蛾ヶ岳(1279m) 四尾連湖・山梨県南巨摩郡身延町




蛾ヶ岳(1279m) 四尾連湖・山梨県南巨摩郡身延町

蛾ヶ岳(ひるがたけ)

標高 1278.99m 登山日 2021年12月18日
三等三角点(岩根)山梨百名山の一座
所在地 山梨県南巨摩郡身延町

小高山(こだかやま)

標高 1128m 登山日 2021年12月18日
蛾ヶ岳手前のピーク
所在地  山梨県南巨摩郡身延町

大畠山(おおはたやま)

標高 1117.64m 登山日 2021年12月18日
二等三角点(市川大門村)
所在地  山梨県南巨摩郡身延町

難易度 ★     オススメ ★★★ 登山口(ナビ検索) 蛾ヶ岳登山口
蛾ヶ岳登山口(07:17)→四尾連湖分岐(07:35)→西肩峠(08:05)→蛾ヶ岳(08:12~08:28)→西肩峠(08:34)→小高山(08:54)→四尾連湖分岐(09:04)→大畠山(09:09)→四尾連峠(09:21)→四尾連湖水明荘キャンプ場(09:34)→四尾連湖(09:42)→蛾ヶ岳登山口(09:46) 所要時間 2時間31分 累積標高 682m / 682m 距離 8.0km
■甲府盆地の南に位置する山で、蛾ヶ岳で「ひるがだけ」と読ませることで知られる。戦国大名の武田氏の城から南を望むと、正午頃に太陽がこの山の山頂を指すので、「昼ヶ岳」となり、中国の峨眉山にかけて「蛾ヶ岳」となったという言い伝えがある。
山頂からは大展望が広がり、富士山、八ヶ岳、奥秩父の山々、南アルプス、眼下には甲府市街が広がる。
■山梨百名山。
山梨県西八代郡市川三郷町と身延町の境界上にある。
身延線市川大門駅の南東6キロに位置する。
大門牌林公園や四尾連湖から登山道があり、御坂山塊西端の釈迦ヶ岳から縦走路も伸びている。蛾は当て字で、かつて躑躅ヶ崎の武田屋敷から、この山の上に太陽が来ると正午を示すので『ひるヶ岳』と命名されたといわれている。

山梨百名山(やまなしひゃくめいざん)は、1997年、山梨県によって選定された県内の名山100選である。一般公募と市町村推薦であがった候補の中から、選考委員会によって、県民に親しまれている・全国的な知名度がある・歴史や民俗との関わりあるなどの基準で選ばれたとされる。

四尾連湖 水明荘第二駐車場

駐車台数 50台

駐車料金 400円/日

四尾連湖畔にある水明荘の蛾ヶ岳登山者専用の有料駐車場(標高900m)。アクセスは中部横断道の増穂インターチェンジを下りて県道52号線の静岡・身延方面へ左折、すぐの富士川大橋西の交差点を市川三郷方面へ左折、JR身延線を高架で跨ぎ広域農道を道なりに進み、市川公園北の交差点で県道409号線へ右折して山道を登りつめる。公衆トイレは隣接する龍雲荘の駐車場との間にある(12月から3月下旬までは冬期閉鎖)。蛾ヶ岳の登山口は駐車場前を起点とする四尾連湖公園林道を進んだ先にある。

四尾連湖の案内

蛾ヶ岳登山口

登山者専用駐車場より(¥400-) -3℃

紅葉の名所でもある四尾連湖、落葉樹の森を抜ける

登りやすい登山道、初心者や子ども連れにもおすすめです。

四尾連湖分岐

「四尾連湖分岐」蛾ヶ岳へは右

ここから左へ5分程度のところには大畠山があります。

馬の背

途中、2~3か所に痩せ尾根がある。

御坂山塊

朝日と目指す蛾ヶ岳、

分岐からは緩やかなアップダウンが続きます。

ほぼ平坦な稜線をのんびり1時間程度歩くと西肩峠に辿り着く

西肩峠

西肩峠のお地蔵様、ここから100mの急登

蛾ヶ岳(1278.99m)

三等三角点(岩根)

富士山と竜ヶ岳〜雨ヶ岳〜毛無山

蛾ヶ岳という当て字は別に「昼ヶ岳」とも書いたようです。

戦国時代、甲斐武田氏の居館から見ると南方にあり

昼時太陽が山の上にあるので昼ヶ岳になったともいわれ、

また山ビルが多いので蛭ヶ岳と呼ばれたという説もあります。

山頂には2つの祠があります。

同じ呼び名の丹沢 蛭ヶ岳では大日如来を祀っていますが、

大日如来は毘盧舎那仏ともよばれるため毘盧ヶ岳となり、転じて蛭ヶ岳となったといいます。

また、日留女(ひるめ)は日神に仕える巫女のことをいいますが、

その最高位である大日留女命は天照大神と習合します。

真昼に太陽を戴くこの山は大日如来のいます毘盧の山であり、

大日留女命のいます日留の山であったと推測されます。

南アルプス方面

南アルプス、右端に荒川岳、白峰南嶺は雲の中

甲府盆地

小高山(1128m)

帰りに小高山(1128m)へ寄り道、正面に大畠山の鉄塔が見える。

大畠山(1117.64m) 二等三角点(市川大門村)

大畠山 山頂より

四尾連峠(文学碑公園)

文学碑公園にある野澤一の詩碑

旧市川大門町教育委員会と地元有志により1989年に建立

ああ、されど湖のみは いつもながらの風光に かげうららかに
桃の枝は育ち 栗鼡はないて 小鳥はあのたのしいさわがしい 唱をうたい
山は立ち 水はほとばしりいでて とこしえに しびれの湖と たたえられてあれよ 野沢 一

水明荘

四尾連湖

一周約15分程度

湖畔を一周散歩することにしました

神秘と伝説につつまれた四尾連湖

四尾連湖は標高850m、周囲1.2kmの山上湖で、山梨県でも有数の景勝地です。
古くは、富士山麓の山中・河口・西・精進・本栖の富士五湖と泉端・明見湖と共に龍神が祀られ、富士内八海の霊場の一つに数えられていました。
昭和34年には、山梨県立自然公園に指定され、いまなお俗化されず、その自然環境を保ちつづけ、四季折々、自然の様々な表情を湖水に写し出しています。

四尾連湖の伝説

四尾連湖は、昔から雨乞いの伝説がありました。
今から三、四百年前のこと。二人の兄弟づれの侍が湖に住む怪牛を射止め、兄弟も犠牲になったそうです。この年はひどい干ばつでしたが、兄弟の犠牲が通じたのか、間もなく大雨が降り出したといいます。それ以来、干ばつの時には、兄弟の墓に詣でて牛の頭を湖水に沈めて雨乞いを行ったと伝えられています。

四尾連湖のいわれ

四尾連湖は、「志比礼湖」とも「神秘麗湖」とも書かれていました。「四尾連湖」といわれるようになったには、四尾連湖の神が「尾崎龍王」という龍神であり、四つの尾を連ねた竜が住んでいる湖ということで「四尾連湖」といわれるようになったといわれています。

赤い屋根 水明荘の真上、電波塔がある大畠山

テントサイト

龍雲荘キャンプ場、バンガローもあります

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