青羽根山(547.09m) 大鈴山(799.51m) 石谷山「びく石」(526m)・玉露の里




青羽根山(547.09m) 大鈴山(799.51m) 石谷山「びく石」(526m)・玉露の里

道の駅「玉露の里」より

東海自然歩道のバイパスルート「笹川八十八石コース」から石谷山(ビク石)

前回、藁科水系 大久保山経由で登った大鈴山へは稜線上に伸びる林道で再登し、

青羽根パノラマハイキングコースの三角点ピーク青羽根山と周回してきました。

青羽根 パノラマハイキングコースは、

大井神社・長塚石・マンガン鉱跡など歴史的見所も多く、

広いピクニック広場や麦地峠など展望の良い所もありとても良いルートでした。

石谷山(びく石)

標高 526m 登山日 2019年3月20日
奇跡が点在 展望が良い山頂
所在地 静岡県藤枝市瀬戸ノ谷

大鈴山(おおすずやま)

標高 799.51m 登山日 2019年3月20日
瀬戸川と朝比奈川を隔てるピーク
所在地 静岡県静岡市葵区黒俣

 青羽根山(あおばねやま)

標高 547.09m 登山日 2020年3月20日
青羽根パノラマハイキングコースが整備
所在地  静岡県藤枝市岡部町青羽根

難易度 ★     オススメ ★★★ 登山口(ナビ検索) 玉露の里
スタート地点[玉露の里](07:16)→びく石(08:23)→びく石展望地(08:30)→びく石ふれあい広場・びく石登山口分岐(08:34)→大鈴山(10:09)→青羽根山(11:29)→ゴール地点[玉露の里](13:35) 所要時間 6時間19分 累積標高 1435m / 1434m 距離 24.6m
■瀬戸谷エリアの北部に位置する石谷山(標高526m)は、山頂近くに茶摘みに使う茶籠(びく)に似た形をした大きな岩があることから、通称「びく石(びく石山」」と呼ばれています。山頂周辺には、この巨岩の他にも、「大名石」や「富士見石」、「宮石」と呼ばれる大きな岩がいくつも存在していて、山の頂に突如現れる巨石群の不思議な光景に古くから様々な伝説が伝わる謎多きスポットでもあります。
■「ダイダラボッチの伝説」もびく石に伝わる伝説のひとつ。太古の昔、ダイダラボッチなる巨人が西の国の土を掘って東に運び、運んでは山に積み上げていたそう。一晩中行ったり来たりを繰り返す途中、大井川につまづいてしまい、運んでいた石がモッコ(縄や竹などを網状に編んで作った運搬用具)からこぼれ落ちてしまった。この時、巨人が掘ったのが琵琶湖で、その土を盛り上げたのが富士山、そして落とした石が、「びく石」をはじめとする石谷山山頂の巨石群という伝説。
この他にも、天狗が造った神殿の伝説や、中世の落ち武者が巨石の隙間に身を隠した「七人隠れ」の言い伝えなど、不思議な伝説が数多く伝わることから、近年では“パワースポット”とも囁かれています。
■石谷山(通称びく石)山頂周辺は、市民の森として整備されている。山頂からは駿河湾、富士山、南アルプスが眺められ、ハイキングには最適。また、山頂付近には巨岩や奇石が点在し、珍しい景色も楽しめる。他には野鳥観察小屋、ビオトープガーデンなどがあり、四季を通じ様々な動植物が観察できる。

「静岡の百山」は、東部から西部、北部まで静岡県内の山が幅広く選ばれています。 叉、海岸近くの低山から南アルプスの3000mを越える山までバラエティーに富んでいます。 本自体は山名の由来、歴史など生活に密着した山の説明が中心で、登山のガイドブックではありません。 山の知識を深め、より楽しむための本です。

玉露の里

玉露の里

自然に囲まれた玉露の里には、玉露に関わる栽培方法や歴史などを紹介する「玉露の歴史文化圏」や、ここ朝比奈地区で採れた玉露や抹茶が気軽に味わえる茶室「飄月亭(ひょうげつてい)」があります。日本庭園の中にたたずむ本格的な茶室「飄月亭」には、腰掛席や大広間席、小間席(三畳台目)などがあり、お茶の作法を知らない人でも、正座が苦手な人でも気軽に最高級の玉露、抹茶を楽しむことができます。「茶の華亭」には山菜や旬など地元素材を取り入れた料理が味わえる食事処と、地元産の玉露茶をはじめ、新鮮な農産物やお土産を販売している物産館があります。

繊細な技術が醸し出す味と香り。

ここ朝比奈地区では、宇治(京都)、八女(福岡)に次ぐ玉露茶の日本三大産地に数えられ、朝比奈玉露にほか、てん茶やかぶせ茶の栽培・製造が盛んな地域です。その歴史は古く室町時代に端を発し、お茶の栽培技術や手揉みの製茶技術は、時を越えて受け継がれてきています。朝比奈玉露は、全国茶品評会で農林水産大臣賞。産地賞を受賞するなど、甘味をおびたまろやかな味と香りは日本一と賞されています。

