比良全山縦走




比良全山縦走

以前から行きたかった比良山地 蛇谷ヶ峰から霊仙山まで、

比良比叡トレイルの内、比良側の計14座を歩いて来ました。

蛇谷ヶ峰(じゃたにがみね

標高 901.5m 登山日 2022年5月20日
比良山系の北端の山 別名 小椋栖山
所在地 滋賀県高島市朽木柏

釣瓶岳(つるべだけ)

標高 1098m 登山日 2022年5月20日
比良山地の北陵 蛇谷ヶ峰から武奈ヶ岳の中央に位置
所在地 滋賀県高島市朽木栃生

武奈ヶ岳(ぶながたけ)

標高 1214.2m 登山日 2022年5月20日
日本二百名山 山頂からは360度の展望
所在地 滋賀県大津市北比良

堂満岳(どうまんだけ

標高 1057m 登山日 2022年5月20日
別名は近江八景の比良の暮雪にちなみ暮雪山
所在地 滋賀県大津市南比良

烏谷山(からとやま)

標高 1076.5m 登山日 2022年5月20日
堂満岳 比良岳間のピーク
所在地 滋賀県大津市南比良

比良岳(ひらだけ)

標高 1051m 登山日 2022年5月20日
比良山地の中にあって比良が付く唯一の山
所在地 滋賀県大津市荒川

打見岳(うちみだけ

標高 1108m 登山日 2022年5月20日
スキー場「びわ湖バレイ」
所在地 滋賀県大津市木戸

蓬莱山(ほうらさん)

標高 1173.9m 登山日 2022年5月20日
日本三百名山 スキー場「びわ湖バレイ」
所在地 滋賀県大津市葛川木戸口町

権現山(ごんげんやま)

標高 996m 登山日 2022年5月20日
比良山地の南端に位置する山
所在地 滋賀県大津市葛川坂下町

霊仙山(りょうぜんざん)

標高 750.5m 登山日 2022年5月20日
比良山地の南端に位置する山
所在地 滋賀県大津市葛川坂下町

難易度 ★★★   オススメ ★★★ 登山口(ナビ検索) 還来神社
オシロ谷左岸鉄塔尾根取付き(03:56)→葛川中村(03:56)→オシロ谷左岸鉄塔尾根取付き(04:00)→坊村(04:00)→貫井谷出合(04:10)→貫井バス停(04:10)→細川尾根取りつき(04:13)→細川休憩所(04:17)→釣瓶岳登山口(04:17)→朽木学校前バス停(04:41)→道の駅くつき新本陣(04:59)→くつき温泉てんくう(05:23)→釜の谷登山口(05:33)→釜の谷(05:49)→釜の谷分岐(06:05)→670m点ベンチ(06:17)→カツラの谷分岐(06:31)→866m分岐(06:38)→蛇谷ヶ峰(06:46)→滝谷ノ頭(07:12)→ボボフダ峠(07:18)→ヨコタニ峠(07:38)→地蔵峠(07:58)→地蔵山(08:01)→0イクワタ峠(08:35)→釣瓶岳(09:01)→細川越(09:17)→細川尾根分岐(09:40)→武奈ヶ岳(09:51)→コヤマノ分岐(10:01)→パノラマコース分岐(10:05)→上林新道四辻(10:29)→金糞峠西側下の分岐(10:44)→金糞峠(10:46)→東レ新道分岐(11:00)→堂満岳(11:18)→南比良峠(11:52)→荒川峠(12:04)→烏谷山(12:25)→葛川越(12:46)→比良岳道標(12:57)→比良岳(P1051)(13:01)→木戸峠(13:26)→打見山(13:41)→レストランバードキャッスル(13:48)→金毘羅道下降点(13:58)→蓬莱山(14:08)→小女郎峠(14:27)→ホッケ山(14:50)→権現山(15:11)→ズコノバン(15:35)→霊仙山(15:58)→還来神社(17:10 所要時間 14時間14分 累積標高 3352m / 3325m 距離 56.9m
■琵琶湖西岸に連なる比良山地の最高峰・武奈ヶ岳は、美しい山容、展望のよさなどから、多くの岳人に愛されている山である。しかし山の姿は、山麓からでは前山に隠れて望めない。ひときわ高くとがった山容が見えるのは、滋賀県高島郡安曇川町辺りからであろう。
武奈ヶ岳の山名は、近くのコヤマノ岳にブナ林があるように、昔は山頂からコヤマノ岳にかけてブナ林があったことから名付けられたのだと考えられる。

