比叡山(848m) 千日回峰行コース




比叡山(848m) 千日回峰行コース

天台宗総本山 比叡山延暦寺H.P
http://www.hieizan.or.jp

比叡山 最大の荒行 千日回峰行のコースを巡ります。

今回は麓の坂本から千日ならぬ一日回峰行へ、

しかし、数日前に猛烈な寒波、登れるかどうか微妙です。

日吉大社の大鳥居前の駐車場からスタート。

日吉大社までは一直線の緩やかな登り坂が続きます。

振り返ると琵琶湖が、周りには雪が残っています。

比叡山のお膝元、坂本周辺には宿坊が軒を連ねます。

朝のお勤めか、線香の香りが辺りに漂います。

雰囲気ある苔生した石壁と石畳。

比叡山高校前から日吉東照宮を経て

琵琶湖病院前を右に折れると登山道入り口。

入山してすぐ、アスファルトは凍結しスケートリンク状態。

木の根に覆いかぶされた地蔵様に無事を祈ります。

唯一、1〜3人の人が通ってくれたらしい足跡を頼りに進みます。

足跡自体は固まり滑るので、足場を避けて慎重に進みます。

途中、雪の重さで木が倒壊し道が閉ざされ、崖下を通らなければならない難所も

途中、ご褒美の琵琶湖

紀貫之のお墓、このもう少し上にあるそうです。

初めての冬山登山、アイスバーンでツルツルの道を慎重に進みます。

ビークを経て、谷まで降りて来ました。

獣の進入防止の柵、開けたら閉めるようにとのことだが、

多分、飛び越えてしまうのでは、

■ 玉照院

少し進むと玉照院が見えて来る。

あまりの悪路だったので着いた時は本当に感動!!

ここまで約2時間。

この後、東・西塔から頂上を経て横川経由で下山と思っていたが、

スケジュール、状況的に不可能だと気づく…

ゆっくり観光に切り替えます。

玉照院(ぎょくしょういん)の記事

ここからは綺麗に雪かきがされており

信じられないくらい歩きやすい。

親鸞上人修行の地「大乗院」前

■ 無動寺 明王堂

少し進むと本日のテーマ、千日回峰行の中心、

無動寺 明王堂があります。

無動寺 明王堂(千日回峰)の記事

恥かしながら、実はこの先に明王堂あることを知らずスルー

道は除雪されているが、通る人も少なく凍っている。

30分程歩くとケーブルカーの駅が見えてきた。

無動寺の参道入り口、

ちなみに延暦時と同じで、無動寺も同名の建物は無くその周辺を指す

坂本ケーブルカー 比叡山駅はアール・デコの可愛い建築

ケーブルカーは30分ごとに出ている。

ここから比叡山の東塔エリアまで約20分ほど歩く、

さすがの雪で観光客も数人いるのみ

法華総持院東塔が見えるともうすぐ。

比叡山東塔エリアに到着、ここで拝観料を支払う。

ここからは別の記事にしてあります。

■ 根本中堂

比叡山の中心部、根本中堂です。

現在、根本中堂は平成二十八年度から約十年をかけ大改修中。

残念ながら全貌は隠されてしまっていますが、中は拝観出来ます。

根本中堂(こんぽんちゅうどう)の記事

■ 万拝堂・一隅会館

根本中堂の向かいには万拝堂、

ここは日本の神道系始め世界の神々を勧請し祀っています。

隣の一隅会館は休憩施設、地下のお蕎麦屋さんで早めの昼食です。

万拝堂・一隅会館の記事

■ 文殊楼

根本中堂の真向かいの階段を登った所が文殊楼です。

根本中堂の山門的な役割とのこと。

雪のため急な坂は通行禁止、一隅会館側から行きます。

楼内に入ることも出来ます。

文殊楼(もんじゅろう)の記事

■ 大書院

比叡山開創千百五十年を記念して設けられた

延暦寺の大本坊大書院です。

大書院の記事

■ 大黒堂

一隅会館の前にある大黒堂。

豊臣秀吉が祈願し出世したことから「三面出世大黒天」と呼ばれる本尊が有名。

大黒堂の記事

登天天満宮へ続く階段は通行禁止です。

■ 大講堂

大講堂へ着いた頃には吹雪いてきました。

堂内には鎌倉仏教の開祖始め錚々たる名僧の肖像画

大講堂の記事

■ 国宝殿

貴重な比叡山の宝物が展示されている国宝殿への入館料は¥500-

国宝殿の記事

■ 戒壇院(かいだんいん)

国の重要文化財、戒壇院です。

文字通り天台宗の僧侶が受戒を受ける重要なお堂。

戒壇院(かいだんいん)の記事

■ 法華総持院東塔

法華総持院東塔の中には入ることはできませんが存在感ある佇まい。

法華総持院東塔の記事

■ 阿弥陀堂

阿弥陀堂の中では参拝も出来ます。

阿弥陀堂の記事

ここから、西塔エリアへ

もはや歩いて行く人は見かけません。

車の轍を歩いて行きます。

弁慶水


お地蔵様

比叡山ドライブウェイを渡ります。

車もほぼ通りません。

■ 山王院堂

西塔に着く手前に山王院堂があります。

山王院堂の記事

ここからは伝教大師の御廟、浄土院へと続く参道

アイスバーン化した急な階段が続く、なかなかのデインジャーゾーン。

降り積もった木の枝が折れ落ち、鉄の手すりをくの字に折り曲げていた。

帰りにここで唯一、女性一人で来ている観光客とすれ違う

観光案内所では止められたそうだが、つい来てしまったそう。

■ 浄土院(伝教大師御廟)

浄土院(伝教大師の御廟)です。

浄土院(伝教大師御廟)の記事

御廟付近は日当たりも悪く残雪が深い

全く人気がなく幻想的な雰囲気が漂う。

西塔の中心エリアに来ました。

車で来るとこの上が駐車場です。

駐車場まで上がってみました。

弁慶杉だそうですが、雪で行けません。

比叡山三弁才天のひとつ箕淵弁財天社 (他、東塔・無動寺の弁財天、横川の箸塚弁天)

■ 椿堂

聖徳太子ゆかりのお堂椿堂

箕淵弁財天社を過ぎたあたりの下にあるので見過ごしてしまう方も多い。

実際、前回訪れた際には気がつかなかった。

椿堂の記事

■ 常行堂・法華堂(にない堂)

対になったお堂が廊下で繋がる美しい造りな通称にない堂

雪化粧の姿もまた格別です。

常行堂・法華堂(にない堂)の記事

■ 釈迦堂(転法輪堂)

西塔の心臓部、釈迦堂(転法輪堂)へ到着。

なんと貸切状態、すごく贅沢な一時でした。

釈迦堂(転法輪堂)の記事

横川までは普通に歩いてもここから90分

道も出来ていないだろうし、帰りに日吉大社へも寄りたいので、

残念だがここで断念。

元来た道を戻り、ケーブルカーで下山することにしました。

比叡山 ケーブルカー駅からの眺望

ここからの景色が一番良かったです。

片道¥860-、日本で一番長いケーブルカー。

乗客もほぼいません(笑)

十数分で麓の坂本まで到着。

日吉大社経由で戻ります。

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