高天神山(131m) 楞厳地山(220m) 高天神城跡・静岡県掛川市




高天神山(131m) 楞厳地山(220m) 高天神城跡・静岡県掛川市

高天神城 – Wikipedia

静岡県掛川市にある高天神山楞厳地山(りょうごんじさん)

山域一帯は戦国時代末期に武田・徳川が三度にわたる攻防戦を繰りひろげた

遠州の要塞「高天神城跡」でもあります。

低山ながら切れ落ちた尾根は山城として堅固さを誇り

またその優美な山の形から鶴舞城の別称を合わせ持ちます

高天神山 (たかてんじんやま)

標高 131m 登山日 2019年2月24日
武田 徳川の争奪戦を繰り広げた城跡 優美な山の形から鶴舞城の別称を持つ
所在地 静岡県掛川市上土方嶺向

楞厳地山 (りょうごんじさん)

標高 220m 登山日 2019年2月24日
小笠山の南東部の尾根にある一等三角点の山
所在地 静岡県掛川市上土方嶺向

難易度      オススメ ★★ 登山口(ナビ検索) 高天神城 駐車場
スタート(08:32)→高天神山(08:36)→楞厳地山(09:05)→高天神山(08:36)→ゴール(16:02) 所要時間 1時間22分 高低差 160m 累積標高 217m / 220m 距離 3.5m
■高天神城は戦国時代の山城跡跡、武田信玄・勝頼と徳川家康が激しい争奪戦を繰り広げた。優美な山の形から鶴舞城の別称を持つ。国の史跡に指定されている。
■高天神社は元々、高天神城の守護を担う神社として創建されました、江戸時代になり高天神城は廃城となり、高天神山には戦乱の犠牲者を弔う慰霊碑が建立された。しかし、高天神社はそのまま高天神山に残され、地域の住民の信仰を集めることとなりました。
■小笠山から続く楞厳地山(標高220.6m)の山頂には一等三角点があります。三角点の本点名は高天神山となっています。
■ー

高天神城北駐車場

搦手門

前回は南口「追手門」より

静岡県掛川市にある高天神城跡へ高天神山の山頂付近にあり標高200m以下ながらも 両端が崖の尾根上、まさに天然要塞の城です。

高天神城の歴史

築城年代は定かではない。
永正10年(1513年)頃に今川氏親の重臣福島正成が城将として
高天神城に入城したことが初見とされる。
『高天神を制するものは遠州を制す』と称されるほど重要な城であり、
武田氏と今川・徳川氏によって攻防が繰り広げられた。
今川氏没落後、高天神城主小笠原長忠は徳川氏に属していた。
元亀2年(1571年)武田信玄は二万越える大軍で高天神城を包囲したが、
これを落とすことができず撤退した。
天正2年(1574年)信玄の跡を相続した武田勝頼は二万余の軍勢を率いて再び高天神城を包囲、
力攻めと降伏勧告を繰り返し、小笠原長忠はついに支えきれず降伏開城した。
高天神城を手に入れた勝頼は岡部真幸(元信)、横田甚五郎尹松らを城将として守らせた。
天正3年(1575年)武田勝頼は長篠・設楽原合戦で織田・徳川連合軍に大敗を喫してしまう。
好機と見た家康は諏訪原城を攻略し、
天正6年(1578年)横須賀城を築いて高天神城への備えとする。
高天神城を攻略できない家康は小笠山砦など六つの砦を築いて付城としこれを包囲した。
籠城する岡部氏らは武田勝頼に援軍を求めたものの、
北条氏と対峙していた勝頼は援軍を送ることができず、
天正9年(1581年)にはついに兵糧が尽きた。
城将岡部真幸は籠城兵を従えて打って出ると大久保忠教によって討ち取られ、
ついに高天神城は落城した。
このとき横田甚五郎は秘かに城を脱して甲斐へ戻った。
家康は高天神城を焼き払って廃城とし、以後は横須賀城を拠点とした。

搦手門からは道も整備されていて最短ルートです

高天神保健休養林案内図

高天神社境内略図

搦手門跡

三日月井戸 

高天神城攻防城砦図

高天神社

高天神城跡、高天神山の山頂付近に鎮座する高天神社(たかてんじんじゃ)です。武田と徳川氏攻防の城高天神城の跡地に鎮座している。当社を比奈多乃神社に比定する説がある。

馬場平

馬場平からは遠州灘が見渡せます。

この先、甚五郎抜け道と呼ばれる険しい尾根道が続く

甚五郎抜け道

転生九年三月落城の時、
二十三日早朝、軍監横田甚五郎伊馬松は
本国の武田勝頼に落城の模様を報告する為、
馬を馳せて、是より西方約一千米の尾根続きの険路を
辿って脱出し、信州を経て甲州へと続け去った。

この難所を別名「犬戻り猿戻り」とも言う。

林の谷池 との分岐 

前回は「林の谷池(右)」へ行きましたが、

楞厳地山の山頂へは(左)へ向かいます。

小笠山同様に痩せた尾根

200mほどの標高ですが、100m切れ落ちていて高度感があります。

海沿いであるのと、遠州地方の雨風により周りの土砂は削り落ち

木の根により尾根が形成された独特の地形です。

楞厳地山(220.6m)山頂

一等三角点

楞厳地山(りょうごんじさん)(220.6m)の山頂には一等三角点

三角点の本点名は高天神山となっているので解りにくいです。

本丸跡

元天神社

本丸の裏にある元天神社、この辺が高天神山(131m)の山頂 

御前曲輪跡

御前曲輪には戦前に模擬天守が建造されていました

雷で焼失し、現在はコンクリートの土台のみが残っています。

御前曲輪より

高天神さくらの丘

高天神城北駐車場横にある「高天神さくらの丘」より

梅の花が見頃です

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