宝戒寺(萩の寺)北条氏歴代執権屋敷跡・神奈川県鎌倉市小町
神奈川県鎌倉市小町にある天台宗の寺院「宝戒寺」
北条氏滅亡後その霊を弔うためここ歴代執権屋敷跡に
後醍醐天皇が足利尊氏に命じ寺を建立させました
山号寺号は「金龍山釈満院 円頓宝戒寺」と称し、本尊は地蔵菩薩
萩の名所として知られ、別名「萩の寺」とも呼ばれています
宝戒寺
宗派 天台宗
山号寺号 金龍山円頓宝戒寺
建立 建武2年(1335)
開山 五代国師(円観恵鎮)
開基 後醍醐天皇
新田義貞の「鎌倉攻め」により、宝戒寺の南東にある「腹切りやぐら」で北条高時をはじめ北条一族870名余りが自害したと言われています。滅亡した北条氏の霊を弔うため、また修行道場として、後醍醐天皇が足利尊氏に命じ北条氏の屋敷があったとされるこの地に寺を建立させました。境内には四季を通じて花が咲き。九月には白いハギで埋めつくされる「萩の寺」として有名です。
境内
宝戒寺
当山は1333年の北条氏滅亡後その霊を弔うため、後醍醐(ごだいご)天皇の命をうけた足利尊氏公によって、当時小町邸と呼ばれ北条氏歴代執権屋敷跡であるこの地に建立されました。
また、戒壇院が置かれ国宝的人材を養成する道場として位置付けられていました。
ご本尊様は子育て経読み延命地蔵様で鎌倉二十四地蔵尊の第一番とされています。また、鎌倉三十三観音第二番である仏母准胝観音(じゅんていかんのん)様、鎌倉・江ノ島七福神の毘沙門天(びしゃもんてん)様など多くの仏様がいらっしゃいます。萩の寺
当山は花の名所としても知られ、春の桜、夏の百日紅(さるすべり)や酔芙蓉(すいふよう)、秋の萩、冬の梅、椿など境内(けいだい)は四季折々の花によって彩られます。
秋のお彼岸になると境内中が白萩に埋め尽くされ、萩寺という名でも親しまれています。
本堂
大聖歓喜天堂
大聖歓喜天堂
秘仏である大聖歓喜双身天王(だいしょうかんぎそうじんてんのう)(歓喜天・聖天様(かんぎてん・しょうでんさま))をお祀りしています。毎年5月23日には諸願成就を祈念し大聖歓喜天供(だいしょうかんぎてんく)が厳修(ごんしゅう)されます。
德崇大権現堂
德崇大権現堂
鎌倉幕府執権北条高時公を德崇大権現(とくそうだいごんげん)としてお祀りしています。鎌倉幕府が滅亡した5月22日には北条氏鎮魂の為、毎年大般若転読会(だいはんにゃてんどくえ)が厳修(ごんしゅう)されます。
聖德太子堂
聖德太子堂
聖德太子様をお祀りしています。
聖德太子様は仏教を深く信仰され、仏教の保護に尽力されました。また優れた工芸技能者の育成を図ったといわれ、これにちなみ諸職人の守り神として信仰されています。
毎年1月22日に聖德太子講が厳修(ごんしゅう)されます。
御朱印
金龍山 釈満院 円頓宝戒寺
〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町3-5-22
Tel : 0467-22-5512 Fax : 0467-22-5988開門 8 : 00 閉門 16 : 30
拝観料
一般(高校生以上)200円
小人(小・中学生)100円