吉野山 金峯山寺 観音堂(かんのんどう)




吉野山 金峯山寺 観音堂(かんのんどう)

奈良県 吉野山観光協会H.P
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金峯山寺の境内にある観音堂です。

観世音菩薩様が祀られています。

観音堂大祭 歴史・簡単概要

金峯山寺観音堂大祭(かんのんどうたいさい)では
4月18日の観音さんの縁日に観音堂で大般若経六百巻を転読し、
一年の残りの家内安全・身体健全を祈願します。
ちなみに毎月18日は観音さんの縁日とされています。観音さまは菩薩の一尊です。
観音さまは世間の人々の声を聞き、人々の求めに応じて救いの手を差し伸べる慈悲深い菩薩とされ、
救世菩薩(くせぼさつ・ぐせぼさつ)とも言われています。
また観音さまは観音経(かんのんぎょう)では三十三種に姿に変えるとされています。
ちなみに観音さまは勢至菩薩とともに阿弥陀如来の脇侍とされています。
なお観音さまは観音菩薩(かんのんぼさつ)・観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)
観自在菩薩(かんじざいぼさつ)・施無畏菩薩(せむいぼさつ)などとも言われます。
大般若経の転読は古くから行われ、第42代・文武天皇の時代である703年(大宝3年)に
行われたことが続日本紀(しょくにほんぎ)に記されているそうです。
なお大般若の転読では大般若経600巻を僧侶が転読という速読法を使い、短時間に読み上げます。
転読では経巻を傾けながらぱらぱらと落とし、経題など大声で読み上げます。
ちなみに転読によって起こる梵風(ぼんぷう)は一切の災いを除くとも言われています。
大般若経(大般若波羅蜜多経・だいはんにゃはらみったきょう)は
630年頃に三蔵法師玄奘(さんぞうほうしげんじょう)がインドから中国に持ち帰り、
663年に漢訳して作り上げた経典です。
ただ大般若経のサンスクリット本は発見されていないそうです。
大般若経は全16部(会)・600巻・字数500万字にも及びます。
大般若経は最高の真理である般若(はんにゃ)から見ると
全てのものは実体がない空(くう)だと説いているそうです。
(諸法皆空の理)なお大般若経には魔をも折伏させる功力があるとも言われています。

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