毛無山(1945.4m)〜長者ヶ岳(1335m)・田貫湖より周回




毛無山(1945.4m)〜長者ヶ岳(1335m)・田貫湖より周回

天子山地の最高峰、毛無山から長者ヶ岳までを縦走してきました。

「田貫湖パーキング(田貫湖北サイト駐車場)」から、毛無山の麓登山口まで

「東海自然歩道」を歩き、毛無山へ。

毛無山からは、「金山・雪見山・熊森山・天狗岳」と天子山地のマイナーピークを繋ぎ、

長者ヶ岳までの周回ルートとなります。

天子山地の主稜線を歩く今回のルートでは、

登山道の各所から富士山や南アルプス方面の展望があるのが魅力です。

また、毛無山から地蔵峠までは一般ルート、その先は破線ルートとなりますが、

終始整備され、大変歩きやすい登山道でした。

途中、エスケープ出来る箇所も多いので、自身の体力に合ったルートを選び、

計画してみるのも面白いかもしれません。

毛無山(けなしやま)

標高 1945.4m 登山日 2023年12月30日
天子山地最高峰 日本二百名山 静岡の百山 山梨百名山 一等三角点峰
所在地 静岡県富士宮市麓・山梨県南巨摩郡身延町湯之奥

金山(かなやま)

標高 1596m 登山日 2023年12月30日
甲斐金山 中山金山跡が残る
所在地 静岡県富士宮市麓・山梨県南巨摩郡身延町湯之奥

雪見岳(ゆきみだけ)

標高 1605m 登山日 2023年12月30日
天子山地の山
所在地 静岡県富士宮市麓・山梨県南巨摩郡身延町湯之奥

熊森山(くまもりやま)

標高 1574.88m 登山日 2023年12月30日
三等三角点(熊森)
所在地 静岡県富士宮市猪之頭・山梨県南巨摩郡南部町上佐野

天狗岳(てんぐだけ)

標高 1373m 登山日 2023年12月30日
天子山地の山
所在地 静岡県富士宮市猪之頭・山梨県南巨摩郡南部町上佐野

長者ヶ岳(ちょうじゃがたけ)

標高 1335.66m 登山日 2023年12月30日
静岡の百山 山梨百名山 三等三角点(熊平)
所在地 静岡県富士宮市・山梨県南巨摩郡南部町上佐野

難易度 ★★★   オススメ  登山口(ナビ検索) 田貫湖パーキング
田貫湖キャンプ場(07:45)→田貫湖畔駐車場(07:50)→小田貫湿原(08:01)→遠照寺(08:20)→麓の吊橋(09:08)→麓トイレ(09:17)→毛無山駐車場(09:22)→地蔵峠・毛無山分岐点(09:29)→不動の滝見晴台(09:47)→毛無山五合目(10:18)→富士山展望台(11:11)→地蔵峠・毛無山尾根道出合(11:20)→毛無山(天子山地)(11:26)→地蔵峠・毛無山尾根道出合(11:32)→第二地蔵峠(12:02)→地蔵峠(12:09)→金山(12:26)→雪見岳(13:00)→猪之頭峠(13:28)→熊森山(13:54)→湧水峠(14:23)→天狗岳(14:39)→長者ヶ岳(15:26~15:44)→休暇村分岐(16:02)→富士山展望地(16:06)→田貫湖キャンプ場分岐(16:14)→田貫湖キャンプ場(16:19) 所要時間 8時間33分 累積標高 2024m / 2024m 距離 23.9km
■富士山の周辺には「けなし山」という名前の山が3つある。三ツ峠山のすぐ南側にある木無山、河口湖の北西には1500mの毛無山、そして富士山の西側に一等三角点を有する1964mの毛無山である。どの山も独立峰ではなく、尾根上にある山だが、なかでも山麓に朝霧高原を従えたこの毛無山は堂々としている。山頂はいくつかに分かれていて、三角点は1945mに、最高地点は1964m、また最高地点のすぐ北東にも、大見岳(1959m)のピークがある。山頂からの展望は荒々しい剣ヶ峰大沢の崩壊を肉眼で観察できる。近年は樹木が茂り、南アルプスが見えなくなったのは残念だ。季節を問わず人気のある山で、雪のある1~3月にも登山者が多い。しかし、6月から8月にかけて、花が多いことは知られていない。登山口としては富士宮市の麓(ふもと)集落から山頂を往復するのが一番早い。急登だが上り3時間、下り2時間も見ればいい。時間に余裕がある人は、反対側の下部(しもべ)温泉へ下るコースもいい。武田信玄の隠し湯の1つである。(山と溪谷オンラインより)

