法隆寺 五重塔・世界遺産 法隆寺地域の仏教建造物




法隆寺 五重塔・世界遺産 法隆寺地域の仏教建造物

法隆寺 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/法隆寺

法隆寺五重塔(国宝)

飛鳥時代
我が国最古の五重塔 高さ約31.5m
三間五重塔婆、初重もこし付、本瓦葺、もこし板葺
重要文化財指定 1897.12.28(明治30.12.28)
国宝指定 1951.06.09(昭和26.06.09)

法隆寺五重塔

法隆寺の五重塔は安定した美しい外観をもつ最古の木造塔で、
金堂にひきつづいて七世紀末に建立されたものと思われる。
二重基壇上に建ち、初重柱間寸法は一辺二一・一八尺(約六・四二メートル)、
五重はちょうどその半分とする。
柱間寸法は金堂と同じく高麗尺七寸五分(約二七センチ)を単位として
規格的に定められている。
組物は金堂同様の雲斗雲肘木であるが、渦文はない。
深く出る軒も金堂同様の一軒角垂木で、その上にすぐ瓦を葺き、屋根勾配はゆるい。
五重目は現在野屋根を用いて勾配を強めているが、もとは下方同様であった。
初重の側回りは中央間扉口、脇の間連子窓とするが、窓の裏は土壁をぬり、
これにもと金堂と同じ壁画を画いていた。
心柱は地中に心礎を据えて掘立柱とし、心礎の舎利孔には容器におさめた舎利を安置するが、
現在では心柱の地中部分は空洞化し砂を充填している。
四天柱をつつみこんで塑像の須弥山を構え、天井板には蓮花文を画く。
二重以上は柱盤の上に短い丸柱を立て、順次積上げる。
上方の柱間の落ちが大きいので三重側肘木を短くし、
四重では脇の間の肘木をつないで中央に雲斗一個をのせ、五重は柱間を二間とする。
裳階は金堂と類似し、建立時期は塔本体とあまり差はないらしい。
金堂などとともに飛鳥様式を色濃く伝えるものと考えられ、
洗練された意匠になる名塔である。

五重塔

日本最古の塔である五重塔は、五重目の軸部が初層の半分の大きさになっており、
これに深い軒の出が相まって安定感を与えています。
その軒を雲肘木が優しく支えて、見る人を飽きさせません。
心柱の下にある心礎には、仏舎利が納められています。
(飛鳥時代 国宝)

塔本塑像

五重塔最下層の心柱の四方には塑土で洞窟のような舞台を造り、
釈迦に関する四つの説話から四つの場面を塑像の小群像で表しています。
塔本塑像と呼ぶこの群像は塔の完成の後、和銅4年(711)に造られたものです。
この東面「維摩詰像土」は維摩経に説かれた場面で、
病の維摩居士を文殊菩薩が訪ね問答をはじめます。
これを聞こうと、仏弟子たちが集まった様子を表現しています。

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