千頭山(1946.39m) ダルマの頭(2212m)・池口岳 南峰より




千頭山(1946.39m) ダルマの頭(2212m)・池口岳 南峰より

南アルプス深南部の秘峰「千頭山(せんずやま)」へ

池口岳登山口より南峰から千頭山を往復しました。

ここの最大の難所は、「ダルマの頭(2212m)」からほぼ垂直に落ちている

通称「ダルマ崩れ」と呼ばれる岩壁のトラバース。

ダルマの頭の少し手前の支尾根から迂回路があるのですが、

地図上では解っていても、なかなか形状が理解出来ずここでかなりの時間を費やしました。

途中、岩尾根から深南部の中心を見渡す景色が素晴らしかったです。

この区間は危険箇所も満載なので、

経験豊富な熟達者のみ行くことが出来る場所だと思います。

黒薙(くろなぎ)

標高 1838-03m 登山日 2023年5月3日
三等三角点(黒薙)
所在地 長野県飯田市南信濃和田

利検沢ノ頭(りけんさわのかしら)

標高 1902m 登山日 2023年5月3日
池口岳手前のピーク
所在地 長野県飯田市南信濃和田

池口岳(いけぐちだけ)

標高 北峰(2392m)・南峰(2376.05m) 登山日 2023年5月3日
双耳山の二百名山
所在地 長野県飯田市南信濃和田

千頭山(せんずやま)

標高 1946.39m 登山日 2023年5月3日
南アルプス深南部の秘峰
所在地 静岡県榛原郡川根町犬間

難易度 ★★★★  オススメ  登山口(ナビ検索) 池口岳登山口避難小屋
池口岳登山口(05:37)→黒薙の頭(07:19)→利検沢の頭(07:51)→ザラ薙ノ頭(08:08)→ザラ薙平(08:14)→ジャンクション(09:26)→池口岳(09:32~09:46)→鶏冠山分岐(10:12)→池口岳南峰(10:20~10:26)→千頭山(12:45)→池口岳南峰(14:42~14:49)→鶏冠山分岐(14:51)→池口岳(15:17)→ジャンクション(15:30)→ザラ薙平(16:30)→ザラ薙ノ頭(16:38)→利検沢の頭(16:51)→黒薙の頭(17:19)→池口岳登山口(18:27)→池口岳登山口(18:30) 所要時間 12時間54分 累積標高 2605m / 2608m 距離 23.2m
■南アルプスの光岳以南の山域を深南部と呼び、池口岳はその2000m級の連山の中の一峰。南アルプスの深南部に天を突くようにそびえる秀峰。光岳の南西方向にあり、長野県南信濃村の遠山郷からは三角錐の山容が天を突くかのように見える。池口岳とは、南信濃村の池口集落での呼び名であり、静岡県の本川根町側では山容が双耳峰に見えるところから十釈迦と呼んでいる。
■池口岳(いけぐちだけ)は、長野県と静岡県にまたがる赤石山脈南部にある山である。標高2,392m。日本二百名山のひとつ。北峰(2392m)と南峰(2375,8m)からなる双耳峰で、その山容は木曽山脈などから望むとまるで鬼のようでありよく目立つ。北峰には御料局の三角点が、南峰には三等三角点(基準名:十釈迦)がある。

「静岡の百山」は、東部から西部、北部まで静岡県内の山が幅広く選ばれています。 叉、海岸近くの低山から南アルプスの3000mを越える山までバラエティーに富んでいます。 本自体は山名の由来、歴史など生活に密着した山の説明が中心で、登山のガイドブックではありません。 山の知識を深め、より楽しむための本です。

遠州(えんしゅう)地方とは旧令制国の遠江国(とうとおみ)一般的には、大井川から西側の範囲湖西市・浜松市・磐田市・袋井市・森町・掛川市・菊川市・御前崎一部(牧之原市・島田市・川根本町)のことを言います。 遠州灘から浜名湖、南アルプス・深南部まで、バリエーションに富んだ山々が多く魅力に満ちた山域です。

昨年、合地山へ向かう道中に見た池口岳(南峰)から伸びる尾根。

中央の深く切れ落ちているギャップが「ダルマ崩れ」と呼ばれる岩壁。

この尾根の先に今回の目的地「千頭山」があります。

池口避難小屋より 

登山口に4台、池口川沿いには3台 GWの割には空いています。

黒薙から望む池口岳・鶏冠山

黒薙(1838.03m) 三等三角点(黒薙)

利検沢ノ頭(1902m)

ここまで2組の登山者

利検沢ノ頭の先にある崩落地より

聖岳〜兎岳〜中盛丸山〜大沢岳と塩見岳 右に尾高山〜奥茶臼山

ザラ薙平(1971m)

テント場には1組

ジャンクションピーク(2289m) 

中央アルプスと御嶽山

光岳、茶臼岳と上河内岳

南アルプスの山々

池口岳 北峰(2392m)

池口岳 南峰

この景色、笹平へ下りたくなってしまいます

光岳・信濃又

加加森山と南アルプスの山々

池口岳 南峰(2376.05m)・三等三角点(十釈迦)

ようやくスタート地点

ダルマの頭(2212m)

肩にヌタ場 幕営適地

ダルマの頭までは歩きやすい道

ダルマの頭(2212m)

ここから南西方向の支尾根に乗り、ダルマ崩れ迂回路へ。

序盤は意外と踏み跡も明確。

下降して行くと正面に合地山

こんな感じの所を下って行きます

見た目よりザレていて下りにくい

ちなみにここからショートカットでトラバース出来るのだが、

行きは正規(古くから使われている)ルートを選択。

通称(猟師の休み場)と呼ばれる鞍部へ、目印の鍋が転がっています。

ここからルンゼを巻くのが正確らしいが、 私は尾根に乗りルンゼを下りました。

尾根に乗り ダルマの頭を振り返って

マツ科の灌木が密集する岩尾根 足場を確認しながら慎重に進む

池口岳 南峰 お陰で深南部の中心から360°素晴らしい景色を堪能

笹平と鶏冠山 北峰 南峰

鶏冠山〜三又山〜ドーム

中ノ尾根山〜合地山へと至る尾根

合地山

なかなか見ることが出来ない景色に感動です

細い岩尾根の灌木に乗り 正面の岩との間を下って行きます。

ここにはかなり古いロープがありますが、使わず降りれます。

岩から降りてきた所 よく見ると踏み跡、

ここからトラバース開始も足場が悪いです

今日唯一見ることが出来た目的地 千頭山

その先には諸沢山と朝日岳

ここの尾根まで平行移動も道中が大変でした。

ダルマ崩れ

ようやく尾根に復帰

ここからは驚くほど快適な登山道

P1985 手前の崩落地より

さっきと同じ景色ですが見入ってしまいます。

千頭山(1946.39m)

三等三角点(千頭山) 1946.39m

ペンキの山標

こんな感じの静かな山頂です。

ハイキングコースにあるような樹名板が

昔は気軽にここまで来ることが出来たことを物語っています。

ダルマの頭

再びこここを戻ります

P1985

帰路は踏み跡に導かれてショートカットルートで

左端の方を登って行きます

トラバース区間、

ここは難しくないですが 最後、尾根まで4〜5mの垂直に近い壁を登ります。

ようやく支尾根に復帰

見納めの中ノ尾根山〜合地山 奥にバラ谷の頭〜不動岳と前黒法師岳

南峰に戻り一安心、後は一般道をゆっくり帰ります

池口岳 北峰

再び、利検沢ノ頭の崩落地より

黒薙

日没前ギリセーフ

光岩から見た千頭山

  • このエントリーをはてなブックマークに追加