「静岡の百山」は、東部から西部、北部まで静岡県内の山が幅広く選ばれています。 叉、海岸近くの低山から南アルプスの3000mを越える山までバラエティーに富んでいます。 本自体は山名の由来、歴史など生活に密着した山の説明が中心で、登山のガイドブックではありません。 山の知識を深め、より楽しむための本です。

山梨百名山(やまなしひゃくめいざん)は、1997年、山梨県によって選定された県内の名山100選である。一般公募と市町村推薦であがった候補の中から、選考委員会によって、県民に親しまれている・全国的な知名度がある・歴史や民俗との関わりあるなどの基準で選ばれたとされる。

田貫湖

田貫湖は、周囲約3.3km・水深約8mの湖です。

空気が澄んだ冬場には、雪化粧の逆さ富士、4月と8月の20日前後には、

山頂から朝日が昇る「ダイヤモンド富士」を目当てに大勢の人々で賑わいます。

「田貫湖パーキング」よりスタートします。

田貫湖パーキング

田貫湖パーキング(田貫湖北サイト駐車場)

駐車台数   45台程

住所     〒418-0108  静岡県富士宮市猪之頭2929-10

トイレ    有り

登山ルート  長者ヶ岳 (往復所要時間:3時間25分)
天子ヶ岳 (往復所要時間:5時間05分)

ダイヤモンド富士の観測スポットとしても知られる田貫湖北岸の公営キャンプ場バンガローサイト前にある無料駐車場(標高670m)。アクセスは新東名高速の新富士インターチェンジを下りて西富士道路(無料区間)の富士宮方面へ向かい、上井出インターチェンジから県道72号線の白糸滝・田貫湖方面へ左折、道なりにしばらく進み田貫湖4kmの表示ある交差点で左折、県道414号線につき当たったら右折するとすぐ田貫湖の案内板があるので左折する。田貫湖畔に出るとT字路があるので右折、つき当たりを左折して終点まで進むと駐車場がある。駐車場の奥に長者ヶ岳の登山口がある。

田貫湖

田貫湖は元々「田貫沼」と呼ばれていました。

田貫沼は関東大震災の影響で芝川の水量が減少し、農業用水を確保する為に

人工的に拡張され「田貫湖」に改称されました。

どうして田貫湖は富士五湖に数えられないのか疑問に思っていましたが、

田貫湖は人工湖だからなんですね。

長者山田貫神社

長者ヶ岳は炭焼き長者の伝説が残る山です。

藤次郎という働き者の炭焼きと、都のお姫様の物語で、

一財を築き「炭焼長者」と呼ばれるようになったそうです。

炭焼長者の呼び名から付近の山を「長者山」、沼は「長者ヶ沼」と呼ばれていたそう。

その後、冨士神社の田貫次郎実長がこの地に隠居し「田貫沼」と呼ばれるようになりました。

小田貫湿原

田貫湖から、毛無山の登山口「麓」までは、東海自然歩道の「朝霧高原コース」を歩きます。

少し歩くと、田貫湖の北側に位置する「小田貫湿原」へ。

小田貫湿原は富士箱根伊豆国立公園に指定された低層湿原で、

木道が渡り、幾つもの池塘が点在する静岡県内では珍しい高地の湿原です。

湿原特有の植物や20種類以上のトンボなど多くの生きもので知られており、

『静岡の自然100選』『ふるさといきものの里100選』に選ばれています。

ですが世間的認知は低く、知る人ぞ知る場所かも知れません。

周辺には駐車場も完備され、園路は一周約900メートル、30分ほどで歩けます。

小田貫湿原(こだぬきしつげん)

位置:静岡県富士宮市猪之頭字菅ノ沢2267番地

面積:西側の湿原1.4ha、中間の湿原0.23ha、東側の湿原0.12ha

標高:約670m~690m

この湿原は、静岡県側の富士山麓では唯一の低層湿原で、基底には古富士泥流が分布しこの上を新富士火山新期の黒土層(クロボク)が一面に覆っています。湿原は平坦な草原を形成し西側の大きな湿原では81、中間の湿原には44の大小の池があります。

