大川入山(1908m) 蛇峠山(1664m)・長野県伊那郡阿智村
中央アルプスの最南端「大川入山」と
国道153号を挟んで向かい合う「蛇峠山」2座へ行って来ました。
共に長野県阿智村にある7つの山「阿智セブンサミット」に選ばれています。
横岳(よこだけ)
標高 1574m | 登山日 2019年7月6日 |
大川入山へ至る途中のピーク | |
所在地 長野県下伊那郡阿智村浪合治部坂 |
大川入山(おおかわいりやま)
標高 1908m | 登山日 2019年7月6日 |
中央アルプス最南端 熊笹に覆われた山頂部からの大展望 | |
所在地 長野県下伊那郡阿智村浪合治部坂 |
蛇峠山(じゃとうげやま)
標高 1664m | 登山日 2019年7月6日 |
山頂近く狼煙台跡がある展望台からは南 中央 北アルプスの展望 | |
所在地 長野県下伊那郡平谷村靱 |
難易度 ★★ オススメ ★★★ | 登山口(ナビ検索) 治部坂観光駐車場 |
大川入山登山口(08:30)→横岳(09:10)→大川入山(10:31)→横岳(11:45)→大川入山登山口(12:25)→馬の背(13:18)→蛇峠山 狼煙台(13:58)→蛇峠山(14:03)→蛇峠山 狼煙台(14:09~15:05)→馬の背(15:33)→ゴール地点(16:11) 所要時間 7時間35分 高低差 739m 累積標高 1449m / 1451m 距離 17.3m | |
■大川入山の登山道は1970年ごろに治部坂とあららぎ高原スキー場の2方向から開設されたそうです。治部坂峠のコースの方が多く利用されている。春先まで残雪があり、登山適期は5-11月。山頂からは南アルプスの上河内岳と茶臼岳との間の稜線越しに富士山の山頂部をわずかに望むことができる。 ■大川入山(おおかわいりやま)は、長野県下伊那郡阿智村と平谷村にまたがる木曽山脈(中央アルプス)最南端にある標高1,908 mの山である。矢作川水系および天竜川水系和知野川の支流の大川入川の源流となる山である。三州街道からは大きな山容を望むことができる。山頂部は見晴らしが良く、御嶽山、北アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、伊那谷、南アルプスなどの眺望がよい。また、三河方面の山並みも望める。山頂部の南側と西側は原生林が伐採され、その後生育したクマザサに覆われた笹原で。以前はあまり知られていない山であったが、地元自治体によりササヤブ刈りなどの登山道が整備され、東海地方からの登山者が増えている。麓の治部坂ではリゾート開発が行われ、スキー場、温泉施設、別荘地、観光センター、大駐車場などがある。信州百名山のひとつに選定されている。(ヤマレコ) ■名前の由来は「信州山岳ガイド 信濃毎日新聞社 執筆者:丸山 晴弘氏」によると「昔、蛇出(じゃで)という屋号をもった山麓の農家に住みついていた大蛇が、体が大きくなったので頂上付近の池(または治部坂峠の池)に引っ越すと、わざわざ挨拶をして出ていったという伝説が山名の由来という」。頂上、狼煙(のろし)台等からは北方向から南の方向にかけて北アルプス、八ヶ岳連峰、中央アルプス、南アルプス、伊那谷そして愛知県の山並み(三河高地)の展望が良く、そのため古くは戦国時代武田信玄が狼煙(のろし)台のとして使用され、現在は放送局、電話会社、防災行政無線等の中継局、レーダー雨量観測施設が設置されています。(ヤマレコ) ■ー |
治部坂観光駐車場より
