鋸岳(2685m)・釜無川ゲートより
日本二百名山で山梨百名山の南アルプス「鋸岳(のこぎりだけ)」へ
鋸岳は、甲斐駒ヶ岳から北西に延びるノコギリ状の岩峰群の総称で、
名前もこの山容に由来します。
また、富士川(釜無川)及び、天竜川水系 戸台川の源流の山としても知られています。
どのルートも危険が多く、一般登山者向けの山ではないのですが、
今回は一番簡単なルート「釜無川ゲート」から登って来ました。
鋸岳(のこぎりだけ)
標高 2685m | 登山日 2023年7月21日 |
日本二百名山 山梨百名山 | |
所在地 長野県伊那市長谷黒河内 |
難易度 ★★ オススメ ★★ | 登山口(ナビ検索) 釜無川ゲート |
釜無川駐車スペース(03:42)→釜無川ゲート(03:46)→ログハウス(小屋)(05:58)→「富士川の水源」標識(06:28)→横岳峠(07:01)→三角点ピーク(08:42)→角兵衛沢ノ頭(09:06)→鋸岳(09:29)→角兵衛沢ノ頭(09:56)→三角点ピーク(10:22)→横岳峠(11:26)→「富士川の水源」標識(11:54)→ログハウス(小屋)(12:21)→釜無川ゲート(13:26)→釜無川駐車スペース(13:30) 所要時間 9時間44分 累積標高 2231m / 2144m 距離 24.7km | |
■鋸岳(のこぎりだけ)は赤石山脈(南アルプス)北端に位置する標高2,685メートルの山。日本二百名山および山梨百名山に選定されている。山頂周辺は南アルプス国立公園の特別保護地区に指定されている。 甲斐駒ヶ岳の北西に隣接する山で、その名のごとく鋸状の急峻な山容をしている。三角点は北端に近いピーク(2,606.8メートル)にあるが、それより南側の第一高点(2,685メートル)・第三項点・第二高点(2,675メートル)の方が高い。その南東側に、烏帽子岳(2,594メートル)と三ツ頭(2,589メートル)が続く。 戸台口からの南アルプス林道バスの車窓からは、途中で鋸岳の全貌を見渡すことが可能である。富士川(釜無川)および天竜川水系の戸台川の支流の源流の山である。 |
鋸岳登山口 釜無川ゲート
富士見町の国道20号沿いにある「たけち温泉」の看板を西に入へ、しばらく舗装道が続きますが、石灰石の採掘場が近づくにつれて未舗装のダート路となります。採石場のダンプカーが多数往来しますので、走行に注意します。ダート路に入って3kmほど進むと一般車通行禁止の工事用のゲートがあり、通行止めの看板や登山届けを入れるポストが設置されています。
釜無川ゲートのすぐ手前には駐車スペースがありません。
休工日でも通行する関係車両があるため日時問わず
基本的にゲート付近は駐車禁止となっています。
しかし、ゲートの手前 約1km程の場所がスペースが広く、
数台程度の駐車スペースがあるため、登山者はこの辺りに駐車するようです。
登山口の造林小屋までは林道を約10km、林道は途中崩落個所もありますが、
帰りのことも考えて自転車で向かいました。
崩落個所手前6.5kmまで、ほぼ自転車を押して向かい途中で自転車をデポ。
約9.5km地点にある造林小屋までは3度倒壊した林道を迂回します。
旧造林小屋
旧造林小屋(1537m) ここが登山口となります。
ここからは釜無川沿いに何度か渡渉しながら向かいます。
釜無川の源流を右岸から左岸、再び右岸へ数回渡渉したと思います。
以前は右岸沿いをそのまま行けたようで、
古いルートにもピンクテープが残されているので注意が必要です。
富士川の水源
「富士川の水源」の案内板の先に水場があります。
ここから山道へ、ガレ場とガレ場の間の尾根を登って行きます。
急登になりますが、ロープ・ピンクテープ等があり道は明確です。
シダが出てくると尾根へ
横岳峠
横岳との分岐「横岳峠(1986m)」ここから更に急登に。
シャクナゲ
振り返って横岳
途中開けた所から仙丈ヶ岳、
何度か同じような展望があります。
雰囲気の良い森が続きます。
急登ですが、踏み跡は良く付いていて歩きやすいです。
鋸岳 全景
森林限界を抜けて岩場へ
北岳・間ノ岳
三等三角点(鋸岳) 2607.06m
三角点峰には木に食べられた標識
帰りにこの先の三角点に立ち寄りました。
鋸岳は近くの甲斐駒ヶ岳等の海底火山のマグマより変成した岩石で出来ているそうです。
硬く侵食されることがなくこの様な山容になったそう。
写真だとルートが分りにくいですが、道はしっかりあります。
この日はあいにくの天気、この後ガスに包まれてしまいます。
鋸岳(2685m)
山頂より
ウスユキソウ
シナノキンバイ
タカネビランジ
ハイマツとシャクナゲの道
一瞬ガスが引いて三角点峰
約10kmの林道を戻り終了
時間帯により工事関係の車両も多いので注意が必要です。