龍王山 (586m) 龍王山城跡・奈良県天理市
龍王山歴史と健康の道コース – 天理市観光協会
http://kanko-tenri.jp/hiking_course/ryuouzan.html
山の辺の道沿いで最も高い龍王山へ
南城跡のある山頂からの眺めはすばらしく、
大和三山を含む奈良盆地を一望することができる人気の山です。
長岳寺
山辺の道の中間地点、長岳寺横のルートより
台風・長雨の影響で山中は所々崩れています。
しばらく登ると舗装路へ
ここまで車で来ることが出来ます。
龍王山城跡 (りゅうおうさんじょうあと)
龍王山の標高は585.9mで、奈良盆地東麓では最も高い山です。
盆地全体を見渡すことのできる好立地に位置し、
中世城郭としては大和を代表する山城跡と言われています。
天文(1532~1554)年間、橿原市の十市周辺を本拠としていた十市遠忠が拠を構え、
別名、十市城と呼ばれました。
永禄(1558~1569)年間には松永久秀の支配するところとなり、改築されています。
その後、天正8(1580)年10月、織田信長が郡山城を除いて
大和の諸城を廃したのに伴い、廃城となりました。
城は南・北二つの峰に築かれ、別々の城が一つの城を形づくる連郭式山城です。
北城は南城より約60mほど低く、大規模な平坦面が残っています。
南城と合わせると、面積としては信貴山城を抜いて大和一の中世城郭となります。
縄張もよく残っており、今もあちこちで土塁や竪堀の跡、郭(くるわ)などを見ることができます。
平成9年には南城跡から北へ一段下がった平坦面が調査され、
楚石を持つ建物跡1棟が検出されました。
南北13m、東西7mの瓦葺き建物で、敷地の幅いっぱいに建てられていました。
武士が詰めた大広間的な建物とみられ、南側には簡素な石組みの庭園も見つかっています。
龍王山 (りゅうおうざん)
標高は586mあり、柳本町や田・藤井町の龍王社がまつられているところから
龍王山とよばれています。
また、戦国時代には十市氏によって山城が築かれ、
中世の史料には「龍王城」の名で登場します。
山頂からの眺めは良く、
奈良盆地を囲む大和三山・生駒山・金剛山・葛城山・二上山・吉野山が望め、
場所によっては三輪山を眼下に眺めることができます。
さらに、天気の良い日には二上山の奧に大阪平野や大阪湾が見え、
運が良ければその先に明石海峡大橋を見ることもできます。
三角点
この日は少し曇っていて明石海峡までは見えませんでしたが
葛城山・金剛山・大和三山、奈良盆地がよく見えます。
車でも来ることが出来るため山頂は賑わっていました。
長岳寺 奥の院
長岳寺の奥の院跡には不動明王像