京丸山(1469m) ボンジ山(1293m)・静岡県浜松市天竜区春野町小俣京丸




京丸山(1469m) ボンジ山(1293m)・静岡県浜松市天竜区春野町小俣京丸

京丸  Wikipedia

岩岳山から高塚山までを歩いた際に見た向かいの

京丸山ボンジ山へ、シロヤシオを求め登って来ました。

石切川沿いの林道はバンガローを過ぎると未舗装ですが普通車でも通行可能。

石切ゲートからボンジ山〜京丸山〜旧 京丸集落と周回です。

ボンジ山(梵字山)(ぼんじやま)

標高 1292.7m 登山日 2019年5月26日
ブナ ミズナラ ヒメシャラなどの原生林が美しい山
所在地 静岡県浜松市天竜区春野町小俣京丸

京丸山(きょうまるやま)

標高 1469.1m 登山日 2019年5月26日
京丸牡丹 伝説の残る秘境の山
所在地 静岡県浜松市天竜区春野町小俣京丸

難易度 ★★★   オススメ ★★★ 登山口(ナビ検索) 石切ゲート
石切ゲート(08:44)→ボンジ山(10:46)→京丸山(12:21)→山の神(13:58)→石切ゲート(15:15) 所要時間 6時間31分 高低差 1021m 累積標高 1324m / 1327m 距離 16.5m
■石切川沿いの林道を奥へ、石切バンガローを過ぎると未舗装の道を数キロ先のWゲートの前に数台の駐車スペース。左がボンジ山、右が京丸山・京丸の里への道。
■「秘境、京丸 岩嶽山に咲くヤシオツツジ」として国の天然記念物に指定されています。京丸の牡丹谷一帯200ヘクタールには4月下旬から赤ヤシオ5月上旬からは白ヤシオと呼ばれるヤシオツツジが咲きほこります。京丸山では西南稜にヤシオツツジの群落がみられます。
■遠州七不思議の一つ「京丸牡丹」は、石切川上流部の小俣川、岩岳山の西南面の険しい峡谷「牡丹谷」の断崖に60年に一度咲く巨大な白い花だと伝わります。
■南北朝時代から享保年間に発見されるまで知られなかった隠れ里「京丸」は北遠で最も美しい幽谷・秘境の地と言われています

遠州地方とは旧令制国の遠江国。一般的には、大井川から西側の範囲湖西市・浜松市・磐田市・袋井市・森町・掛川市・菊川市・御前崎一部(牧之原市・島田市・川根本町)のことを言います。遠州灘から浜名湖、南アルプス・深南部まで、バリエーションに富んだ山々が多く魅力に満ちた山域です。

石切ゲート

石切川沿いの林道をバンガローを経て、

未舗装の道を数キロ進んだ先、石切ゲートまでが通行可能

右側は「京丸の里」へと続くルート、

左の林道からボンジ山経由で向かいました。

登山口

標高差 800mをひたすら登る

ギンリョウソウ

標高1000m地点から植生が変わる

痩せ尾根

ボンジ山(1292.7m)山頂

三等三角点

芝生の道

広い暖斜面に見事なブナ林の原生林

京丸山付近へ来るとヤシオに変わる

シロヤシオ

京丸山の西南稜はヤシオツツジの群落です

岩岳山 方面が開ける

ボンジ山

京丸山(1469.1m)山頂

三等三角点

「静岡の百山」は、東部から西部、北部まで静岡県内の山が幅広く選ばれています。 叉、海岸近くの低山から南アルプスの3000mを越える山までバラエティーに富んでいます。 本自体は山名の由来、歴史など生活に密着した山の説明が中心で、登山のガイドブックではありません。 山の知識を深め、より楽しむための本です。

高塚山と蕎麦粒山 左に黒法師

歩いてきた稜線、奥のピークがボンジ山

京丸山の東南からのルートは林道が整備されいて歩きやすい

展望ポイント

牡丹谷のほぼ中央、谷を見下ろす絶景の展望ポイント

高塚山 竜馬ヶ岳

東には入手山・岩岳山・竜馬ヶ岳と続く尾根と

こちら側の京丸山塊とが向き合う形で

V字に深い谷(牡丹谷)を形成しています。

竜馬ヶ岳 岩岳山

入手山

京丸山 全景

山神の祠

林道の分岐に「山神の祠」

林道をそのまま進むと「京丸の里」へ

登山道へ進むとショートカットすることができます。

牡丹谷

オオカメノキ

京丸の里 藤原本家

静岡県浜松市天竜区春野町小俣京丸にある「京丸の里」は遠州七不思議「京丸牡丹」が伝えられている地です。 南北朝時代の落人がこの地に隠れ住んだのが起源とも伝わり、享保年間に発見されるまでは存在を知られることのなかった隠れ里です。

阿弥陀堂

遠州七不思議「京丸牡丹」

昔、春野町気田から数十キロの山奥に京丸という村があり、そこに一人の若い旅人が迷い込んできた。彼は長い山道に疲れ果て、更に空腹だったため、まるで病人のようであった。

旅人が村の村長の家を訪ねると、彼の事情を聞いた村長は親切にいたわり、食と宿を与えた。また、村長には若く美しい娘がおり、彼女もまた旅人を優しくいたわった。

幾日か経つと、旅人は元のように元気になったが、旅人はこの村から出ようとはせず、村人と一緒に炭焼きや農耕の手伝いをしていた。そして、彼はいつの間にか村長の娘と恋仲になっていた。

旅人と娘が恋仲になっているのを村長は知り、困っていた。娘の恋を成就させたいと願う一方、村には他村の者を村人にすることや他村の者と結婚することを禁止する厳しい掟があった。村長は旅人に村の掟を話し、村から出て行って欲しいと頼むと、旅人は承知し、次の日の朝には若い二人の姿が村から消えていた。

それから数ヵ月後の夕暮れ、村長の家の裏に村を出たはずの若い二人がみすぼらしい姿で立っていた。二人はこの数ヶ月、いろいろな地を回ったが、どこにも安住の地を求めることができず、村に戻ってきてしまったのである。

しかし、村長は掟だからと言い、二人は再び家を出て行った。二人はその足で村の前の気田川に身を投げ、死んでしまった。

その後、命日になると行き場のない2人の魂が大きな牡丹となって気田川のふちを彩っている。

ジギタリス

天然のワサビ

京丸川

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