銚子塚古墳 小銚子塚古墳・静岡県磐田市寺谷
静岡県磐田市寺谷にある銚子塚古墳・小銚子塚古墳へ
銚子塚古墳は県下3番目の大きさを誇る前方後円墳で形も良く残っています
また小銚子塚古墳は県下に5例しかない特徴的な前方後方形の古墳で
国指定史跡にも指定されている
磐田原台地 河岸段丘の際に位置する銚子塚古墳・小銚子塚古墳
近くには、長者屋敷遺跡や米塚古墳もあります。
この辺は2万年前からの人の営みがある土地で
周辺には他にも数多くの古墳や遺跡が点在しています。
国指定史跡
銚子塚古墳 附 小銚子塚古墳天竜川を臨む磐田原台地の縁部に造られています。横からみた形が酒を入れる銚子を伏せた形に似ていることから、この名前が付けられました。周辺には10基の古墳が点在しており、それらを含め「銚子塚古墳群」と呼んでいます。
銚子塚古墳(ちょうしづかこふん)(前方後円墳) 全長108m 前方部長さ50m 前方部高さ4.5m 後円部径60m 後円部高さ8.0m
小銚子塚古墳(こちょうしづかこふん)(前方後方墳) 全長46m 前方部長さ19m 前方部高さ2.7m 後方部長さ27m 後方部高さ5.0m
銚子塚古墳は、県下3番目の大きさであり、この地方を代表する前方後円墳です。後円部の北から東側にかけて周堀がきれいに残っています。
明治時代に後円部の中心が掘られ、地表下3mのところで、朱の付着した円礫が約3m四方に積まれた場所から、日月銘三角縁獣文帯三神三獣鏡、巴形銅器、銅鏃2点が出土しており、うち鏡は東京国立博物館に所蔵されています。同じ文様の鏡が、岐阜県坂尻1号墳と山梨県大丸山古墳から出土しています。
小銚子塚古墳は、県下に5例しかない前方後方形をした特徴的な古墳です。前方部の北から東側にかけて周堀がみられますが、未調査であり、内容ははっきりしていません。
両古墳ともに4世紀に造られ、この地方を治めた首長の墳墓と考えられています。
■銚子塚古墳
銚子塚古墳 附 小銚子塚古墳
銚子塚古墳は全長108m、高さ8mを測る古墳時代前期(1,600年前)に造られた前方後円墳です。
明治時代に三角縁神獣鏡が出土しました。
古墳の周囲には濠が巡っています。小銚子塚古墳は全長46mを測る前方後方墳です。前方後方墳は、2つの方形の塚を重ねた形をしたものです。
静岡県内には5例しか知られていない、珍しい形の古墳です。
銚子塚古墳は県下3番目の大きさを誇る前方後円墳だそうです
確かに大きく、周堀も見事に残っています。
■小銚子塚古墳
県下に5例しかない前方後方形をした特徴的な古墳
銚子塚古墳 附 小銚子塚古墳
磐田原と称せられる台地上にあり、南々西に面する前方後円墳で主軸の長さ約110メートルを有し、前方部は狹長で高さもまた低平である。周囲に堀の跡も存し、外周に土塁の一部も残存している。後円部は明治13年に発掘され獸文帶三神三獸鏡、巴形銅器、銅鏃等の発見が伝えられている。
後円部の東北に近く約17メートルの間隔をおいて小銚塚が存する。前方部はほぼ東に向け、前方後方墳の形態を示すもので、主軸の長さ約47メートルを有する。
銚子塚の後円部は既に発掘の厄にあっているが、いわゆる柄鏡式の外容をそなえており、小銚子塚は前方後方型の整った形態を存して、いずれも特異な存在を示しており、共に学術上価値高いものである。