湿原では、次のような植物や昆虫などをみることができます。

・植物……アギナシ、アケボノソウ、アサマフウロ、アブラガヤ、ウメバチソウ、カサスゲ、サワアザミ、ヌマトラノオ、ノハナショウブ、ミズオトギリ、ミズチドリ、モウセンゴケ、ヤマドリゼンマイ、レンゲツツジ、など

・昆虫(トンボ)……キイトトンボ、ホソミイトトンボ、アオイトトンボ、コサナエ、ハラビロトンボ、ショウジョウトンボ、ヒメアカネ、ルリボシヤンマ、ヨツボシトンボ、など  (チョウ)……ウスバシロチョウ、ヒメシロチョウ、ミドリシジミ、アサギマダラ、コミスジ、など

・鳥……ウグイス、ホオジロ、アオジ、ホトトギス、カッコウ、クロツグミ、コサギ、カルガモ、アマツバメ、アオサギ、など

・両生類……イモリ、ウシガエル、シュレーゲルアオガエル、ヒキガエル、モリアオガエル、ヤマアカガエル、など

この湿原は、貴重ですから皆で大切にしましょう。

猪之頭と富士の巻狩

猪之頭集落に入ると「畠山重忠の駒止桜」の下に案内板があります。

近くには、源頼朝が富士の巻狩りの際に陣を張ったことから

「陣馬の滝」と名付けられた滝があります。

猪之頭と富士の巻狩

この地域は、富士山麓の溶岩層のすき間から良質の水が豊富に湧き出し、芝川(しばかわ)の水源となることから、明治初年までは、泉の源という意味で「井之頭(いのかしら)」と記されていました。

このきれいで冷たい湧水は、ニジマスの養殖やわさびの栽培に利用されており、また、江戸時代から香りが珍重された「芝川(しばかわ)のり」が育ち、現在も少量ですが生産されています。

五斗目木川(ごとめきがわ)にかかる素朴で美しい「陣馬(じんば)の滝」は、源頼朝が富士の巻狩りで一夜の陣を張ったところからこの名が残されています。頼朝が陣を張った夜、太鼓のような音が聞こえてくるのに気付き翌朝その音のするところを調べてみると、滝つぼから太鼓によく似て、中が空洞になった石が見つかりました。この石は、東どなりの遠照寺(おんしょうじ)境内に安置され『太鼓石』と呼ばれています。遠照寺は、慶長五年(1600年)日能尊者(にちのうそんじゃ)によって開かれた由緒ある日蓮宗の寺院です。

この桜の木は、頼朝の家臣、畠山重忠(はたけやましげただ)が、巻狩のとき馬をつないだところから『畠山重忠の駒止桜(こまどめざくら)』と呼ばれ大切に保存されてきました。

また、この地域には、道祖神(どうそじん)や馬頭観音(ばとうかんのん)などが多く、ひっそりとたたずむその姿は、訪れる人に心のやすらぎを与えています。

朝霧Camp Base そらいろ

途中、幾つかキャンプ場の前を通過します。

「朝霧Camp Base そらいろ」は今年オープンしたばかりのキャンプ場。

ここを過ぎた先に、涸れ沢に掛かる「麓の吊橋」があります。

麓の吊橋

ふもとっぱらキャンプ場

麓の吊橋を渡ると、大人気の「ふもとっぱらキャンプ場」へ

麓山の家の前には「麓金山」に関する案内板がありました。

ここから西へ進むと、金山に深く関わりのあった竹川家の屋敷を横目に登山口へ至ります。

麓金山(ふもときんざん)

毛無山地に、戦国時代から近世初頭にかけて金の採掘を行った堀間跡がある。地元では金山(かなやま)とよばれ、今川氏や武田氏によって営まれた金山だと言われている。最盛期を迎えるのは、この地が徳川家康の支配下におかれてからのようであるが、近世初頭には廃坑となった。 毛無山の反対側、山梨県下部町側から同時期に採掘された湯之奥金山は麓金山と同一の金脈を東西からそれぞれが採掘したものであった。 現在も、この金山に深く関わりのあった竹川家の屋敷が往時をしのばせている。

