車山神社・車山(霧ヶ峰)長野県茅野市
車山御柱小宮祭
http://www.kurumayama.com/onbashira/2016komiya/history.html
霧ヶ峰の最高峰 車山(1925m)の山頂に車山神社が鎮座します。
昭和の初め霧ヶ峰のカボッチョ山にスキージャンプ台が設置されるにあたり
地元の茅野市北大塩区によって「スキー神社」が建立され山の神である
「大山祇命」が祀られました。
その後、スキー場の主流が車山に移動するのに際し、神社は車山山頂に遷座され
以前よりお祀りされていた神様と合祀されました。
やがて諏訪信仰の地でもあることからその主祭神である
「建御名方神・八坂刀売神」と合祀されたそうです。
現在は小宮祭と呼ばれる御柱を
山頂まで引き上げるお祭りが行われています。
諏訪大社の大祭が終わり、諏訪の各地方ではそれぞれの神社などで
「小宮祭」と呼ばれるお祭りが開催されます。
標高1,925mの車山山頂にある「車山神社」でも秋に小宮祭が行われ、
全国的にも珍しい御柱の引き上げが行われます。
車山小宮祭とは
「奥山の大木 里に下りて 神となる」、御柱祭でよく言われる言葉ですが、
ここ車山高原御柱祭では「頂に登りつめて 神となる」であり、
天空の御柱といわれる所以です。御柱祭は諏訪地方では、申年・寅年に行われ、
春、諏訪大社上社・下社にて大祭が行われた後、その舞台は各地区へと移って行きます。
秋、それぞれの地区の守り神様において行われるお祭り(小宮祭)は
それぞれの地区にて独自の色合いを持ちます。
車山高原、車山神社は日本百名山の一つ車山山頂1925mに鎮座し、
富士山、八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、御岳、乗鞍、北アルプス北信五岳、
浅間連峰、上信越国境の山々を360度見渡すことの出来る場所にあります。
標高1800mの地点より、八ヶ岳中信高原国定公園内の自然に身を委ねながら
開発会社、住民、訪れたお客様の手により、山頂に向け引き上げてゆきます。
これは諏訪地方で多数行われる、小宮祭の中でも唯一のもので、壮大な景色の中、
次の寅年まで7年間建ち続ける御柱を是非皆さんのお力添えを頂戴し、
建立頂けましたなら幸いであります。
車山御柱小宮祭より
車山神社の由来
昔の霧ヶ峰一帯は優良な牧草地帯として麓の住民に手入れをされてきました。
その頃から山の神様という信仰や、
山の鎮守と作業の安全を目的としたに小さな社が建てられ、
この地域に働く住民たちの手によって守られてきました。
やがて昭和の時代にマイカーブームが訪れ、
さらに昭和38年のビーナスライン開通という要因によって
多くの観光客が訪れるようになり、この地域の産業構造が一変しました。
ドライブ・ハイキング・スキーを目的にした観光産業化が進み、
それを生業とした住民も次第に増えてきました。
車山神社は、このような時代の変遷によって、
現在ではここに訪れるお客様と住民の安全を願ってあがめられるようになりました。
車山御柱小宮祭より