城山

道の駅「玉露の里」より

県道209号 静岡朝比奈藤枝線

不動男女の滝入口

久しぶりのビク石は朝比奈川沿いより

榎橋を渡り、ハイキングコース案内板を左に見て登山口を目指します

庚申塔

約6分程で不動男女の滝入口、庚申塔を経て駐車場(登山口)へ

笹川八十八石ハイキングコース駐車場

笹川八十八石ハイキングコース

新舟笹川地区から頂上のびく石に通じるハイキングコースには、大自然が創り出した巨石、奇石が点在していて「表石」「らくだ石」「象石」など名前のついた石に触れながら山頂にたどりつくと巨石「びく石」が横たわっています。山頂では伊豆連山や御前崎の海が眺められます。

笹川集落

笹川八十八石コースへ

奇岩が点在

所々山肌をピンクに染める

焼津アルプス

落人段

笹川集落「落人の段」

南向きで日当たりの良いこの場所は「落人の段」と呼ばれています。

名前の由来は、笹川集落では文治元年(1185年)源平合戦で滅亡した平家の落人であると言い、東隣の新舟部落では元弘二年(1333年)護良親王の身代わりになって殺された家臣の子孫が南北朝の戦に負け、この地に住みついたと伝えています。

従って、笹川集落の開拓者がどちらの「落人」かは定かではありません。

また、集落の入口付近には「山の上」という山がありますが、ここは集落の開拓者たちが、追手を見張る場所にしていたと伝えられています。

石谷山(ビク石)(526m)

西側の展望 高尾山 高根山

城山 ダイラボウ

東海自然歩道バイパスコース

東海自然歩道バイパスコース

様々な奇岩が点在する石谷山山頂付近は「びく石」と呼ばれ、眺望が美しい景勝地として知られています。山頂方向に進み右に下ると、多数の奇岩が点在する「笹川八十八石」、地元朝比奈玉露を楽しむことができる「玉露の里」など、見所が充実しています。

こに案内標識裏手の道を下ると(びく石)と名付けられた大きな岩が目を引きます。その先車道沿いに進むと「ビオトーブガーデン」です。急な山道を下れば、趣のある石積み掘が多い市之瀬集落です。

東海自然歩道のバイパスルート

藤枝市民の森を抜ける

茶畑と高尾山

瀬戸ノ谷

瀬戸川と朝比奈川を隔てる大鈴山から伸びる尾根には林道が通っています

高尾山と高根山

大鈴山を目指します

大鈴山(799.51m) 二等三角点(黒俣村)

麦地峠

青羽根パノラマハイキングコースへ

ビク石と城山

この区間 急登だった記憶

青羽根山(547.09m)

大井神社へと下る分岐から尾根伝いへ

少し歩いた先に三角点ピーク(青羽根)

三等三角点(青羽根)

マンガン鉱採掘跡

マンガン鉱採掘跡

ここ青羽根地区は江戸時代に銅の採掘が盛んで、一時期は大勢の人夫で賑わいを見せたという言い伝えがあります。掘り出された鉱石の色は美しいが、銅の含有量が少なく採算が合わないいため、明治二十五年をもって閉山となりました。しかし、大正時代に入り、マンガン鉱として再び採掘が始まり、鉱石は、精錬することなくかますに詰めて搬出されました。大正十五年まで鉱業税が収められていたことから、昭和の初期まで採掘されていたものと推測されます。

このあたりには、いくつかの廃鉱が今でも残っています。この採掘跡は長さ五十六メートルもあり、中にはコウモリが多数生息しています。 「志太の朝比奈村誌」より

長塚石

富士川の戦で敗れた平家の落人が身を隠したという逸話があります

長塚石(ちょうづかいし)

治承4年富士川の合戦で敗れた平家の落人が追ってを逃れてここに外敵から身を隠した。出入口は狭いが奥は当時10人ほど入ることのできる広さがあったといわれる。

大井神社

平家の落人の集落 青羽根に居住していた佛弟子

藤原朝臣永泰の寄進により建立

大井神社と御神木の大杉

大井神社と御神木の大杉

ここ青羽根地区は、今から八百有余年前、寿永四年(一一八五年)、平家が滅亡して、氏族の存続を願ってこの地に隠れ住んだ人たちの集落と言われています。仲本、村上、京、羽山、永井二家、清水の七家が集落の期限で青羽根七人衆と言われ、現在でもその子孫が家系を継承しています。この大井神社は集落の護り神として、青羽根村に居住していた仏弟子の藤原朝臣永泰の寄進により、応仁元年(一四六七年)願主の藤原二郎衛門によって修造され、今でもその時の棟札が保存されています。その後、三回程修造され、現在の建物は昭和十二年に修造されたものです。

また、御神木の大杉は指定樹齢七百年以上、根周り八メートル、樹高二十八メートルで、町指定天然記念物になっています。「志太の朝比奈村誌」より

大井神社の大スギ

樹齢約七百年 樹高二十八メートルの御神木

青羽根集落

朝比奈川

道の駅「玉露の里」

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