塩見岳(3052m) 本谷山(2658m) 三伏山(2615m)・鳥倉
日本百名山の塩見岳(しおみだけ)標高3052mへ
鳥倉ルートより登ってきました。
南アルプスの中央に位置することから「南アルプスのへそ」とも呼ばれています。
訪れた日は鳥倉林道は落石のため越路ゲートの手前2.3km地点から通行止め、
登山口までは片道5kmの林道歩きでした。
塩見岳(しおみだけ)
標高 3052m | 登山日 2020年9月4日 |
塩見岳は南アルプスの中央に位置「南アルプスのヘソ」 | |
所在地 静岡県静岡市葵区田代・長野県伊那市長谷杉島 |
本谷山(ほんたにやま)
標高 2615m | 登山日 2020年9月4日 |
塩見岳手前のピーク | |
所在地 静岡県静岡市葵区田代・長野県下伊那郡大鹿村大字鹿塩 |
三伏山(さんぴくやま)
標高 2658m | 登山日 2020年9月4日 |
三伏峠小屋からすぐ360°の展望 | |
所在地 静岡県静岡市葵区田代・長野県下伊那郡大鹿村大字鹿塩 |
難易度 ★★★ オススメ ★★★★ | 登山口(ナビ検索) 鳥倉登山口 |
スタート地点(04:45)→鳥倉登山口(05:43)→三伏峠小屋(07:22)→三伏峠(07:25)→三伏山(07:32)→本谷山(08:06~08:11)→塩見小屋(09:12)→塩見岳(09:52~09:55)→塩見岳 東峰(09:55~10:14)→塩見小屋(10:44)→本谷山(11:44~11:49)→三伏山(12:16~12:21)→三伏峠(12:24)→三伏峠小屋(12:27)→鳥倉登山口(13:59)→ゴール地点(14:41) 所要時間 9時間56分 累積標高 2344m / 2357m 距離 28.7m | |
■塩見岳(しおみだけ)は、長野県伊那市と静岡県静岡市葵区にまたがる標高3,052 mの山である。赤石山脈(南アルプス)中央部の南アルプス国立公園内にあり、山頂周辺はその特別保護地区に指定されている。頂上は長野県伊那市の最高点である。 山頂は100 m足らずの距離を隔てて西峰と東峰に分かれ、標高は西峰が3,047 m、東峰が3,052 mである。西峰には二等三角点(基準点名「塩見山」)が設置されている。塩見岳の標高は東峰の標高である。仙丈ヶ岳から続く長大な仙塩尾根の南端に位置する。山頂南側の三伏峠と本谷山南斜面、北側の北荒川岳周辺と熊の平周辺は高山植物の群生地となっている。鉄の兜(かぶと)にも似たドーム形の独特な山容で、遠方から眺めると独立峰のようなその山容が目立つ、信州百名山の一つに選定されている。 Wikipedia ■この山はきれいな三角形をしているので、山頂に雪がある時期には、駿河湾岸からでもはっきり分かる。周りに高い山がないので、独立した山のようにも見える。標高3000mを超える南アルプスの山の中では、山頂へ立つまでのアプローチが長いため、どうしても後まで登れずに残る山のようだ。塩見岳は2つのコブからなっていて、低い方の西峰(3047m)に二等三角点がある。大展望が広がる中で、特に大井川東俣の谷を挟んで農鳥岳から南下する尾根上に、広河内岳、白河内岳、黒河内岳という山々が美しい稜線を見せている。南アルプス中部で抜きん出た山だけに登山記録も古くからあり、明治35年に家中虎之助が測量のため登頂、二等三角点を選点している。登山者では河田黙が同42年に三峰川側から登頂している。一般に登れるようになったのは昭和10年の三伏(さんぷく)小屋建設以降で、鹿塩温泉を経営する平瀬理太郎が建てたもの。飯田線伊那大島駅からバスで塩川へ入り、三伏峠を経て塩見岳の頂上に立つ(9時間30分)のが普通のコースだが、健脚者は北岳から間ノ岳、三峰岳、熊ノ平とたどって塩見岳の頂上へ立ち(間ノ岳から6時間30分)、満足感にひたって前者の逆コースで帰る。大半の登山者が歩くコースはこのふた通りである。いずれにしても塩見岳を征服するにはかなりの道のりである。もっと山慣れした人には、身延線の身延からバスで新倉まで来て、転付(でんつく)峠を越えて二軒小屋に入り、大井川の東俣、西俣の合流地点から蝙蝠(こうもり)尾根に取り付き、北俣岳から塩見岳へ達するコース(二軒小屋から山頂まで9時間)が面白い。以前のようなヤブや倒木は整備されて、かなり歩きよくなっている。塩見岳に短時間で登りたいという人に、自家用車を使って塩見岳の裏側から入る、とっておきのコースを紹介する。まずは三峰川の上流、小瀬戸ノ湯を目指す。以前は小瀬戸ノ湯近くにゲートがあったが、現在はさらに上流へゲートを移して、利用しやすい林道になっている。