吉野山 大橋(おおはし)




吉野山 大橋(おおはし)

奈良県 吉野山観光協会H.P
http://www.yoshinoyama-sakura.jp

吉野山観光駐車場から歩いて数分の所に

大橋(おおはし)があります。

一見、見過ごしてしまいそうになりますが、

確かに下に川が無く、空堀の上に設けられた橋であることがわかります。

大橋

この大橋と呼ばれる橋は、形こそ普通の橋と変わりませんが、
一般の橋とその成りたちの相違に注意していただかねばまりません。
その証拠に橋の下に流れる水が無いばかりか、地形のもっとも高い所にあって、
両側が谷になっています。
これは、天王橋(竹林院前)今は無く成った城橋(水分神社裏)とともに、
いわゆる吉野三橋のひとつで、元弘三年(1333)大塔宮護良親王が北条幕府方に対し、
吉野城にたてこもったときの空掘りに架かる橋なのです。
だからこれはただ単なる橋とは見ずに、むしろ橋の下の空間が、
昔のいくさの戦略的な意味があるとして、注目する必要が有る訳です。
もっとも大橋も自動車の通行が激しくなるにつれて、
昔ながらの木の橋がいたみがひどくなったので、
下の空間を埋めて鉄筋コンクリート造りとなり、
橋の反りによって往時のようすをしのぶに過ぎなく成りました

大橋手前、吉野神宮方面(駐車場)から伸びる道と下からの七曲りの道

とが出合う所を「攻めが辻」と呼ぶそうです。

吉野山に立てこもった大塔宮方の守りと、大軍の北条方の攻撃がぶつかり、

ここで激しい合戦が繰り広げました。

歴史的に要塞として、堀の跡としての一面もあります。

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