威徳天満宮(いとくてんまんぐう)
奈良県 吉野山観光協会H.P
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蔵王堂の境内に威徳天満宮(いとくてんまんぐう)があります。
本殿は、県指定文化財です
天慶年中(938~947)に日蔵上人が勧請したと伝わります。
社伝では、天徳3年(959)の創祀とされているそうです。
社前に享保13年(1728)などの石灯籠が有ります。
威徳天満宮(金峯山寺)
この神社は、天満神社ともいい、菅原道真を祭神としています。
社伝によると、平安時代の天徳3年9月5日に鎮座したとされています。
この神社の由緒は、今から千年余り昔、椿山寺(竹林院の前身)で出家した
日蔵道賢(如意輪寺の開祖)という僧が、大峯山中の笙の窟という所で修行中のある日、
急に仮死して閻魔宮へ行ってしまい、
そこで冥土をさまよっている天子の衣服を着けた人に出会ったので、わけをきくと
「自分は延喜の帝(後醍醐天皇)である。
生前は善政を行ったつもりだが、ただ藤原時平の告げ口によって、
菅原道真を九州の太宰府へ流してしまった。
その罪によって死後の苦しみに会っている。生前、私が師と仰いだ上人よ。
再び生き返って道具の霊をまつってほしい。そうしたら私はこの苦しみから救われるだろう。」
といわれたと思うと、日蔵はこの世によみがえりました。
日蔵上人は修行を終えると吉野山に帰り、威徳天満宮としてまつったのが、
この社殿であると伝えています。
この社殿は、桃山時代の様式をよく伝えているので、豊臣秀頼の改修によるものと云われています。
現社殿は、平成10年9月に当地を襲った台風7号により大被害を受けましたが、
平成13年に多くの方々のご助力により復旧したものです。