。

稜線上に咲く綿毛のチングルマ

長い稜線を歩き、ようやく山頂へ。

山荘の手前まではゴーロ帯が続きます。

笠ヶ岳山荘のキャンプ指定地を通過すると山荘へ向けての最後の登りとなります。

「あと一息」「ガンバレ」などのメッセージが心強い。

山頂直下に建つ「笠ヶ岳山荘」、ここから10分程登れば山頂に至ります。

先程、通って来たテント場は約25張程度(利用料 800円/人)

水場はさらに少し下った場所にあります。

笠ヶ岳山荘

笠ヶ岳山荘(かさがたけさんそう)

所在地   〒506-1308 岐阜県高山市上宝町金木戸

電話番号  090-7020-5666

H.P    www.sugorokugoya.com

標高    2,810m

収容人数  100人

営業期間  6月下旬〜10月中旬

宿泊料金  1泊2食:9,800円・素泊まり:6,600円・お弁当:1,000円

設備    テント場:あり・水場:あり・個室:なし・自炊室:あり
乾燥室:あり・お風呂:なし・生ビール:あり

笠ヶ岳(2897.56m) 二等三角点(笠ヶ岳)

登頂時は雲に覆われ、残念ながら展望はありません。

岩屋造りの祠

山頂の少し手前にある岩屋造りの祠

槍ヶ岳の開山者、播隆上人が設置した阿弥陀如来仏像が今でも祀られています。

山頂より

笠ヶ岳山頂部

しばらく粘ってみましたが、天候が回復しないので下山。

振り返って山頂部を望みます。

少し雲が取れて来ました。

新穂高ロープウェイの軌道上、スタート地点の鍋平や新穂高が見えます。

槍ヶ岳もチラッと姿を見せてくれました。

西側の展望

笠新道分岐

再び、笠新道分岐まで、

せっかくなので計画通り周回することにしました。

ここからはグッと登山者も少なくなり、静かな稜線歩きです。

黒部五郎岳・薬師岳

あっという間に雲が取れて、真横に槍穂高連峰。

槍ヶ岳から南岳・北穂高岳・奥穂高岳・西穂高岳を一望します。

笠ヶ岳から伸びる稜線

槍穂高連峰

均整の取れた笠のシルエット

秩父岩より

北側も雲が取れ、黒部五郎岳や薬師岳を望む。

秩父平を見下ろして

「秩父平(2573m)」まで下って来ました。

ここから再び「大ノマ岳(2662m)」まで登り返します。

振り返って歩いて来た稜線。

この辺りは非対称稜線で、東側は特に険しいのがわかります。

大ノマ岳(2662m)

山頂が不明瞭な「大ノマ岳(2662m)」より

これから歩く、大ノマ乗越〜弓折岳、さらに双六岳と見渡せます。

ここからは、 ちょうど正面に槍ヶ岳を望めます。

大ノマ乗越より

大ノマ乗越まで下り、再び弓折岳への登り。

大ノマ岳を振り返って。

弓折岳(2588.51m) 三等三角点(中平)

台地状の山頂で、花の百名山の他に続ぎふ百山一座に選ばれています。

分岐からは再び大勢の登山者、上から鏡平を眺めます。

鏡平山荘

鏡平山荘(かがみだいらさんそう)

所在地   〒506-1421 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂

電話番号  0577-34-6268

H.P    www.sugorokugoya.com

標高    2,300m

収容人数  120人

営業期間  7月上旬〜10月中旬

宿泊料金  1泊2食:9,800円・素泊まり:6,800円・お弁当:900円

設備    テント場:なし・水場:あり・個室:あり・自炊室:あり
乾燥室:あり・お風呂:なし・生ビール:あり

鏡池

鏡平は小池新道の途中にある小さな平地です。

ここにある鏡池は、槍ヶ岳を望む絶好のロケーションとして有名で、

条件がよければ池に映る槍ヶ岳、逆さ槍を望むことができます。

歩きやすい小池新道を下り、「わさび平小屋」まで下ります。

わさび平小屋

わさび平小屋(わさびだいらごや)

所在地   〒506-1421 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂

電話番号  0577-34-6268

H.P    www.sugorokugoya.com

標高    1,400m

収容人数  60人

営業期間  7月上旬〜10月中旬

宿泊料金  1泊2食:8,800円・素泊まり:5,800円・お弁当:800円

設備    テント場:あり・水場:あり・個室:なし・自炊室:あり
乾燥室:あり・お風呂:あり・生ビール:あり

左俣林道ゲート

左俣林道を戻りゲートを越え、新穂高温泉へ。

最後、扇平まで登り返して終了です。

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