小松 秋葉大鳥居・静岡県浜松市浜北区小松
旧 東海道 浜松宿からの起点、田町にあった「一の鳥居」に対して、
小松にある鳥居は「二の鳥居」といわれ、秋葉山参詣者の大きな目印でした。
高さ7.3m、柱間6m、柱回り2.1m、花崗岩造りで、
文政5年(1822)に、三河岡崎の石工によって建てられたものです。
安政年(1854)の地震で倒壊しましたが、その後再建されました。
鳥居の石製額に「正一位秋葉神社」、右側の柱に「文政五年壬午五月建之」と
刻まれています。
小松 秋葉大鳥居
「小松 秋葉大鳥居」は、静岡県浜松市浜北区小松、
二俣街道と旧 秋葉街道が交差する小松東町の交差点角にあります。
街道からは一段高い所にあり、鳥居の背後には小祠、
その先には社務所を兼ねた小松東町公民館が建っています。
浜松市指定有形文化財(建造物)
小松秋葉大鳥居 一基・小松秋葉山常夜燈 一基
平成十七年三月二十四日指定
小松秋葉大鳥居は、文政五年(一八二二)に建立されたと伝えられる石造りの鳥居です。高さは七・三メートル、柱と柱の間六・〇メートル、柱の周り二・一メートルで、石造りの鳥居としては遠州地方で最大とされています。また、田町の唐金(青銅製)の鳥居が「一の鳥居」、小松の鳥居が「二の鳥居」とも呼ばれました。 小松秋葉山常夜燈は、明和五年(一七六八)に小松村の人々によって秋葉街道沿いに建立された石燈籠型常夜燈で、現在は鞘堂の中に納められています。常夜燈の高さは一七六センチメートル、正面柱部分に「永代常夜燈」、正面から見て右側に「明和五戌子年六月吉日」、左側に道標を兼ねて「右あきはみち」、裏面に「願主小松村中」という銘文が刻まれています。 大鳥居、常夜燈ともに秋葉信仰の象徴的な存在として、大変貴重なものです。
平成十九年三月二十八日設置 浜松市教育委員会
小松 秋葉山常夜灯
鳥居の前の龍燈(鞘堂)の中には、石燈籠型常夜灯が納められています。
柱の正面に「永代常夜燈」、右に「明和五戌子年六月吉日」、
左に道標を兼ねて「右あきはみち」、裏面に「願主小松村中」という銘文が刻まれています。
(大鳥居と共に市指定文化財)
龍燈(鞘堂)
龍燈(鞘堂)とは秋葉山常夜灯を守るため、外側から覆うように建てた建物で、
内部には常夜灯やお札、小さなお社が入っているものなど様々です。
竹村広蔭の「変化抄」によると、
文政の頃から雨覆のために造られるようになったといいます。
小松 道標
鳥居前の石段には明治17年建立の道標があり、
正面に「右 秋葉三尺坊・左 奥山半僧坊道」と刻まれています。
元は旧 秋葉街道沿い、西側の分岐点の角にあった物が移転されたそうです。