北都留三山(郡内三山)百蔵山 扇山 権現山・岩殿山




北都留三山(郡内三山)百蔵山 扇山 権現山・岩殿山

北都留三山」は、山梨県北都留郡(きたつるぐん)に位置する

百蔵山扇山権現山」3山の総称です。

また、山梨県都留郡一帯を指す郡内地方(ぐんないちほう)にちなみ、

郡内三山」とも呼ばれています。

また「百蔵山・扇山」と共に、山梨県大月市の「秀麗富嶽十二景」に選定されている

同じ山梨百名山の一座「岩殿山」へも立ち寄りました。

岩殿山(いわどのやま) 

標高 634m 登山日 2022年5月28日
戦国時代の山城跡 秀麗富嶽十二景の一座
所在地 山梨県大月市賑岡町畑倉

百蔵山(ももくらやま) 

標高 1003.36m 登山日 2022年5月28日
三等三角点(下和田)秀麗富嶽十二景の一座
所在地  山梨県大月市七保町下和田

扇山(おおぎやま) 

標高 1138m 登山日 2022年5月28日
秀麗富嶽十二景の一座
所在地 山梨県大月市七保町浅川

権現山(ごんげんやま)

標高 1311.85m 登山日 2022年5月28日
二等三角点(棚頭山)
所在地  山梨県上野原市西原

難易度 ★★    オススメ ★★ 登山口(ナビ検索) 大月市営グラウンド
岩殿山畑倉登山口(05:57)→鬼の岩屋(06:03)→岩殿山(06:16)→鬼の岩屋(06:28)→岩殿山畑倉登山口(06:39)→田無瀬バス停(06:41)→福泉寺前バス停(06:50)→百蔵山登山口バス停(07:06)→百蔵山登山口(表登山道)(07:08)→表登山道分岐(07:36)→大同山(07:39)→百蔵山(07:56)→コタラ山(08:14)→宮谷分岐(08:21)→長尾峰(08:39)→カンバノ頭(09:05)→大久保山(09:08)→大久保のコル(09:09)→扇山(09:15)→曽倉山(マルガ頭)(09:38)→浅川峠(09:47)→権現山(10:39~10:56)→大窪沢ノ頭(11:08)→ナベワリ沢ノ嶺(11:25)→雨降山(11:47)→寺ノ入山(11:59)→ニツクラ山(12:10)→二本杉山(12:11)→御林峠(12:31)→コヤシロ山(12:50)→風の神様(13:05)→登下分岐(13:20)→要害山(13:24)→山ノ神神社(13:37)→鏡渡橋バス停(13:54)→新井バス停(14:12)→大堀バス停(14:13)→上野原駅(14:39)→四方津駅(14:55)→梁川駅(15:02)→猿橋駅(15:14)→ゴール地点(15:35) 所要時間 9時間23分 累積標高 2536m / 2544m 距離 34.9km
■岩殿山は、山梨県大月市の「秀麗富嶽十二景」の山のひとつに数えられる山。標高は東京スカイツリーと同じ634mで、最近は注目されている。
山頂の南側にある「かぶと岩」といわれる大岩壁は、中央線の車窓からもよく見えて、旅行者の目を引く個性的な山容としても知られる。山頂からの富士山の展望が良い。

戦国時代には武田氏の家臣として知られる小山田氏の居城の岩殿山城があり、その地形を利用した城は強固な要塞となった。

■百蔵山は山梨県大月市にある、標高1003mの山。JR中央本線の猿橋駅から歩くことができ、ハイカーで賑わう。南斜面の登山道を登る間、ところどころで富士山を見返すことができる。山頂は小広く、富士山の展望が素晴らしい。大月市が指定する「秀嶺富嶽十二景」のひとつ。
■JR中央本線沿線の「人気の山ベスト3」に入る山が扇山である。この隣に位置するのが百蔵山(ももくらやま)。扇山はその名のように、要を上にした扇形の山である。百蔵山はふもとの下和田に百蔵明神の社があり、この奥宮のある所としてその名を得たのではないか。どちらの山名も『甲斐国志』にその名が載っている。
百蔵山山頂に、明治維新百年祭記念として百蔵大明神遺跡の石碑がある。