※竹川家は、この先300mほどにありますが、現在も居住・生活されています。迷惑となりますので、屋敷内への立ち入りはご遠慮ください。

富士宮市教育委員会

麓宮

舗装路の終点、登山口の前には「毛無山駐車場(¥500-)」があります。

「麓宮」の脇を通る未舗装林道を進み登山道へ。

毛無山駐車場

駐車台数   25台

駐車料金   500円/日

トイレ    無し

登山ルート  毛無山 (往復所要時間:5時間10分)
雪見岳 (往復所要時間:6時間15分)

朝霧高原西部の毛無山登山口ゲート前にある有料駐車場(標高860m)。アクセスは新東名高速の新富士インターチェンジを下りて西富士道路(無料区間)の富士宮方面へ向かい、国道139号線をしばらく道なりに進み朝霧さわやかパーキング500m看板の先の分岐(東京農業大学富士農場・ふもとっぱら・毛無山登山道の看板あり)を左折、キャンプ場入口を過ぎてつき当たりを左折した先のゲート左手にある(もしくは中央道の河口湖インターチェンジを下りて国道139号線の富士河口湖・富士山方面へ進み、朝霧さわやかパーキングを過ぎた先で右折する)。駐車場にトイレはないが、手前のつき当たり右手に公衆トイレがある。GW連休などは奥の麓宮脇に臨時有料駐車場が設けらることもある。

麓金山金鉱石破砕機

近くには麓金山精錬所跡の案内板や錆びた鉱石破砕機があります。

涸れ沢を渡り、本格的な登りの先に地蔵峠コースとの分岐があります。

はさみ石

分岐からすぐに一部にはロープもかけられた岩場の急登が続きます。

ルート上には一合目から九合目まで標識があり、登山の目安になります。

不動の滝 見晴台(1091m)

二合目の標識を過ぎた所に、落差50m「不動の滝」の見晴台があります。

(滝の直下へは先の林道を奥へ進み、4つの大きな堰堤を越えて向かうことが出来きます。)

四合目の標識の先に緊急時のヘリ着陸場所となる平場、

八合目の標識を過ぎると、露岩の上に富士山の展望台があります。

富士山展望台(1800m)より

分岐(1917m)

稜線に出て、毛無山と地蔵峠の分岐へ。

一度、毛無山(右)に登頂後、県境尾根を南下します。

この分岐の先の露岩の上が「南アルプス展望台」となります。

南アルプス展望台より

毛無山(1945.4m)

毛無山は富士山の西側の山域、山梨・静岡県境に連なる天子山地(天守山地)の最高峰です。

山名の由来は、山頂部に樹木が少ない(木無)ことから等、諸説あります。

日本二百名山の他、静岡の百山・山梨百名山等の一座に選ばれています。

一等三角点(毛無山)

山頂は3つのピークが並び立ち、元も低い1945mピークに一等三角点が置かれています。

1964mの最高点はここから数分歩いた先にあります。

毛無山 山頂より

毛無山からは来た道を戻り、分岐を経て「地蔵峠」へ

ここは第二地蔵峠と呼ばれており、麓登山口と下部温泉への分岐となります。

第二地蔵峠(1561m)

国指定史跡 

甲斐金山遺跡 中山金山 地蔵峠

ここは山梨。静岡の県境で通称・第二地蔵峠と呼ばれている。天気に恵まれると、富士山が裾野まで見渡せる絶好の眺望地となる。富士山を正面に峠道を右方向へ進むと、静岡県の麓金山側へ降る交差点に「双体石仏」が祀られている。そこは第一地蔵峠と呼ばれているが、どちらの地蔵峠も昔から登山者の間で親しまれている。  山梨県教育委員会・身延町教育委員会

第一地蔵峠(1517m)

