筒島弁財天・筒島 (弁天島)(西尾市一色町佐久島)
佐久島の東にある「筒島(弁天島)」に祀られているのが「筒島弁財天」です。
筒島弁財天社は「蒲郡竹島の八百富神社」と「豊川三明寺」に並ぶ「三河三弁天」のひとつ。
島民が大切に守り信仰してきた弁天様で、
八月十六日の弁財天祭典の日には佐久島太鼓が奉納されます。
室町時代前期(約600年前)の作であることが新たに判明した「弁財天坐像」は、
12年に1度、巳年に本開帳が行われ、拝観することができます。
弁財天祭典の当日のみ、御朱印をいただけます。
筒島(弁天島)
参道入り口 社標には「日本七体 辨財天」
毎年8月16日には勇壮な佐久島太鼓による弁財天祭典が行われます。
佐久島の祭り
信仰の島、佐久島の一年は、毎年一月八日に「八劔神社の八日講祭り」から始まる、「鬼」の文字が書かれた八角凧に厄男が邪気払いの弓を射ると、島民は厄払いに凧の骨を奪い合う。250年の歴史を持つ伝統の祭りだ。
島の祭りの中心はいずれも「佐久島太鼓」の奉納である。男たちは見事な太鼓の打ち込みを披露する。素朴で力強い太鼓は一度聞けば忘れられない迫力がある。
お盆の八月十四日には、「崇運寺」で江戸時代から続く伝統の盆踊り「ヤートセ」がおこなわれる。八月十五日には東西の港で、茅の船に線香をともした「精霊流し」で静かに先祖を送る。
宇賀神祠
筒島弁財天社
筒島弁財天社
筒島弁財天社は蒲郡竹島の八百富神社と豊川三明寺に並ぶ三河三弁天のひとつ。室町時代前期(約600年前)の作であることが新たに判明した「弁財天坐像」。毎年八月十六日には弁財天祭典がおこなわれるが、本開帳(巳年)と合開帳(亥年)の6年に1度しか弁財天の姿を拝むことができない。弁財天祭典当日には社務所で御朱印の押印をしてもらえる他、境内にある宇賀神祠では「顔は人、体は蛇」という御神体も拝観できる。
社務所
佐久島太鼓
佐久島太鼓は島の祭りに欠かせない。八月十六日の弁財天祭典(筒島弁財天社)、旧暦八月十五日白山十五夜祭り(白山社)、十月十七日の「秋の大祭」(八劔神社)で披露される。佐久島太鼓の「バチ」は、途中でゆるくカーブしていて、野球のバッドのようなグリップが付いている。太鼓そのものも、一般的な和太鼓よりもゆるく皮が張ってあり、遠心力によって加速したバチで打ち込まれる音色は、その重低音が聴く者の度肝を抜くだろう。佐久島太鼓の特徴は、その独特な音色だけではなく、多彩な祭囃子にも現れている。圧倒的なドライブ感を持つ「早手」は、太鼓師の男たちにとって腕の見せ所だ。また奉納太鼓の最後を飾る「さがり」は、スローテンポで溢れるような叙情をたたえ、力技を越えた調べは聴く者の胸を打つ。
兜岩
筒島では弁天さんへの願い事を平らな石に記す「願い石の奉納」が行われている。お願いごとがかなった時には、お礼石を奉納して感謝の気持ちを捧げる。
大師堂
兜岩の横の鳥居をくぐって左手に進むと、奥の院と大黒天を祀った祠があります。
竹林の参道を一周してこの場所へ戻ってきます。
奥の院
竹林の中に奥の院があります。
手前の灯篭は明和7年(1770)奉納の文字