眺望は断然、扇山の方が優れているが、余りにも人が多すぎる。静かな山行を望むならば、百蔵山の方がいい。猿橋から下和田を経て登る。帰りは頂上のすぐ東から南に急降下すると下和田に戻ることができる。登山コースは、扇山は四方津駅(しおつえき)から犬目経由山頂まで2時間強、鳥沢駅から3時間弱で山頂。百蔵山は猿橋駅から下和田経由2時間弱で山頂へ。

■権現山は不遇の山である。堂々たる山容なのに、前景の扇山、百蔵(ももくら)山の陰になって、里から望むのが難しいこと。もうひとつは、入山口へのバスの便があまりにも悪いことなどが挙げられる。したがって、人影の少ない静かな山だが、要所要所に、しっかりとした指導標を上野原町が立てているので安心だ。山頂直下には大勢籠権現を祭る小祠がある。なお、大勢籠権現の読み方には諸説があるが、地元の上野原市和見地区での読み方は「おせろうごんげん」で、地元の祭でもそう呼ばれる。一方、一般的には「おおむれごんげん」と呼ばれることが多い。この読み方に関しては根拠があり、過去の文献では大勢籠を「おおむれ」と読んでいる場合もあり、権現山も大勢籠山(おおむれさん)と呼ばれていたという説もある。さらに、上野原市野田尻には王勢竜平(オオムレダイラ)という小字名もあるほどで、「おおむれ」と読むのも間違いではないだろう。なお、山頂直下の権現社の現在の祭神は日本武尊だが、いつ変わったのか興味深い。頂上からは道志の山や富士山、三ツ峠山、北側に雲取山などが見える。三角点は二等で、左書きで機械彫り。戦後の埋設なので、まだ傷1つないモモイロミカゲ石である。用竹(ようだけ)口から4時間で山頂、和見口からは3時間30分。

山梨百名山(やまなしひゃくめいざん)は、1997年、山梨県によって選定された県内の名山100選である。一般公募と市町村推薦であがった候補の中から、選考委員会によって、県民に親しまれている・全国的な知名度がある・歴史や民俗との関わりあるなどの基準で選ばれたとされる。

行きの車中より岩殿山

山頂の南側の大岩壁「かぶと岩」が印象的

登山口

畑倉神宮の社、ここから急登が続きます。

岩殿山(634m)

岩殿山は山梨百名山の他、山梨県大月市が撰定する「秀麗富嶽十二景」の一座。

東京スカイツリーと同じ「標高634m」で最近は注目されています。

寄るのを忘れてしまいましたが、山標は展望台の方にあったようです。

戦国時代には武田氏の家臣、小山田氏の居城「岩殿山城」があり、

その地形を利用した城は東国の城郭の中でも屈指の堅固さを持っていたことで知られた。

桂川と中央高速道路、背後に道志山塊。

富士山も少し

場所を移動し大月市営総合グラウンド駐車場へ

登山口の少し前にトトロのオブジェがある芝生、

ここには登山者用に有料のトイレ(¥100-)があります。

登山口からひと登りして約800m展望地より

桂川と中央高速道路を挟んで、南に連なる丹沢山地と道志山塊が重なって見えます。

手前は以前登った高畑山〜倉岳山、背後に大きな大室山、

横に三角形の蛭ヶ岳から続く丹沢山地。

富士山・杓子山と御正体山、正面に九鬼山。

大同山(907m)

稜線へ出て大同山(907m)へ寄り道。

百蔵山(1003.36m)

