白山宮(はくざんぐう)・富山県南砺市上梨(五箇山)




白山宮(はくざんぐう)・富山県南砺市上梨(五箇山)

白山宮本殿|観光スポット|とやま観光ナビ
http://www.info-toyama.com/spot/41035/

世界遺産、五箇山の菅沼集落と相倉集落のちょうど間、

毎年9月25・26日に例祭である「こきりこ祭り」が行われ

神楽舞や獅子舞、こきりこ節が奉納される白山宮が鎮座します。

隣には国指定重要文化財「村上家」があります。

白山宮

県内最古の木造建造物で、奈良時代始め、泰澄大師が人形山を開き
山頂に建立したものを天治2年(1125)平村山梨集落の中心部に移築、
文亀2年(1502)に再建しました。
一間社流造で正面中央の蟇股は一木を刻んだ室町中期の優れた作で、
国の重要文化財に指定されています。
本尊の秘仏十一面観世音菩薩は、33年ごとにご開帳されます。
環境庁・富山県

国指定 建造物
重要文化財 白山宮本殿
昭和33年5月14日指定

形状
一間社流見世棚造、板葺
附指定
棟札1枚

白山宮は泰澄大師が人形山山頂で創建したものを、
のちに現在の地に移したと伝えられる。
現在の本殿は棟札によれば文亀2年(1502)の建立が明らかである。
もとは拝殿内にあったが、大正 10年(1921)の本尊御開帳に合わせて
拝殿より外に移築し、覆屋を設けた。
昭和29年に修理工事を実施し、昭和33年に重要文化財に指定された。
その後、御開帳(昭和61年)に合わせて、昭和55年に拝殿を移築修理し、
その中に本殿を奉置して原形に復元した。
屋根は板葺、身舍は舟附木、叉首組の簡素な造りであるが、
向拝は三斗組、頭貫を虹梁状とし、木鼻は象模様、葺股や手狭に
若干の装飾がみられる。
木割は割合に太く、木鼻、葺股、手狭などに時代の特色がみられ、
様式的くずれも少なく、この地方の文化を知るうえで貴重な建造物である。


手水舎


拝殿

白山宮(五箇山)

概要
白山宮の創建は元正天皇の御代(715~724年)、
泰澄大師(奈良時代の修験道僧、白山開山)が越中国、
飛騨国の国境に跨る人形山(標高:1726m、日本三百名山、新日本百名山)の
山頂に勧請したのが始まりと伝えられています。
人形山に伝わる伝説によると昔、人形山に祀られている白山権現に
重病だった母親の回復を2人の娘が祈願したところ、
見事念願成就し元気になりました。
2人は山頂に上り白山権現に感謝の意を伝えましたが、
人形山は女人禁制であった為、知らなかったといえ、
罰せられ2人は帰らぬ人になってしまいました。
母親は嘆き悲しむと春先に人形山に2人の姿に似た影が出来るようになった
と伝えられています。
その後も白山信仰の拠点や修験の場として栄えたそうですが
兵火により社殿が焼失し以後は衰微し小祠が建てられているだけになっていました
(現在、白山宮の宮屋敷跡には鳥居が建立されています)。
天治2年(1125)、山裾の集落に住んでいた市郎右衛門家の先祖の夢枕に
白山神が立ち神託を授けたことから現在地に遷座し篤く祀られるようになりました。
その後、南北朝時代に入ると南朝方の遺臣達が五箇山に隠れ住み
宗良親王と新田一族の御霊を合祀しました。
現在の本殿は文亀2年(1502)に建てられたもので
一間社流造、見世棚造、板葺、向拝の蟇股は一木を彫り込んだもので
舟肘木や頭貫、彫刻など室町時代中期の特徴が見られ
富山県最古の木造建築とされています。
白山宮本殿は数少ない室町時代の神社本殿建築で五箇山地方の文化を知る上で
大変貴重なことから昭和33年(1958)に国指定重要文化財に指定されています。
又、白山宮は古くから神仏混合の形態を保っていて主祭神は、
白山菊理媛命ですが現在も十一面観世音菩薩像が本尊(本地仏)として
祀られ秘仏として33年毎に御開帳が行われています。
毎年9月25・26日には例祭である「こきりこ祭り」が行われ
神楽舞や獅子舞、こきりこ節が奉納、こきりこ節は大化の改新(645年)の頃、
田舞として発祥したと推定される民間芸能で古式を伝える貴重なものとして
昭和48年(1973)に名称「五箇山の唄と踊」で国の選択無形民俗文化財に選択されています。

日本最古の民謡といわれる 『こきりこ』。

こきりこに欠かせない『ささら』は、人間の煩悩の数と同じ108枚、

桧板を紐で結わえたものです。

この祭りでは、そのささらを鳴らしながらの優雅な踊りが披露され、

多くの人々を魅了します。

こきりこ祭り

こきりこ祭りは、五箇山の上梨地区にある白山宮で行われる祭り
(白山宮 秋の大祭)で、毎年9月25日と26日の2日間開催されます。
下梨の麦屋まつりとともに五箇山へ秋の訪れを告げる風物詩となっています。
こきりこ唄は全国的に有名な古代民謡の一つで、
農作業の際に歌われた田楽が由来とされ、
狩衣姿に山鳥の羽根がついたあやい笠をかぶった踊り手は
「ささら(板ざさら・びんざさら)」と呼ばれる108枚の木板を組み合わせた
楽器を鳴らしながら踊ります。


覆屋

拝殿の後ろ、一段高いところに茅葺の覆屋

この中に国指定重要文化財 白山宮本殿が鎮座します。

本尊の秘仏十一面観世音菩薩は、33年毎に開帳されます。

前回は1986年(昭和61年)なので、次回のご開帳は2019年の予定です。


重要文化財 白山宮本殿

隣には泰澄大師が開山したと伝わる人形山への登山案内、

是非とも次回は登りに来たいです。

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