山名神社(やまなじんじゃ) 静岡県周智郡森町飯田




山名神社(やまなじんじゃ) 静岡県周智郡森町飯田

山名神社 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/山名神社

周智郡森町飯田に鎮座する「山名神社」

小國神社・天宮神と並び、この山名神社の「天王祭舞楽」は

国の重要無形民俗文化財に指定されています。

毎回前を通り過ぎるのみも、

ようやく立ち寄ることができました。

山名神社の由緒

1鎮座地
静岡県周智郡森町飯田太田2590番地

2名称
式内山名神社(別名)飯田村牛頭天王社

3祭神
素盞嗚命
併祭
応神天皇 菊理姫命
摂社
磯部神社(祭神 天照皇大神)豊受大神宮(祭神 月読命)
合祀
八幡宮(元禄12年(1699)旧田中村より合祀)
白山大権現(天明6年(1786)旧天方村より合祀)

4御神殿創建
人皇第42代文武天皇の御宇、慶雲3年(706)創建

5現在の御神殿
人皇第114代中御門天皇の御宇享保17年(1732)秋9月修造

6例祭
遠江風土記に「周智郡飯田村式内山名神社祭日は6月15日に行い、
舞楽を奏す」とあるが、田植時の為7月14・15日に変更
(現在はその近くの土用・日曜ときめる)

7舞楽
明応5年(人皇103代後土御門天皇御宇)(1496)
摂津の国(今の大阪府)天王寺より伝来。
文禄4年(1595)から寛文5年(1665)まで70年間中絶せしが、
翌寛文6年摂津の国天王寺に当村の村松孫兵衛外1名が行き再び
伝習を受け毎年大祭に奏上する。

①八初児 ②神子舞 ③鶴舞 ④獅子舞 ⑤加陵鬢 ⑥龍の舞 ⑦蠍呼 ⑧優填獅

8舞楽無形文化財に指定
昭和41年10月7日静岡県教育委員会より
山名神社天王祭舞楽を無形文化財に指定される。

9.昭和42年1月、山名神社天王祭舞楽保存会を結成する。
10.昭和44年4月1日、NHKが国の重要無形文化財とみとめ撮影し永久保存となる。
11.昭和45年7月、御神殿の御修造
12.昭和46年9月18日、関東ブロック民俗芸能大会に静岡県代表として出演。
13.平成25年10月、式年遷宮伊勢内宮にて奉納。


舞殿


手水舎


拝殿

山名神社

山名神社は、飛鳥時代の慶雲3年(706年)創建といわれ、
主祭神は、 素戔嗚尊(すさのおのみこと) 。
太田川流域にある疫病よけの夏祭りを行う神社で、
京都の祇園社(八坂神社)や愛知県の津島天王社(津島神社)と同じ神様を祀っています。
江戸時代には「 牛頭(ごず) 天王社」とよばれ、明治になってから
正式に山名神社と称するようになりました。
地元の人たちは今でも「飯田の祇園さま」「お天王さま」と古い名称でよんでいます。
現在の御神殿は享保17年(1732年)に修造したものです。

山名神社天王祭舞楽 【国指定重要無形民俗文化財】

山名神社の舞楽は、地元では「お舞」とよばれています。
室町時代中期の明応5年(1496年)に摂津の四天王寺(今の大阪市)から
伝えられたものといわれ、京都八坂神社の祇園祭の中世の芸能要素を持った舞です。
舞は8段で構成されていて、特に昆虫のかつらを付けて舞う
「 蟷螂 ( とうろう ) の舞」(カマキリの舞)は、全国でもめずらしい舞です。
小國神社、天宮神社の舞楽とあわせて「遠江森町の舞楽」として
国の重要無形民俗文化財に指定されています。
この舞楽は毎年7月中旬の祭り(飯田の祇園祭り)で奉納されます。
祭には、屋台8台の引き回しも行われます。


本殿

由緒

私達の氏神神社は古来から式内神社(朝廷から幣帛料を賜わる)と
称えられるお宮であって其の起こりは昔からの言い伝えによると、
慶雲3年6月(今から700年前)に始めてお宮として祭られたのでありますが、
天明年中(今から180年前)にその時の神主村松求馬と云う方の御宅が焼けたので
神社のいわれ等を書いた書類が皆焼けたので、はっきりした事がわからないが、
遠江風土記伝(遠江の昔の地理や歴史を書いた本)といふ本に
山名神社の事が次の様に記されて居るのであります。
即ち「周智郡飯田村式内山名神社祭典は6月15日に行い舞楽を奏す」とあります、
これに依っても当神社は相当昔からの立派なお宮であることが解るかと思われます。
尚此の風土記伝に記されてある舞楽と云ふのは現在に至まで大祭に行なはれる
八段(八初児(やつはち)・神子舞(みこまい)・鶴舞・獅子舞・かりょうびん・
龍舞・蟷螂舞(かまきりまい)優填獅子(うでんしし))の舞楽の事であります。
此の舞楽は明応5年(今から460年前)に摂津の国天王寺(現在の大阪)から
伝来されたもので文録4年(今から295年前)から寛文6年(今から225年前)まで
約70年の間中断したのでありますが、其の年に摂津の国天王寺へ
当村の村松孫兵衛外壱人が行って再び伝習に行って今日まで毎年大祭の時には
神輿の渡御と共に此の舞楽が執り行はれるといふ事実でも、一層私達の氏神神社の由緒は、
遠い昔から私達の祖先が大変に崇敬篤いお宮であることが明らかであります。
尚私達のお宮は今川氏から徳川氏に至まで朱印高20石3斗云ふ
神田を寄贈されて居たのであります。
次に、建物の神殿は、享保17年(今から240年前)
秋9月に御修造されたものであります。
次に祭神について申し上げると、主祭神として素盞嗚命を御祀りして、
応神天皇、菊理姫命を併せて御祀りしてあります。
境内の末社として磯部神社(祭神天照大神)豊受大神宮(祭神月読命)が
御祀りしてあります。


ご神木


奥宮

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