風祭山 福王寺(ふくおうじ)安倍晴明ゆかりの寺・静岡県磐田市城之崎
磐田市観光協会 / 福王寺
http://kanko-iwata.jp/tanoshimu/tanoshimu-776/
静岡県磐田市城之崎、磐田東中学・高等学校の裏に
約1000年前創建と伝わる古刹、曹洞宗 風祭山 福王寺があります。
境内には平安時代の陰陽師 安倍晴明が風神として祀られています。
永観2年(984年)ここ遠州地方に大暴風雨による被害が発生。
諸国行脚中であった安倍晴明が、境内の西南西の丘陵で祈祷したところ、
快晴となったという伝説があり、晴明大権現として祀られています。
山号「風祭山」も、安倍晴明の伝説にちなんで命名されたそうです。
風祭山福王寺全景図の看板
当、風祭山福王寺は遠く一千年前、開創されたが、その後永享年間(五百年前)
順徳天皇第三皇子、寒巌義尹禅師の曾孫天翁義一禅師を迎え曹洞宗として再興されました。
以来法灯相継いで二十六代、今日に及んでいます。
本堂には本尊厄除聖観世音菩薩が奉安され、
晴明堂には晴明大権現、福禄寿尊天、風神が祀られています。
遠江四十九薬師霊場「薬師堂」です。
薬師堂「沼薬師如来」
江戸時代中期、見付東坂西鎌田屋加藤幸八家の裏の池沼より堀りだされた。
眼病に霊験あらたかと伝えられる。
堂内には5円硬貨で「め」の字に形どった絵馬が奉納されている。
手水舎
また福王寺は遠州三十三観音霊場18番札所でもあります。
ご本尊聖観世音菩薩(重要文化財)は行基菩薩作と伝えられる秘仏。
山門
山門
山門は別に三門とも云う
慶應四年の建立にして駿遠三三ヶ国中最古の門なり
昭和二十年修築す后大変洋戦争により梵鐘供出し
昭和四十年檀信徒の浄財により再鐘し同時に大修築す
本堂
福王寺 縁起
風祭山福王寺は今から1000有余年前に真言宗高野山の末寺として建立。
その後、500有余年前の文安元年(1444)に天翁義一禅師を迎え曹洞宗に改宗。
爾来法灯連綿として現在に至っている古刹である。
寺の寺号「風祭山」と称する云われは、古文書によると
開創当時の永観2年(984)に遠州一帯に暴風が来襲した時、
たまたま京都から諸国行脚の途次に来遠していた陰陽師安倍清明のご祈祷によって、
暴風を鎮められ多くの人々の災難を救われたとある。
このことによって福王寺の山号を「風祭山」と称し、
それ以来、毎年3月8日に風祭りの行事が行われている
なお、ご祈祷の旧跡が境内の西の小高い所に今も苔むして残っている。
ご本尊聖観世音菩薩(重要文化財)は行基菩薩作と伝えられる秘仏である。
江月堂(資料館)
安政5年(1858)21世仙嶺和尚時代、
寺子屋江月堂で地域の子弟の教育にあたった。
この伝統を21世紀の生涯教育の場として、
1996年26世仙巌和尚が再興し、現在の建物を建立した。
1階に寺宝展示、2階は図書文庫。
晴明大権現
晴明大権現の由来
福王寺は遠く一千年前この地に開創され今日に及んでいます。
開創当時、永観二年(九八四)全国稀な大暴風が当地方をおそい
大災害が起きようとした時、諸国行脚中の天文陰陽の大家、
安倍晴明大権現が当地境内の西南方の丘陵において御祈祷をなされましたところ、
忽ち災風鎮まり快晴となったのであります。
以来、斉しくその威神力を讃え風の神として安倍晴明大権現を祀り風祭りを行い、
更に当寺の山号を風祭山と称することとなりました。
一千年の長い間、多くの苦難を救い当地を守護して戴きました晴明大権現の御祈祷を讃えると
共に宏大な御恩に報いるため、今回御堂を改築し鎮座し給わり、
今後、益々当地方の人々が一人残らず無事安らかにそして
共々に末永く栄えますよう祈願するものであります。
昭和五十五年十月吉日 風祭山 福王寺
御朱印