松葉城跡(河合氏古城)・掛川市倉真字松葉城山




松葉城跡(河合氏古城)・掛川市倉真字松葉城山

静岡県掛川市 粟ヶ岳
http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/kankou/spot/shizen/awagatake.html

県道81号線上にある倉真川に掛かる松葉城山ニ号橋の側に

城跡の登城口があります。

現在は道は通行止で登城できません。

粟ヶ岳から伸びる尾根を利用した城跡の

主曲輪部には大正年間に建立された石碑が残っている。

松葉城跡

松葉城(河合氏古城)
掛川市倉真字松葉城山

明応五年(一四九六)五月松葉城(城主河合成信)は
勝間田播磨守と志都呂城主・鶴見因播守に攻められ落城した。
白は主郭のある標高二〇〇mの尾根を最頂部として東西にのびる
細長い尾根上にいくつもの曲輪を配置している。
主尾根は急峻な地形で、主郭、二ノ曲輪、腰曲輪、北曲輪、北出丸が配置されている。
これに対して、南尾根上にある諸曲輪は細長い尾根の中央部を大堀切に分断し
地形の弱点を補っている。
主郭は上段・中段・下段から成っている。
ニノ曲輪は主郭下段から西側に三つの曲輪が階段状に造られている。
腰曲輪はニノ曲輪から主郭の南側に配置されている。
北曲輪は主郭の北側六m下に配置し、北出丸は北曲輪から北側へ下る尾根先端部に築造されている。
南諸曲輪は主郭から南へ四〇m離れた東西にのびる尾根上に築造され、
その中央部は幅一〇mの大堀切によって、主郭に通じる西側の曲輪を東側と分断している。
西側に諸曲輪は尾根上に上段・下段の細長い曲輪と、
下段西側に三つの曲輪が階段状に配置されている。
大堀切の南側の帯曲輪から続く東側尾根上には物見曲輪、東出丸、
東出丸の北側にある居館へ通ずる路などが配置されている。

引用文献 静岡県文化財調査報告書第二三集・静岡県の中世城館跡

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