5kmほど奥の巫女渕のゲートに車を残し、林道を1時間弱歩くと橋があり、登山口の標識がある。地形図で大黒沢が注いでいる所である。このコースは権右衛門山から北方に張り出した尾根に取り付くのだが、尾根に出るまでは急登でも、出てしまえば、こんな所にこんないい道があったのかと驚くばかりである。塩見小屋へは6時間もあれば十分達することができる。登りつめて行くと権右衛門山直下を左手に巻いて、小屋の少し手前で三伏峠からの道と合流する。 YAMAKEI ONLINE ■百名山にも選定されている塩見岳は、長野県伊那市と静岡県静岡市葵区に跨り、南アルプスのほぼ中央に位置しています。三伏峠が南北の境界とされるので、厳密には南アルプスの北部の南端近くに位置すると言うべきでしょう。山頂は東峰(標高3052m )と西峰(標高3047m )からなる双耳峰で、三角点のある西峰の方が5メートルほど低い。主要ルートの鳥倉林道は鳥倉林道駐車場の先にゲートがあり、夏季限定の登山バスのみ乗り入れ可能で、一般車は入れません。鳥倉登山口から三伏峠(さんぷくとうげ)小屋までは沢や傾斜地に架けられた丸太の橋を何度もわたり返します。見た目には頼りなく、今にも壊れそうな丸太橋に見えますが、谷側の傾斜は緩く、通過に危険はありません。ただし、雨の日には丸太が滑りますので注意してください。三伏峠小屋はすでに標高2,560mあり、少し登った所で森林限界を抜け、ハイマツ帯の登りとなります。三伏山の山頂に着くと、360度の展望が開け、塩見岳の全容が目に飛び込んできます。三伏山から気分爽快なハイマツ帯の中の稜線歩きが数分間続いた後、樹林帯の中へと下っていきます。 下りきった所から本谷山に向けマルバタケブキの群生地の間を登り返します。本谷山からは、塩見岳が樹木の間から見え隠れする歩きやすい尾根道が続き、権右衛門山を右から巻き、塩見新道分岐を左に見送ると、間もなく塩見小屋に到着します。塩見小屋から重厚で鋭角な塩見岳を見るとシャッターを切らずにはいられない思いに駆られます。 塩見小屋からハイマツ帯の登りがあり、天狗岩を越えた辺りから山頂までの岩陵が核心部です。 山の傾斜は50度ほどですが、ジグザグに登山道が付いているため、鎖場にはなっておらず、特に危険個所はなく、高度感のあるところもありません。 日本アルプス登山ルートガイド |
ゲートのさらに2.3km前地点より
越路ゲート
通常マイカーはここまで
塩見岳の鳥倉登山口へは夏山シーズンに限り、1日2便のバスが運行されている。マイカーの場合は、登山口バス停手前の越路にある駐車場を利用して登山口まで林道を歩く。
鳥倉登山口は塩川土場より標高が約430mも高いので、三伏峠までの所要時間が短くてすむ。登山口には仮設トイレ、登山届ポストあり。
*2020年シーズンは閉鎖中
日の出
鳥倉山 方面
林道より
鳥倉登山口(1779m)
美しいシラビソの森
三伏峠までは標高差800m程
10区間毎に案内板があります
「ほとけの清水」 ルート上の水場より
ガレ場から 中央アルプスの展望
仙丈ヶ岳 甲斐駒ヶ岳 北岳 間ノ岳
三伏峠(2580m)
日本一標高の高い峠なんだそうです
休業中の三伏峠小屋
塩見岳 小河内岳 との分岐
三伏山(2615m)
塩見岳
三伏山 山頂からは360° の展望
目の前に烏帽子岳
小河内岳 方面
三伏峠方面
伊那谷と中央アルプス
これから歩く本谷山方面
仙丈ヶ岳 北岳 間ノ岳 農鳥岳
塩見岳と白根三山
本谷山(2658m)山頂
塩見岳と中央アルプスの展望
見る角度で表情を変える塩見岳
本谷山から150mほど下り樹林帯へ
権右衛門山を巻く形に付く登山道
美しい森を抜ける
再び森林限界 ハイマツの尾根へ
仙丈ヶ岳 甲斐駒ヶ岳 間ノ岳の後ろに北岳
静かな塩見小屋(2766m)
ここから見ると 天狗岩との双耳峰のように見える
塩見小屋からハイマツの尾根
最後300mの登り
天狗岩
難所の「天狗岩」 右巻きに登る
似たように見えるけど 塩見岳の山頂部
近くでライチョウの鳴き声
塩見岳 西峰(3047.3m)
二等三角点(塩見山)
西峰の奥に東峰
塩見岳 東峰(3052m) 山頂
雲掛かった 荒川三山
三伏峠 方面
西峰
仙塩尾根
塩見岳にぶつかり 雲が湧き上がる
天狗岩 塩見小屋 権右衛門山 本谷山
歩いて来た尾根を戻ります
途中この日唯一のハイカーとすれ違う
小雨に降られながら 再び三伏山まで
トリアショウマ咲く登山道
ガスの中下山
鳥倉林道より
登山口より往復10kmの道程でした