下阿多古周辺散策・三等 藤平(415.6m)




下阿多古周辺散策・三等 藤平(415.6m)

この日は午後から雨予報なので、軽めな林道メインのルートを選択。

米沢(みな)集落から船明ダムを横目に、尾根沿いを通る林道「東嶺線」を歩き、

前回 船明ダム湖西側を歩いた軌道へ繋ぎます。

落合集落からは県道9号「天竜東栄線」を

下阿多古の集落へ立ち寄りながら周回して来ました。

難易度 ★     オススメ  登山口(ナビ検索) 米沢集落 洞光寺
スタート地点 米沢集落(08:54)ゴール地点 米沢集落(12:45) 所要時間 3時間50分 累積標高 924m / 924m 距離 23.6km
■ー

遠州(えんしゅう)地方とは旧令制国の遠江国(とうとおみ)一般的には、大井川から西側の範囲湖西市・浜松市・磐田市・袋井市・森町・掛川市・菊川市・御前崎一部(牧之原市・島田市・川根本町)のことを言います。 遠州灘から浜名湖、南アルプス・深南部まで、バリエーションに富んだ山々が多く魅力に満ちた山域です。

洞光寺

米沢(みな)集落、曹洞宗 普門山 洞光寺より

前回、船明ダム湖の西側を歩いた軌道繋ぎの続きになります。

浜松市天竜区月の綱繰集落より天竜区熊の熊平集落までを歩いて来ました。

咲き始めの梅

沢沿いに続く林道「東嶺線」

日明古墳群

古墳時代終末期の日明古墳 案内板がありました。

日明(ひやり)古墳群 A群一号・二号墳

七世紀に造られた横穴式石室をもつ円墳。石室は露出しているが、破損が軽くて古代の様子を残している。大きさは一号墳が径6.6m、長5m、幅0.9m、二号墳が径7m、長5m、幅0.8mである。 ※B群は、南下の山の中腹・鉄塔周囲に4基確認されている。 ※ 日明古墳は、山東・二俣地区から、船明、大園地区の古墳の総体として理解すべきとされている。首長やその後継者こ墓から、次第に家父長的共同体と呼ばれる古代の家族墓であったといえよう。

中央構造線の外帯、三波川変成帯に当たるこの辺りには、

片岩が多く見られます。

観音山(575m)

天竜川と隆起して出来た磐田原台地

三等三角点(藤平)415.6m

今日唯一のピーク「三等三角点(藤平)415.6m」

中電の巡視路から取付きました。

林道「糀峠獅子久保線」へ

途中、笹敷集落から落合へと下る分岐 後で合流します。

少し寄り道をして

前回、月地区 網繰集落から歩いた 林道「大倉線」へと軌道を繋ぎます。

秋葉山や光明山などの展望

降りる予定の道が無くなっていました。

強引に下っています。

横に小川が流れる気持ちの良い道へ

このまま下ると白野集落へ向かいます。

途中を左折し、笹敷集落方面へ。

先程見た、笹敷から落合へと下る道に合流

上の方には笹敷集落が見えます

阿多古川へと注ぐ支流沿いを歩きます。

阿多古川に合流

雰囲気の良い落合集落と阿多古川

ここ落合集落で阿多古川と西阿多古川に分かれます。

県道9号「天竜東栄線」へ

有名宿 阿多古屋 ATAGOYAさん

林業で栄えたこの街道はその昔、落合銀座と呼ばれる程、

多くの商店が立ち並んでいたそうです。

阿多古名物 鮎最中の山口屋本店さん

残念ながら営業されていません。

石上集落の常夜燈

横には寄進者の名が刻まれている

石神神社

石神 金原集落には、柳田國男の「石神問答」に出てくる

縄文由来の古代神「ミシャグチ」が祀られた「社隅地神社」が鎮座し、

その裏山には奇岩が立ち並んでいるそうです。

金原遺跡からは縄文時代の遺構も数多く発見されています。

石神集落

市場集落の秋葉燈(鞘堂)

立派な鞘堂です。

鞘堂(龍燈)とは建造物を守るため、外側から覆うように建てた建物で、

内部には常夜燈やお札、小さなお社が入っているものなど様々です。

大ナマズ神社

通る度に気になっていた所、

見た目にはシュールな木彫りのナマズ像が祀られています。

案内文

この郷阿多古の川には何百年昔から大ナマズが住んでおった。いく度か村が大洪水に見舞われたとき村人総出で「これ以上の災いにならぬ様に」と手を合わせるや突然二匹の大ナマズが現れ洪水を飲み込み、村は一瞬にして元の静けさを取り戻したそうな。また、村中が疫病に襲われた時村人たちが「大ナマズ様、大ナマズ様」と唱え手を合わせると又々二匹の大ナマズが躍り出て同時に悪病も消え去ったそうな。しかしある年の夏、突然大ナマズが川から浮き上がりもがき苦しんでおった。村人達がで荒縄を巻きつけ引き上げたがすでにナマズはこと切れておった。この大ナマズの口から腹からたくさんの空きカンやゴミがあふれてきたそうな。村人は大人も子供も三日三晩泣き続け悲しんだ。そこで阿多古川をきれいにするようにとしてここに大ナマズの神を  することにしたそうな。毎年五月末の御大祭には、 からもう一匹の大ナマズが大きな涙を流し、静かに淵に沈んでいくという。川をよごした者は家みが必ず大病に苦しみ後悔するそうな。

三方原用水

阿多古川

旧 下阿多古中学校

昭和22年4月1日開校、平成17年(2005年)に統廃合されました。

谷下集落の六所神社

六所神社 拝殿

宗建寺

臨済宗妙心寺派の寺院「宗建寺」へ

素敵な建物だったので後日調べてみると、

静岡県庁や静岡銀行本店などを建てた中村與資平さんという建築家の手によるもの。

友人宅として建てた母屋を宗建寺の本堂として移築したのだそう。

両島のスギ 県道沿いからも目立つ巨木です。

樹高24m、幹周6.3m 浜松市の景観重要樹木第一号

両島集落の秋葉燈

秋葉神社の神紋入り 石柱に電球が乗った変わったタイプ。

大正七年二月建立とあります。

諏訪神社

諏訪神社

鎮座地 天竜市両島九八八

御祭神 武御名方命・誉田別之命

例祭日 毎年十月十日

由緒

鎮座地が中村と呼ばれる村であった時代以前から、幾つかの境内社と共に、村の鎮守様として崇敬の対象であった模様ではあるが、創立の年代は明らかではなく、記録によると慶長六年(1601年 関ヶ原の役の翌年)二月十四日に再建され、古くは諏訪八幡社と言われていたものを、大正年間から現在の神社名に改められた旧村社。只今は十等級社に格付けされている。境内社は八坂神社という。

栩久保集落の秋葉燈

昭和四十三年十二月建立 明治百年記念とあり、秋葉山のお札を貼り付けてあります。

元号が慶応から明治に改元されてから100周年となるのを記念して、

1968年(昭和43年)10月23日に挙行された

明治百年記念式典を記念して建立されたようです。

天竜川と船明ダム

左の山稜を歩いて来ました。

米沢 諏訪神社のイチイガシ

先程の両島のスギも立派でしたが、さらに巨大な木です。

樹高42m・目通り5m・根回り6mは県内最大級のイチイガシなのだそう。静岡指定文化財

諏訪神社 拝殿 洞光寺へ戻り終了

  • このエントリーをはてなブックマークに追加