山頂からの展望は、鈴鹿の山々、伊吹山、遠く白山、御岳山、乗鞍岳まで望め、眼下には琵琶湖が広がる。武奈ヶ岳を中心にした比良山地の縦走コースは南の蓬莱山からリトル比良方面、ツルベ岳の北稜と、さまざまなコースが選べる。道は整備されて歩きやすい。また、山頂へ至る登山道沿いにはブナ林や滝、湿原が続き、変化に富んだ山歩きが楽しめるだろう。
2004年に比良登山リフト、比良ロープウェイが廃止になっており、短時間での山行は難しくなっている。 Yamakei Online

■比良山系南部の山々は、概して山頂部が笹原におおわれ、たおやかな山容を見せている。なかでも、打見山からこの蓬莱山にかけては大きくうねる丘陵のような頂がならび、無雪期はファミリーハイク、積雪期は格好のスキーゲレンデとして親しまれている。
びわ湖アルプスゴンドラを使えば30分ほどの徒歩で山頂に立て、美しい展望を楽しめる。なお、夏冬を問わずリフトで山頂まで上がることが可能だ。

山頂の南西側約30分の場所には、大蛇と人妻の恋物語伝説が残る小女郎ヶ池がある。 Yamakei Online

大津の還来神社(もどろぎじんじゃ)に駐車し、

自転車で滋賀県道367号線(通称 鯖街道)を25km、

道の駅「くつき新本陣」まで北上しました。

東は琵琶湖、北と西に安曇川が比良山地を分かちます。

グリーンパーク想い出の森

朽木の「グリーンパーク想い出の森」

バンガロー終わりから倒木だらけの林道へ、

林道の途中に登山口があります。

グリーンパーク思い出の森から蛇谷ヶ峰へは約4.4kmの道程

グリーンパーク想い出の森 「くつき温泉てんくう」

緑豊かな樹林の中のリフレッシュパーク。落ち着いた雰囲気の「山荘くつき(和室・洋室)」やバンガローでの宿泊が出来ます。屋内プールやテニス、サッカーなどで汗を流した後は、「くつき温泉てんくう」でリフレッシュ。昔、朽木の山野を駆けめぐっていたといわれる天狗伝説に由来します。神経痛、疲労回復などに効果があり、天狗の露天風呂やきのこサウナ等もお楽しみいただけます。また、地元「宝牧場」のソフトクリームは入浴後に人気のデザートです。「里山レストラン天空」ではゆっくりお食事もお楽しみいただけます。

所在地  滋賀県高島市朽木柏341-3

電 話  0740-38-2770

泉 質  アルカリ性単純温泉

定 休  不定休(要確認)

満開のウツギと琵琶湖

整備された登山道をスキー場分岐まで、

ここからは琵琶湖を望みながらの稜線歩き

蛇谷ヶ峰(901.54m) 二等三角点(蛇谷ヶ峯)

奥比良の最北部、一座目の蛇谷ヶ峰(901.54m)

地元では「オグラス」と呼ばれており、

琵琶湖側から見ると堂々とした山容をしています。

高島市街地、対岸には彦根 近江八幡

薄ら靄掛かりはっきりとしませんが、琵琶湖の雄大さが体感出来る最高の展望。

長浜 湖北と、若狭湾を隔てる野坂山地

ここがもう少し高かったら滋賀の冬はもっと楽だったんでしょうね。

釣瓶岳 武奈ヶ岳

これから向かう稜線、

重なる釣瓶岳と武奈ヶ岳

滝谷ノ頭(702m) 三等三角点(鹿ケ瀬)

小ピーク滝谷ノ頭(702m)を越えて地蔵山(789.52m)へ

右はリトル比良の岳山・岩阿砂利山

イクワタ峠(923m)より釣瓶岳へ

蛇谷ヶ峰と野坂山地

積雪と強風のため木々の生えない山頂付近からは素晴らしい展望があります。

釣瓶岳(1098m)

琵琶湖の西岸、比良山地の北陵にあり、

蛇谷ヶ峰から武奈ヶ岳までの縦走路の真ん中に位置します。

釣瓶岳とは違い、武奈ヶ岳へ登りは灌木が行く手を阻みます。

武奈ヶ岳(1214m)

比良山地最高峰の日本二百名山の「武奈ヶ岳(1214m)」

360°の素晴らしい展望があります。

山名の由来は、山域にブナ林が多いことからとされており、

中腹ではブナの森林浴を楽しむこともできます。

山頂のお地蔵様

奥比良を取り囲む安曇川と琵琶湖

手前は釣瓶岳と蛇谷ヶ峰

歩いて来た稜線と

これから向かう稜線 ここまで安曇川(西側)寄りの稜線は方向を変えて北比良エリアへ

スキー場がある打見山 蓬莱山の2座は特に目立ちます

コヤマノ岳(1181m)

