第9代 開花天皇(春日率川坂上陵)・奈良県奈良市油阪町
奈良県奈良市油阪町
第9代 開花天皇(かいかてんのう)
春日率川坂上陵(かすがのいざかわのさかのえのみささぎ)・遺跡名「念仏寺山古墳」
墳丘長約100メートルの前方後円墳です。
「日本書紀」・「古事記」ともに系譜の記載のみに限られ、欠史八代の1人に数えられる。
奈良駅から程近く、三条通りと油阪通りの間にある大型前方後円墳、
奈良駅周辺に存在するものとしては現存する唯一の古墳です。
過去には近隣の念仏寺の墓地となっていたため墳丘が削られたが、
幕末に墓地の移転と陵の修補がなされ現在に至っています。
第9代 開花天皇
別名 稚日本根子彦大日日天皇(日本書紀)
若倭根子日子大毘毘命(古事記)
誕生 孝元天皇7年
崩御 開化天皇60年4月9日
在位 孝元天皇57年11月12日 – 開化天皇60年4月9日
続柄 (父)孝元天皇(母)欝色謎命
略歴
大日本根子彦国牽天皇(孝元天皇)の第二皇子。母は皇后で欝色雄命(内色許男命、穂積臣遠祖)の妹の欝色謎命(うつしこめのみこと、内色許売命)。同母兄弟には大彦命・少彦男心命・倭迹迹姫命、異母兄弟には彦太忍信命・武埴安彦命がいる。16歳で皇太子となる。
父帝が崩御した年の11月に即位。翌年、春日の率川宮に都を移す。以前の都とは大きく離れた大和盆地の北に位置している。即位6年、孝元天皇の妃(側室)だった伊香色謎命を皇后として御間城尊(後の崇神天皇)らを得た。また丹波竹野媛、和珥臣の祖の姥津命の妹の姥津媛を妃にしている。姥津媛との間には狭穂彦命、狭穂姫命、日葉酢媛命、神功皇后の祖となる彦坐王を得た。即位60年、崩御。