吉野山 七曲り下の千本 昭憲皇太后御野立跡




七曲り下の千本 昭憲皇太后御野立跡

奈良県 吉野山観光協会H.P
http://www.yoshinoyama-sakura.jp

この場所は「お野立ち跡」と呼ばれる展望台です。

この場所の正式名称は「昭憲皇太后・御野立跡」と言い、

明治天皇のお妃であられた昭憲皇太后(しょうけんこうたいごう)が

七曲り下の千本 桜の風景をご覧になった場所です。

朝靄がかかる山々、桜の季節にまた来たい。

七曲り下の千本

吉野駅から弊掛社をへて、吉野山へ登る急坂を七曲りといいますが、
この付近一帯に植わっている桜が下の千本で、昔の一目千本というながめも
この辺りのことをいったものです。
元禄のころの「吉野紀行」という書物に「日本が花」七曲りなど過ぎゆくに、
もろ人桜苗を求めて植えて蔵王権現に奉る。みずからも又桜苗30本植えさせて

「いつかまた 訪ふといひつつ み吉野の わが植えおきし 花を来て見む 」

とあり、同じころの貝原益軒の「和州巡覧記」という本にも、
「七曲り、この坂にも村童ども多く桜苗を売りて、すなわち唐鍬をもって植える。
下の谷を桜田という名所也」と書いています。
これを見ると吉野山に登ってくる人は、ここの桜は蔵王権現に供えるためにあるのだ。
という考え方が徹底していたようですし、又地方の人も
桜苗を栽培していたことがわかります。

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