峠の地蔵尊 桧峠・静岡県藤枝市滝沢
藤枝市観光協会
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静岡県藤枝市滝沢、島田市との境にある桧峠(ひのきとおげ)に
峠の地蔵尊がお祀りされています。
色々と謂れのあるお地蔵様でした。
桧峠から菩提山、笠張山、高尾山と巡ろうと思いましたが、
あまりにも道が藪っていたので断念。
桧峠までは茶畑が続き、一帯には数件ほどの集落があります。
峠の地蔵尊の由来
今から960年前68代一条天皇の寛仁元年にまれにみる大津波が起こりました。
この津波のため檜峠のふもと(藤枝市滝沢)一帯まで潮波が打ち寄せたとの
ことであります。
村人たちはこの檜峠に登って避難したのですが、津波が引けた或る夜の事
草むらの中でピカピカ光る不思議のものがあることに気づきました。
竹や木の棒を持って恐る恐る近づいて行きました。
近くにつれなんとも言えないとてもいい香りがして来たので
土に埋まった不思議なものを掘り出すことになりました。
すると貝や小石が幾つもはりついている古い石のお地蔵さまが出て来ました。
この不思議な光と香りを放つ地蔵さまをいつまでの末長くおまつりしようと
いうことになって小さなお堂を建ててまつったのです。
そのまつった地名を鯵澤(あじさわ)と言われて居ます。
小石や貝らは苦難にあった地蔵さまを護ったものとして、
いっしょにまつられてきました。
何年か経た後のこと院生の坊さんがある晩不思議な夢を見ました。
「もしもこの小石や貝がらを奇病(天然痘)にわずらっている子どもの
身ににつけ地蔵さまを信心しまつっていけば病気に軽く済ませてやる
そしてこの土地に住みつく住民のくらしを守り豊かなるよう加護してあげよう」
と言われたとの事であります。
のちにこの石のことを○石と曰われ国・県・将軍まで重視し
中央の和合院のめ命によりこの地蔵さまを鯵澤より桧峠へ移したと
言われたと言うことであります。
これが峠の地蔵尊であります。
以来、毎年八月二十四日を例祭日として峠の人たちを中心に
盛大にお祭りをつづけております。
島田市森林組合