旗頭山(笠頭山) (96.6m) 旗頭山尾根古墳群・愛知県新城市八名井反林
愛知県豊川市と新城市の境にある旗頭山(笠頭山)
吉祥山から西に伸びる尾根先にある山で、
山頂一帯は 旗頭山尾根古墳群(愛知県指定文化財)になっています。
木々が少ない山頂からは東三河の展望が素晴らしいです。
旗頭山(笠頭山)
標高 96.6 m | 登山日 2021年5月6日 |
山頂一帯に旗頭山尾根古墳群 | |
所在地 愛知県新城市八名井反林 |
難易度 ★ オススメ ★★ | 登山口(ナビ検索) 長慶寺 |
スタート(14:35)→ゴール(15:03) 所要時間 28分 累積標高 82m / 81m 距離 2.1km | |
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曹洞宗 吉祥山 長慶寺
本堂
西山「西蔵」と(三河)本宮山
愛知県指定遺跡「旗頭山尾根古墳群」
昭和53年5月29日指定
豊川市と新城市の境となる旗頭山(98.2m)から茶臼山(172m)にかけて尾根上に連なる約40基からなる古墳群です。すでに消滅したものもありますが、現存する古墳のうち24基がこの駐車場の上方に保存されています。この古墳群の最大の特徴は墳丘を石材で造る積石塚古墳を含むことです。このような古墳は全国でも長野県や山梨県など分布が限られており、愛知県内では豊川流域のみに限られます。積石塚古墳は朝鮮半島にもみられるため、渡来人の古墳とする説もありますが、詳しいことは分っていません。これまでに数基の古墳が発掘調査されており、出土された遺物から古墳群の年代は6~7世紀と考えられています。 豊川市教育委員会
中央が先程居た照山
長慶寺の墓所を上り詰めた先、獣避けのフェンスを開けて尾根へ
緩やかな尾根沿いに古墳群
愛知県指定遺跡
旗頭山尾根古墳群 昭和53年5月29日指定
愛知県の史跡に指定されている旗頭山尾根古墳群は、この旗頭山の頂上から西へ約280mほどの指定域内に、24基の古墳が保存されています。古墳はみな小規模ではありますが、墳丘を土ではなく石で造る積石塚古墳を含むことが最大の特徴で、19~24号墳にその姿がみられます。また、1~18号墳も石材と土を併用して墳丘を形成しており、積石塚古墳に近い外見を呈しています。このような積石塚古墳からなる古墳群は、愛知県内では東三河地域にだけみられ、信濃などの例と同様に朝鮮半島の積石塚ちの関連を語られることもありますが、直接的な系譜を実証するには至っていません。群の造営は6~7世紀で、この地域に多い古墳時代後期の古墳群の中にあって、特筆される内容をもった古墳群であるといえます。 平成10年11月 旗頭山尾根古墳群保存会
6~7世紀 古墳時代後期の群集墳で40基程が分布(現存24基)
墳丘を土ではなく石で造る積石塚古墳は非常にめずらしい形式で、
愛知県ではこの豊川流域のみに分布するとのことです。
旗頭山(笠頭山)(96.60m) 四等三角点(旗頭山)
天正元年の「野田の戦い」の時
浜松から駆けつけた家康が一時3千人を率いて布陣した山でもあります
至る所に積石塚古墳の跡があります
(三河)本宮山
雁峰連峰と新城市
旗頭山は北側が採石場になっており、
山頂から半分削られてしまっています
蛇紋岩質で木々が育ち難い
三河の平野部を見渡せる展望がありました
旗頭山尾根古墳群 26号墳 (復元)
以前、風切山を登り「新城青年の家」に寄った際
移築復元したもが展示されていました