阿智村浪合観光案内図
お蕎麦屋さんの横から登山口へ
舗装路を道なりに進んだ先にあります
大川入山 登山口
根の張りだした急登
横岳(1574m)山頂
三等三角点
ダケカンバの森
霧の中も雰囲気あります
あいにくの天気、人気の山ですが今日は登山者がほぼ居ません
熊笹が張り出した山は以前はほとんど知られていない山でしたが
自治体により登山道が整備され現在のような人気の山となったそうです。
この日も外国の方が除草作業をしてくれていました。
山頂まで2km
横岳から長い樹林帯歩きが続く
山頂部に近づくと熊笹に変わる
雲海から頭だけ南アルプスの山々
蛇峠山と登って来た尾根
大川入山(1908m)
二等三角点
大川入山からのパノラマ
南駒ヶ岳 空木岳、南アルプスは仙丈ヶ岳
赤石岳 聖岳 南アルプスの山々
蛇峠山
下山時には10名程度の登山者とすれ違う
山中エゾハルゼミの鳴声が響く
再び治部坂観光駐車場へ
美術館やパン屋が建ち並ぶ
雰囲気ある公園を抜けると別荘地へ
多くの別荘地が立ち並ぶ林道を登山口へ
蛇峠山 登山口
黄オダマキ
馬の背(1457m)
蛇峠山 案内板
阿智村名勝 蛇峠山(じゃとうげやま)
浪合 治部坂 所在
昭和四十八年二月一日 指定
蛇峠山は標高一六六三mで、頂上からは南に杣路峠(そまじとうげ)、茶臼山、三河方面が望め東に極楽峠、赤石山脈、西に木曽山脈、御嶽山が遠望でき、北東側に伊那谷が一望できます。また治部坂峠から馬の背、 蛇峠山にかけてはベニドウダンが群生し、初夏には紅い提灯のような花を咲かせ、秋には真っ赤に紅葉します。眺望がよく自然も豊かであり、名勝に指定されています。また、「伊那郡郷村鑑」には武田信玄が 蛇峠山に狼煙台を作ったと記されています。戦国時代、信玄は敵の侵入などの火急の場合の通信網として狼煙台を設けました。 蛇峠山の狼煙台は三河との国境の杣路峠(根羽村)の狼煙を受けて鎌沢岳(大鹿村)などに伝え、さらに八ヶ岳を経由して甲府まで短時間で情報を伝えたといわれています。なお伝説では、蛇峠山には、かつて「蛇が池」という大蛇がすむ池があって、その大蛇が深見の池(阿南町)に移ったといわれ、また、池の水は日照りの際に雨乞いに供えられたといわれます。
阿智村教育委員会
奥三河の山々
茶臼山 萩太郎山 奥に明神山
いくつか舗装路を交差し
電波塔が建ち並ぶ山頂部へ
蛇峠レーダー雨量計
建設省 蛇峠レーダー雨量計
この施設は「雨量観測用レーダー」です。屋上のドームの中にある回転アンテナから発射された電波は、雨に当たり反射波としてかえってきます。その強弱により雨量を測定します。このレーダー雨量計は、ダム。河川、道路などの管理に利用され、洪水予報など災害防止に役たっています。
蛇峠山(1664m)
二等三角点
山頂展望台
山頂にある展望台、樹々が多くて展望無しです
浪合村史跡
武田信玄軍が使用した 狼煙台跡
領国甲斐を固めた信玄は信濃に入って諏訪、小笠原、村上氏等を倒し弘治元年(一五五五)にはほぼ信濃一円を攻略、永禄四年(一五六一)川中島で上杉謙信と衝突、その後飛騨や北関東にも進出、駿河と合わせ中部地方一帯に大涼領国を形成、元亀三年(一五七三)遠江三方原に徳川家康と戦う。これら群雄割拠、戦国乱麻のとき信玄が使用したと伝えられる狼煙台の跡。
アルプス展望台
レーダー雨量計奥のアルプス展望台へ
奥に見える電波塔が山頂です。
岩が積まれた信玄の狼煙台跡が残ります
奥三河の山々にも各所に信玄の狼煙台跡が残っていました。
大川入山 全景