さらに少し登ると山梨百名山の百蔵山(1003.36m) へ

大月市が選定する秀麗富岳十二景の山標もあります。

三等三角点(下和田)

「百蔵大明神遺跡」の石碑

山頂には明治維新百年祭記念として百蔵大明神遺跡の石碑がある。

百蔵山には山の名と近隣の地名から「桃太郎伝説」があるそうです。

隣の扇山の麓には犬目集落(上野原市)、桂川沿いには鳥沢集落・猿橋集落があります。

仲間をそろえた桃太郎は九鬼山に鬼退治に出かけたといいます。

富士山の左に道志山塊の杓子山、御正体山の下に九鬼山、

右側は木々に隠れて御坂山地、三ッ峠山が見えました。

南は先程とほぼ同じ、道志山塊を一望。

新緑の気持ちの良い登山道

稜線を涼しい風が吹き抜けて気持ちが良い

大久保山(1109m)

扇山(1138m)

山梨百名山の「扇山」ここも秀麗富岳十二景の一座です。

その名の通り、要を上にした扇形の山である。

芝生の広い山頂、

JR中央本線沿線の「人気の山ベスト3」に入る山とも言われる程 人気の山。

この日、山頂にはソロ2名のみでしたが、下山時には何組かの団体ハイカーとすれ違った。

曽倉山(940m)

権現山(1311.85m) ニ等三角点(棚頭山)

北都留三山(郡内三山)の最高峰の権現山は、

手前に位置するの扇山や百蔵山に遮られ、甲州街道筋からは直接窺うことの出来ない

場所に位置します。

そのため他の二座に比べ、訪れる人の少ない静かな山ですが、

「山梨百名山、・新 花の百名山・日本百低山」に撰定されており、

新 花の百名山では、シソ科の多年草シモバシラで知られている山です。

北側、奥多摩方面の展望

正面に日本三百名山の三頭山(1531m)と左に雲取山(2017m)

山頂でランチ、木々が邪魔で見えにくいですが、

登ってきた山並み扇山等が見えます。

大勢籠権現(王勢籠神社)

山頂直下には大勢籠権現を祭る小祠。

「甲斐国誌」の記述によりますと、

権現信仰とともに御神犬(狼)を遣わす神犬信仰(狼信仰)の神として広く尊崇されました。

現在、日本武尊を祀っているのは、秩父 三峯神社や奥多摩 御嶽神社と同じく、

日本武尊の道案内をしたオオカミの伝説が元になっています。

なお、大勢籠権現(王勢籠神社)の読み方には諸説あり、

地元、上野原市和見地区では(おせろうごんげん)、一般的には(おおむれごんげん)

と呼ばれているそう。

過去の文献では大勢籠を(おおむれ)と読むものもあり、権現山も大勢籠山(おおむれさん)

と呼ばれていたという説もあるそうです。

雨降山(1177m)

無人雨量観測所の電波塔がある雨降山

二本杉山(908.94m) 三等三角点(和見村)

緩やかな尾根を歩いて二本杉山(908.94m)、

さらに御林峠分岐からコヤシロ山方面へ

コヤシロ山(601m)

風の神(570m)

570mのピークには風の神が祀られており、

西側に展望が開けている。

雨降山から歩いて来た稜線が見えます。

道志山塊

富士山は隠れてしまいました。

登下と大倉へ下る分岐には

要害山に祀られている秋葉神社の石灯篭があります。

要害山(536m)

秋葉大権現

大倉砦跡

甲斐 武蔵 相模の国境警備「大倉砦跡 」でもあります。

今日歩いた中では最も低い要害山ですが、

展望は一番良いです。

扇山から歩いてきた稜線

丹沢山地と道志山塊

陣馬山方面

麓、大曽根地区の山神社

ここから下道を約4.5km上野原駅へ

中央高速道路

上野原駅から中央線で猿橋駅まで移動 (¥330-)

猿橋駅より百蔵山と扇山

桂川

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