末社 神田神社(こうだじんじゃ) 石上神宮・奈良県天理市布留町
石上神宮 公式H.P
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石上神宮の前に鎮座する末社 神田神社(こうだじんじゃ)へ
末社 神田神社
参道大鳥居から西へ下ったところにある神宮外苑公園の、
道を挟んだ向い側に御鎮座になっています。
神武天皇が御東征の途中、熊野にて御遭難になった折に、
高天原から下された当神宮の御神体である神剣「韴霊(ふつのみたま)」を
天皇に奉った高倉下命(たかくらじのみこと)をお祀りしています。
御創祀については明らかではなく、もとは天理市三島町小字神田の地に
御鎮座になっていましたが、平成2年1月に現在地にお遷ししました。
明治初年までは旧社地に当神宮の神饌田一町歩があって、
この田で収穫された米一石が年間の諸祭典に用いられました。
例祭は、6月30日に行う「神剣渡御祭(しんけんとぎょさい)」に続いて斎行されます。
なお、境内にある「烏帽子岩(えぼしいわ)」は、布留川でとれる珍石で、
往古より珍重されているものです。
この烏帽子岩について、次のような昔話があります。
説話 『烏帽子岩』
昔、天理市の布留(ふる)川のほとりに、1人のおばあさんが住んでいました。
ある日、布留川で洗濯をしていると、川上から、ひとふりの剣が流れてきました。
不思議なことに、この剣の刃に川岸の木の根や岩がふれると、
スッスッと見事に切れてしまいます。
不審に思ったおばあさんが、洗っていた白い布でその剣を拾い上げてみると、
とても立派な剣で、鞘もないのに刃こぼれ1つありません。
「これは普通の剣ではない。」と思ったおばあさんは、石上神宮へ奉納しました。
正直なおばあさんだということで、神主さんから沢山のごほうびを頂きました。
この話を聞いた、隣に住む欲張りなおばあさんは、
もっと何か良い物が流れてくるに違いないと思って、
毎朝、早く起きて川に通いましたが、何も流れてきません。
ある日、良い夢を見たので、小躍りして、まだ明けやらぬ川に行ってみました。
すると川上から、烏帽子や冠が流れてきました。
ばあさんは、さっそく素足になって川に入り、流れてくる烏帽子や冠を拾い、
堤に上がりました。やがて夜が白々と明けてきました。
明るくなってきてからよく見ると、それは、なんと烏帽子や冠ではなく、
そんな形をした岩でした。今、烏帽子岩は境内の右手にあります。
また正直ばあさんが布が留めたというので、
その土地の名を、布留と呼ぶようになったと言うことです。
歴史
石上神宮は、大和盆地の中央東寄り、龍王山(りゅうおうざん)の西の麓、
布留山(ふるやま・標高266メートル)の北西麓の高台に鎮座し、境内はうっそうとした常緑樹に囲まれ、
神さびた自然の姿を今に残しています。北方には布留川が流れ、周辺は古墳密集地帯として知られています。
当神宮は、日本最古の神社の一つで、武門の棟梁たる物部氏の総氏神として
古代信仰の中でも特に異彩を放ち、健康長寿・病気平癒・除災招福・百事成就の守護神として
信仰されてきました。総称して石上大神(いそのかみのおおかみ)と仰がれる御祭神は、
第10代崇神天皇7年に現地、石上布留(ふる)の高庭(たかにわ)に祀られました。古典には「石上神宮」「石上振神宮(いそのかみふるじんぐう)」
「石上坐布都御魂神社(いそのかみにますふつのみたまじんじゃ)」等と記され、
この他「石上社」「布留社」とも呼ばれていました。平安時代後期、白河天皇は当神宮を殊に崇敬され、
現在の拝殿(国宝)は天皇が宮中の神嘉殿(しんかでん)を寄進されたものと伝えています。中世に入ると、興福寺の荘園拡大・守護権力の強大化により、
布留川を挟み南北二郷からなる布留郷を中心とした氏人は、同寺とたびたび抗争しました。戦国時代に至り、織田尾張勢の乱入により社頭は破却され、
壱千石と称した神領も没収され衰微していきました。しかし、氏人たちの力強い信仰に支えられて明治を迎え、神祇の国家管理が行われるに伴い、
明治4年官幣大社に列し、同16年には神宮号復称が許されました。当神宮にはかつては本殿がなく、拝殿後方の禁足地(きんそくち)を御本地(ごほんち)と称し、
その中央に主祭神が埋斎され、諸神は拝殿に配祀されていました。明治7年菅政友(かんまさとも)大宮司により禁足地が発掘され、
御神体の出御を仰ぎ、大正2年御本殿が造営されました。禁足地は現在も「布留社」と刻まれた剣先状石瑞垣で囲まれ、昔の佇まいを残しています。
石上神宮[いそのかみじんぐう]公式サイト
社務所
楼門 (国重要文化財)
国宝 拝殿
石上神宮(いそのかみじんぐう)
式内社 大和國山邊郡 石上坐布都御魂神社 名神大 月次相嘗新嘗 旧官幣大社
御祭神 布都御魂大神・布留御魂大神・布都斯魂大神
配祀 宇麻志麻治命・五十瓊敷命・白河天皇・市川臣命
境内摂社式内社 大和國山邊郡・出雲建雄神社・境内摂社出雲建雄神社・出雲建雄神
拝殿奥の禁足地
御朱印
七支刀 限定 御朱印