矢倉山(311m) 双子山(436m) 城山(153m)・ばらの丘公園より




矢倉山(311m) 双子山(436m) 城山(153m)・ばらの丘公園より

静岡県島田市、周辺の低山「矢倉山」「双子山」「城山(大津野田城)」

三座を繋げて歩いて来ました。

双子山の南西には「星山」と呼ばれる未確認の山もあったので立ち寄りました。

矢倉山(やぐらやまやま)

標高 311.03m 登山日 2023年10月14日
四等三角点(矢倉山)  
所在地 静岡県島田市伊太

双子山(ふたごやま)

標高 436.47m 登山日 2023年10月14日
三等三角点(大草山) 山頂には虚空蔵尊が祀られている
所在地 静岡県島田市東光寺

城山(じょうやま)

標高 153m 登山日 2023年10月14日
大津野田山跡
所在地 静岡県島田市野田

難易度 ★     オススメ  登山口(ナビ検索) 島田市ばらの丘公園
島田市ばらの丘公園(10:31)→矢倉山(11:16)→スカイペンションどうだん(12:03)→門前茶屋(12:10)→双子山(12:55)→島田市ばらの丘公園(14:29) 所要時間 3時間56分 累積標高 1129m / 1130m 距離 20.5m

右に城山(153m)

島田市ばらの丘公園よりスタート。

ばらの丘住宅地を抜けて、矢倉山方面へ向かう林道へ差し掛かります。

ここからはちょうど今日歩く予定の山並みが一望できました。

四等三角点(大沢) 244.22m

林道から少し分け入った所に三角点。

林道 分岐

しばらく林道を進むと、2台の廃車の横から山道へと続く分岐が続きます。

登山道はよく整備されており、竹林の急登を登りきると、やがて矢倉山へと至ります。

矢倉山(311.03m) ・四等三角点(矢倉山)

ベンチなどの置かれた矢倉山の山頂は広く休憩には適していますが、展望はありません。

少し下った所に展望ポイントがあります。

山頂らはバリエーションルート(踏み跡・マーキング有り)を使い、

島田市のごみ焼却場施設の横まで下りました。

道路を挟んだ向かいの広大な土地は、第二東名高速道路の残土を盛って出来た場所で、

ここに伊太丁仏参道を利用するハイカー向けの駐車場があります。

駐車場を回り込むようにして、伊太谷川を渡ると「伊太丁仏参道」の登山口に出ます。

伊太丁仏参道入口

伊太丁仏参道は尾川丁仏参道と共に、島田から千葉山へと向かう人気のルートです。

伊太丁仏参道からは途中、「どうだん原(宝平)」と呼ばれる、ドウダンツツジの群生地を

経由することから、シーズンともなると多くのハイカーで賑わいます。

山道入口の石仏

石仏や庚申塔の建つ参道入り口。

伊太丁仏参道は伊太集落から千葉山への参道で、

一丁(109m)毎に、赤い帽子と前掛けが供えられた石仏が佇みます。

どうだん原(宝平)

「どうだん原(宝平)」はドウダンツツジの群生地として有名で、

周辺には約8千本が群生しているといいます。

毎年春、4上旬~4月下旬に、すずらんの花に似た白い釣り鐘状の花をたくさん咲かせます。

また、秋(11月中旬)には真っ赤に紅葉したドウダンツツジを見ることができます。

訪れた日には、紅葉が始まった頃でしたが、それでも沢山のハイカーと出会いました。

広いどうだん原にはテーブルやイス、トイレも設置されているため、

のんびりと過ごすことが出来ます。

スカイペンションどうだん

どうだん原から雑木の尾根を抜けると「スカイペンションどうだん」の裏へ、

ここにはトイレが完備された駐車場があるため、

どうだん原へと向かう登山者はここを利用する人も多いようです。(約15分~20分程)

また「伊太和里の湯」裏手から(ハイキングコース伊太丁仏参道のショートカットコース)

歩いても徒歩約15~20分程度で行くことが出来ます。

スカイペンションどうだんより、右に先程までいた矢倉山を望む。

千葉山 智満寺の前を通り、林道を双子山方面へ向かいます。

千葉山 智満寺

天台宗 千葉山 智満寺

開創    771年(宝亀2年)

開基    廣智菩薩

千葉山頂  標高496M 本堂より徒歩20~30分
奥之院 阿修羅坊大権現(火防、開運守護神)

主な文化財 本尊千手観世音菩薩像(国・重文)智満寺本堂(国・重文)

薬師堂、薬師堂厨子、仁王門、中門、元三大師厨子、

慈恵大師像(県指定)、不動明王像、金剛力士像(市指定)

天然記念物 十本杉(国) 山頂付近に点在

住所    〒427-0001 静岡県島田市千葉254

電話    0547-35-6819

H.P    天台宗 千葉山 智満寺 (chimanji.sakura.ne.jp)

途中の林道より、振り返って「千葉山(496m) 奥に高山(568m) 八高山(832m)」

双子山が近いづいてくると、東に展望が開け、富士山や安倍川水系の山々の展望があります。

富士山・安部東山稜等

虚空蔵山記念碑

双子山の山頂手前には、個性的な「虚空蔵山記念碑」が建ちます。

足元に一生我慢と刻まれていることから、ここを訪れる登山者には「一生我慢像」

との愛称で呼ばれているようです。

その他に、トラや牛など変わったモニュメントもある広場となっています。

訪れた日は、参道への入り口が見えないほど雑草で覆われていました。

草むらをかき分けて進むと「双子山 虚空蔵尊」への参道が現れました。

石灯篭の参詣道

双子山 虚空蔵尊

石灯篭の突き当りに、コンクリート製の「双子山 虚空蔵尊」の本堂があります。

ここが双子山の山頂(436m)となります。

本堂の右側には、1m程の台の上に「三等三角点(大草山)」が建っており、

左には屋根付きの手水のような物がある、変わった造りのお社です。

双子山(436m)山頂

双子山からは南に延びる林道をくだります。

途中、「星山」と書かれた案内板があったため立ち寄りました。

左より千葉山〜高山〜八高山〜大尾山

粟ヶ岳〜岳山〜八重鐘山〜大尾山

星山より

一面茶畑のピーク「星山」は展望が良く、周囲の山々が見渡せます。

再び林道へ戻り、野田集落まで下ります。

城山 登城口

丁度、スタートした「バラの丘公園」裏山にあたる場所に「城山」があります。

正式には大津野田城(野田城)と呼ばれているそうです。

歴史はハッキリとしておらず、南北朝時代と戦国時代の2つの説があるそうです。

城山案内図

大津野田城は「標高153m・比高95m」の独立した丘陵に築かれています。

山頂部に主郭があり、東側には腰曲輪が配置されています。

それぞれの尾根の登城路には堀切が築かれ、主郭を守っています。

山中には4世紀後半の古墳が発掘され、

鉄剣・銅鏃などの出土遺物は「大津農村改善センタ-」に展示されています。

近年、「城山を学ぶ会」が発足し、歩道整備などが行われているため、

山中はとても歩きやすいです。

城山古墳

城山(153m)

山頂部が主郭となっており、東側は視界が開けて展望が良いです。

野田集落が一望でき、周辺にはテーブルやベンチが設置されています。

地元の小学生が書いたと思われる、かわいい展示物もありました。

山頂より

城山(153m)より、右に国道1号線と阿知ケ谷アルプス。

ここから西に、島田市ばらの丘公園まで下り終了です。

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