少し下った所に第一地蔵峠があります。

ここにはお地蔵様と双体道祖神が祀られています。

ここから山梨県側に少し下った所には「中山金山 跡」があり、

精錬場や供養塔、大名屋敷跡などが残っています。

【国指定史跡】甲斐金山遺跡 中山金山

指定日:平成9年9月2日
所在地:湯之奥430
所有者:身延町
時 代:戦国~江戸
大きさ:16.36ha
備 考:『湯之奥金山遺跡の研究』

中山金山は、甲駿国境の毛無山の中腹、標高1400m~1600m付近に広がる大規模な鉱山遺跡である。指定面積は16.36haの広大なもので、この区域内に124のテラスが確認されている。金山沢付近の平坦面域のそれは住居・作業域であり、平坦面域から尾根部に及ぶ地域は鉱石採掘域と大きく捉えることができる。平坦面域の中心域にあたる最も傾斜が緩やかで、大きなテラスが隣接する区域は精錬場と呼ばれ、ここから谷部を東に登った地域には宝筐印塔と板碑型石塔が並ぶ七人塚のほか、五輪塔や石祠などの石造物集中域を形成している。この金山は、元亀2年(1571年)の武田家朱印状が初見資料で最盛期は17世紀の中ごろとされ、以後金産出量が次第に少なくなり、17世紀後半には廃坑となった。甲州市の黒川金山とともに甲斐金山遺跡として指定を受けている。

第一地蔵峠から金山までの間にあるガレ場からは、

南アルプス方面の展望があります。

金山(1596m)

山標も展望も無い、金山(1596m)の山頂へ。

この山の西側(静岡県側)には、富士金山「麓金山」がありました。

戦国時代には「麓の隠し金山」と言われたほど、純度の高い金山で、

麓金山は江戸時代に最盛期を迎えたそうです。この山名もその名残といいます。

雪見岳(1605m)

金山から100m程下り、再び100mを登り返すと雪見岳の山頂です。

山頂一帯は雰囲気が変わり、笹原と立ち枯れが広がる気持ちの良いエリアとなっています。

雪見岳から猪之頭峠までは一気に下ります。

地蔵峠から先は破線ルートとなりますが、一般ルートのように歩きやすい道が続きます。

猪之頭峠(1364m)

「猪之頭峠」の真下には林道「湯之奥猪之頭線」が通ります。

湯之奥猪之頭トンネルの両県側から登山ルートがあります。

猪之頭峠から熊森山までは200mの登り返しです。

開けた所より、雲が取れすっきりした富士山を望みます。

熊森山(1574.88m) 三等三角点(熊森)

ここからは、バリエーションルートになりますが、五宗山(1633m)を経て、

三石山(1173m)までを繋ぐルートもあります。

湧水峠(1310m)

再び、熊森山からは湧水峠までは250m程下りです。

湧水峠とありますが、特に水場はありません。

峠の少し先の鉄塔からは東西に展望があります。

西側は、先ほどのバリエーションルート、三石山から熊森山までの稜線、

東側は富士山と、真下には歩いてきた東海自然歩道、小田貫湿原が見えています。

鉄塔より

天狗岳(1373m)

鉄塔から少し登り返すと「天狗岳」へ

ここからは中電巡視路を使い、小田貫湿原まで下るルートもあるようです。

天狗岳からアップダウンを繰り返し、最終目的地の長者ヶ岳へ。

長者ヶ岳(1335.66m) 三等三角点(熊平)

長者ヶ岳は山梨百名山の一座です。

標高は比較的低いため、冬でもあまり雪が積もらず登山適期が長く人気の山です。

麓の田貫湖から東海自然歩道を使って登るルートが一般的。

隣の天子ヶ岳までの縦走する登山者が多く、稜線上にはブナやカエデ、シロヤシオ等があり、

新緑や紅葉、シロヤシオの花が咲く5月など、四季おりおりの彩りを楽しめます。

山頂の西側には南アルプスの展望があります。

七面山から白根南嶺の布引山から笊ヶ岳~白峰三山まで。

背後には聖岳・赤石岳・荒川岳(悪沢岳)を望みます。

北側には縦走してきた尾根。

手前に天狗岳、木々の間より毛無山まで見ることが出来ます。

田貫湖と富士山

長者ヶ岳の山頂からは、田貫湖・朝霧高原と富士山を一度に見ることが出来る

ビューポイントとして知られています。

最高峰の剣ヶ峰は右に見え、中央に大沢崩れの様子もはっきりと確認できます。

長者ヶ岳の山頂から、再び東海自然歩道を田貫湖まで下ります。

尾根終わりから東海自然歩道は、本コースとバイパスコースとに分岐します。

手前の分岐から、田貫湖パーキングまで下り終了しました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加