ほぼ樹林に囲まれた山頂、

東側のみ展望が開け琵琶湖、鈴鹿山脈などの眺望がある。

シャクナゲの群生地を抜けて、一旦沢まで下る

金糞峠(884m)

金糞峠(884m) この辺りから花崗岩質の岩場に

シロヤシオ

この辺り一帯はシャクナゲの群生地として有名です

こちらは既に散っていました。

イワカガミも沢山、珍しい淡いピンクの花も見られました。

堂満岳(1057m)

ここもシャクナゲに覆われたピーク「堂満岳(1057m)」

比良山系のほぼ中央に位置する山で、

堂々とした三角錐の山容は山麓からよく目立ちます。

雪が積もった姿が美しいことから「暮雪山」の別名があります。

山頂より

山頂からは琵琶湖側に展望

北側には道満ルンゼと呼ばれるガレ場がありアルペン的な雰囲気を持つ。

琵琶湖大橋 湖南方面も見えてきました

烏谷山(1076.46m) 

三等三角点(大物)

烏谷山は南比良の北部にあたり、

さしずめ「中比良」と呼ばれるエリア。

手前に比良岳と打見山 蓬莱山

比良岳(1051m)

比良山地の中央にあり「比良」が付く唯一の山。

ブナに覆われた山頂で展望はありません。

木戸峠(974m)のお地蔵様

木戸峠からはゲレンデの超急登

登って来た山を振り返りながら

打見山(1108m)

打見山(1108m) びわ湖バレイスキー場

ロープウェイ駅があり観光客で賑わっています。

打見展望台より

蓬莱山へは左右に遊歩道があります

蓬莱山までは標高差100mのゲレンデ

アーチ状の大きなウッドデッキからの展望

これから向かうホッケ山 奥に比叡山

大津 湖南方面

山頂南側にはクマザサの高原が広がります。

冬には日本海側からの寒波を受け止めるため積雪が多く、

山頂北側にはびわ湖バレイスキー場が広がる。

蓬莱山(1173.94m)

比良山地の中では武奈ヶ岳に次ぐ高峰で日本三百名山の一座。

一等三角点(比良ヶ岳) 日本三百名山

歩いて来た稜線 少しズレているのが解ります

蓬莱山からは眼下に琵琶湖望みながら

笹の稜線歩きが気持ちいい。

琵琶湖東岸からは比叡山から比良山地まで続く山並みが望まれ、

中でも蓬萊山は雄大な山容を呈しています。

振り返って蓬莱山

比良山地は古生層へ貫入した花崗岩からなり、

東側は断崖となっているため琵琶湖側から望むと屏風のように山が聳えています。

東側は急激に琵琶湖へ向け落ち込んでいます

ホッケ山(1051m) 

ホッケ山の山頂より、奥に比叡山

残る権現山と霊仙山が近づいてきました。

権現山(996m)

権現山は琵琶湖の西岸、比良山地の南端に位置します。

山頂の東側は琵琶湖の展望がよく、権現山から南側のホッケ山は

草原が広がる展望の尾根となっていて、琵琶湖を眼下に随一の展望ハイキングを楽しめる。

展望の尾根はここまで、ツツジロードを下り樹林帯へ

霊仙山(750.48m)

最後のピーク展望の無い霊仙山(750.48m)

三等三角点(山ノ内)

還来神社

スタート地点の還来神社へお参りして終了

還来神社

鎮座地 520-0361 滋賀県大津市伊香立途中町518

御祭神 藤原旅子

祭神の藤原旅子(たびこ)は藤原百川(ももかわ)の娘で、桓武天皇の皇妃となり、子供には淳和天皇がいます。
藤原旅子はこの地で生まれ、延暦7年(788年)33歳の若さで病気で亡くなった際、「故郷、比良山の南麓のなぎの大樹の根元に葬ってほしい」と遺言を残し、死後再び生誕の地に戻ったことから“還り来た”というので「還来」と名付けたとのこと。
後年、平治の乱に敗れた源義朝の一行は八瀬大原を敗走し、ようやくこの地に辿り着き白羽の鏑矢を奉納して武運長久を祈りました。後に義朝の息子の頼朝が平家との戦いに勝利し、神田を寄進したといいます。
そのためか戦時中には、出征する兵士の無事の帰還を願い、全国から多くの参拝者が神社を目指したといいます。

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