三国山 (1161.6m) 亀甲岩・愛知県 長野県 岐阜県
愛知 長野 岐阜の三県の国境に聳える「三国山」へ
国道153号、大野瀬トンネルを抜け
「月瀬の大杉」手前、「池の平・亀甲岩」の看板方面 県道101号へ、
さらに進んだ所分岐から「池の平ワンダーランド」へ向います。
101号分岐からは数キロ走りますが、
車窓からは茶臼山方面の展望が良く気持ちのいい道です。
登山口の池の平ワンダーランドは以前は牧場だったそうですが、
今は広大な牧草地を利用したパラグライダーや
ダートモトクロスバイクのコースが整備されていています。
三国山 (みくにやま)
標高 1161.6m | 登山日 2018年11月17日 |
高原の絶景と奇石「亀甲岩」 愛知 岐阜 長野三県の国境を跨ぐ山 | |
所在地 岐阜県恵那市上矢作町 |
難易度 ★ オススメ ★★★ | 登山口(ナビ検索) 亀甲苑 |
登山口(10:24)→亀甲岩(10:27)→三国山(10:45)→登山口(11:10) 所要時間 48分 高低差 47m 累積標高 80m / 93m 距離 2.8km | |
■国道153号、大野瀬トンネルを抜け「月瀬の大杉」手前、「池の平・亀甲岩」の看板方面 県道101号へ、さらに進んだ所分岐から「池の平ワンダーランド」へ、山を管理している「亀甲苑」が登山口 ■名の由来は、信濃(長野県)・美濃(岐阜県)・三河(愛知県)の県境に位置することにちなみ。地形図には山名の記載がないことから、登山者の間ではかつては、それぞれの頭文字をとって「三美信=さびし山」とひそかに命名されていたとか。 ■山頂愛知県側にある池ヶ平牧場は名古屋コーチンの生産地。牧場の敷地内にはダートトライアルコースが整備されている池の平ワンダーランドがある。山頂周辺には中新世の火山噴出物である「亀甲岩」と呼ばれる柱状節理が発達した玄武岩が点在しており、愛知県、根羽村の天然記念物に指定されている。 |
「池の平ワンダーランド」手前の高原より
パラグライダーのコースです
路肩に停めスタート
亀甲岩
寄り道して「亀甲岩」へ
柱状節理(急速に冷却されて固まったマグマ)が発達した玄武岩「亀甲岩」
愛知県と根羽村の天然記念物です
亀甲岩
~火山の存在を示す玄武岩の溶岩~(根羽村)
根羽村には柱状節理(割れ目)が亀の甲羅に似ていることから
「亀甲岩」と呼ばれる岩があります。
これは玄武岩の溶岩で、およそ1500万年から950万年前の
新生代第三紀中期から後期に噴出したものです。
国道153号線沿いの信玄塚から小川川支流の堂の入川を遡って
約3キロメートル程で池の平の開拓地に出ます。
ここは、愛知・岐阜・長野の三県境に位置し、標高は1,100m、
昼は伊勢湾、夜は豊田市の夜景を望むことができ眺望の良い場所です。
なだらかな傾斜地で、湧水がいたるところにあり、酪農に適しているので、
かつて、入植した人によって多くの乳牛が飼育されていました。
その池の平にある亀甲岩は、くっきりとした柱状節理がみられ、
地上の高さ2.4m、幅2.5mと重量感があり、柱状体の頭部は5角または6角形で、
直径は15~20cmです。
この亀甲岩は飯田下伊那では根羽村でしか見ることはできません。
古くから根羽村から愛知県設楽町(旧津具村)にかけては
火山の存在を暗示する地域として語り継がれ調査が何度も行われてきましが、
火山の噴出と結びつく現象は見つかっていませんでした。
平成16年に行った地質調査の結果、
根羽村内に火山礫岩が大規模に分布していることがわかり、
火山の存在が明らかになりました。
マグマが爆発噴火した場所が五箇所発見され、火山の中心火口は、直径900mの楕円形で、
現在、根羽村保育園、小中学校、役場などがある村の中心部ということがわかりました。
火山の山体は侵食されて消滅してしまいましたが、
火山の噴出場所と噴出物が一体になって存在していることが分かり、
古根羽火山と命名されました。
このように火山の山体が消滅しているにもかかわらず、
火山活動を示す証拠がそろっていて古根羽火山という名前までついた古火山は、
日本には他に例がありません。
根羽村は日本で唯一の火山地底の村といえるかもしれません。
みなみ信州農業協同組合より
分岐へ戻り山頂方面へ
林道を少し歩くとY字分岐を左方向へ
林道終点に登山口
三国山(1161.6m)山頂には二等三角点
愛知県・長野県・岐阜県の県境です
登山道横にはモトクロスバイクのコース
危ないので横切る際には注意して下さい。
コースより、愛知県側の山々
標高差もほぼなく
ゆったりとした高原歩きが楽しめます
池の平ワンダーランド「亀甲苑」からの景色は素晴らしいです