神社のいろは まとめ NO2
仏教が神社に及ぼした影響
神仏習合
日本の神と仏教とを結びつけ た信仰のこと。
本地垂迹説(ほんじすいじゃくせつ)
平安時代に成立した考え方であり、仏こそが神の真の姿「本地」であり、
日本の神々は人々を救済するために仮に神という姿で
日本に現れた「垂迹」であるという考え方。権現
仏が仮に神として現れた神様の称号(神号)。
※「権」=「仮に」(例)熊野権現神宮寺
神仏習合思想に基づき、神社に附属して、
神社の境内などに建てられた仏教寺院や仏堂。宮寺
神社のご本殿に神像や仏像を安置し、
神社の境内に寺院を建て、神職と並んで僧侶が祭祀や管理を行う寺。神本仏迹説(しんほんぶつじゃくせつ)・反本地垂迹説
神こそが仏の真の姿であり、仏は神の仮の姿であるとする考え方。
鎌倉時代に出てきた考え方。修験道
仏教・道教・陰陽道の影響を受けて成立し、山々は神々がいる聖地と捉え、
その山で厳しい修行を行い、超越的な力を身につけ、広く人々の救済を図ろうとする宗教。修験者・山伏
修験道の実践者。
神仏判然令
明治政府が神仏習合を廃止して出した令であり、
①権現などの仏教風の神号の廃止
②神社からの仏像や仏塔の除去
③僧侶が寺院と神社を兼ねて業務を行うことの禁止などを内容とする。廃仏毀釈
仏像や宮寺を打ち壊し、仏教を廃毀・僧侶を排斥する政策、運動。
神仏分離
神社の中にあった仏教的要素と、寺院にあった神道的要素をともに除去し、
神社と寺院の区別を明確にする政策。
八幡さんについて
託宣
神様がお告げを出すこと
八幡さんの別称
八幡神社・八幡宮・八幡社
八幡さんの主祭神
八幡大神(応神天皇・誉田別尊(ホンダワケノミコト))
八幡さんのご祭神
神功皇后・比売大神(ヒメオオカミ)
比売大神とは
タギツヒメノミコトとイチキシマヒメノミコト、
タギリヒメノミコトの三女神とすることが多い。八幡さんの起源
大分県宇佐市にある宇佐神宮。
八幡さんの代表的な神社
①宇佐神宮、②石清水八幡宮、③鶴岡八幡宮
八幡さんは何の神様
仏法守護、国家鎮護、武門の神様
お稲荷さんについて
稲荷神社の総本社
伏見稲荷大社
稲荷神社の主祭神
ウカノミタマノオオカミ
稲荷神社は何の神様か
農業の神様。
商工業が盛んになると、商売繁盛の神。
漁村では、漁業の神。
その他、諸産業の神。お稲荷さんで有名なお祭り
2月最初の午の日の初午祭。
天神さんについて
天神さんとは
天満宮、天神社、菅原神社のことで
菅原道真公をご祭神として祀る神社のこと。もともとは無実の罪を問われたまま非業の死を遂げた
菅原道真公の怒りを鎮めて秩序を回復しようという信仰が始まりだったが、
徐々に、朝廷の守護神・和歌や連歌の神・農耕の神等の
さまざまな神様として信仰されるようになった。
特に学問の神様、受験の神様として有名。御霊(ごりょう)
非業の死を遂げた人の魂。
御霊信仰とは
御霊を鎮め、怒りによる混乱を回復しようとする信仰。
天神さんの有名な神社
太宰府天満宮(福岡)・北野天満宮(京都)
熊野神社について
熊野神社
紀州にある熊野三山を信仰の対象とする神社。
熊野三山
熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社を総称したもの。
熊野三山の主祭神
熊野本宮大社 ケツミミコノオオカミ(スサノオノミコト)
熊野速玉大社 熊野速玉大神(イザナギノミコト)
熊野那智大社 熊野フスミノ大神(イザナミノミコト)熊野御幸
上皇、法皇による熊野三山のご参拝。
蟻の熊野詣
貴族、武士、庶民に至るまで全国から多くの参拝者が熊野三山に集まるさま。
熊野御師(おし)
熊野を参詣する人たちの宿泊や祈祷の世話をする人たちこと。
熊野比丘尼(びくに)
比丘尼とは出家した女性のことを指すが、
全国を歩き、熊野参詣曼荼羅などを使ってわかりやすく
熊野三山のありがたさを説いていった人たちのこと。