身延山 久遠寺 大鐘(おおがね)
身延山久遠寺H.P
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菩提梯(ぼだいてい)を登りながら聞いた
山々に響き渡る美しい鐘の音は大変美しいものでした。
朝夕の二度撞かれます。
鐘楼堂は明治15年(1881)74世日鑑上人代に
甲斐国南条講中により寄進されたもの。
梵鐘は22世日遠上人代に企画され、
25世日深上人代に鋳造。
お万の方が寄進したもので、銘は21世日乾上人の選。
鐘楼・梵鐘(大鐘)
大鐘は寛永元年(1624)、二十一世日乾上人の代に鋳造されたことが鐘銘にあり、
初め修行僧道順が梵鐘寄進を発願し、諸国を行脚して浄財勧募に努めましたが、
その中途に未だ誌を果たさずして逝去したことを聞き、
德川家康の側室養珠院(お万の方)がいたく道順を哀れんで、
自らの浄資を寄進して道順の誓願を成就するために鋳造されたものです。
毎朝夏は五時、冬は五時半、夕方は五時ないし四時半に撞かれますが、
その他は除夜の鐘と身延山に緊急のことが起こったとき以外は
撞かないことになっています。
なお鐘楼は明治十五年(1883)山梨県の南条講題目結社の丹精によって建立されました。