小楢山(1713m)・焼山峠より




小楢山(1713m)・焼山峠より

前日に続き、山梨百名山へ

焼山峠から、「͡小楢山(こならやま)」に登って来ました。

小楢山は、鎌倉時代から室町時代にかけての高僧・夢窓国師の修行の地といわれ、

一般にはミズナラなど楢の木が多いことから小楢山と呼ばれるようになった

といわれていますが、夢窓国師が名付けたとされる字は「古那羅山」

また、ごん鉢(ほうとうの生地などをこねるすり鉢)を伏せたような姿から

「ごんばち山」の別称もあります。

焼山峠からのルートは往復約5km・標高差300m程度と、

初心者にもお勧めのルートです。

小楢山(こならやま)

標高 1712.58m 登山日 2023年7月22日
ニ等三角点(中牧村) 山梨百名山
所在地 山梨県山梨市牧丘町柳平

難易度 ★     オススメ ★★ 登山口(ナビ検索) 焼山峠
焼山峠(05:20)→的石(05:51)→一杯水(05:58)→小楢山(06:05)→一杯水(06:15)→的石(06:23)→焼山峠(06:55) 所要時間 1時間34分 累積標高 311m / 311m 距離 5.4km
■鎌倉時代から室町時代にかけての高僧・夢窓国師の修行の地といわれ、一般にはミズナラなど楢の木が多いことから小楢山と呼ばれるようになったといわれていますが、夢窓国師が名付けたとされる古那羅山、ごん鉢(ほうとうの生地などをこねるすり鉢)を伏せたような姿からごんばち山の別称もあります。山頂からは、甲府盆地が一望でき、御坂山塊越しの富士山も見事です。また、山頂北側は錫杖ケ原(しゃくじょうがはら)と呼ばれ、レンゲツツジの群生地となっています。たくさんの子授け地蔵が出迎えてくれる焼山峠から、ヤマトタケルの伝説が残る的石を経由する稜線沿いのコースは、標高差・歩行距離ともに少なく、初心者や親子連れにも最適の非常に歩きやすいコースです。
■JR中央本線の塩山・山梨市間の車窓北側によく見える。左の鋭角なのは幕岩といい、右の丸頂に三角点があり、「権鉢山」ともいう。ウドンなどを作るとき使う権鉢に似ているからである。「ならす」という動詞は、平らにするという意だが、小楢山は傾斜地の小頂という意味であろう。
北側の大きなロータリーのある焼山峠までよい道である。ここから両ピークのコル・小楢峠まではワンピッチ。この一帯は錫杖ヶ原といって、レンゲツツジ、マツムシソウなど山の花が多い広場である。

権鉢山は南面と北面の展望がよい。西峰の幕岩は鎖場もあるが、眺望は見事である。北に金峰山や国師ヶ岳など、東は乾徳山、南は御坂山塊の上に富士山、西に南アルプスを手中にできる。塩平から焼山峠経由山頂まで3時間30分、下山は3時間で中牧入口。

山梨百名山(やまなしひゃくめいざん)は、1997年、山梨県によって選定された県内の名山100選である。一般公募と市町村推薦であがった候補の中から、選考委員会によって、県民に親しまれている・全国的な知名度がある・歴史や民俗との関わりあるなどの基準で選ばれたとされる。

焼山峠

焼山峠は山梨市牧丘町塩平と柳平の間にある峠で、

山林道と荒川林道の交点に位置しています。

20~30台は停めることが出来そうな広々とした駐車場と

トイレ(使用不可)があります。

焼山峠駐車場

川上牧丘林道の大弛峠方面と焼山林道の乙女高原方面の分岐点となる焼山峠にある無料駐車場(標高1526m)。アクセスは中央道の勝沼インターチェンジを下りて国道20号線の東京・大月方面へ向かい、勝沼大橋を渡った先で県道35号線の塩山・山梨方面へ左折、等々力の交差点を国道411号線の奥多摩・塩山方面へ右折し2.3kmほど先のマンズワイナリー前で山梨・甲州市街方面へ左折する。道なりに県道38号線を進み、国道140号線につき当たったら三富方面へ右折、牧丘トンネル南の交差点で県道206号線の塩平方面へ左折、県道から接続する川上牧丘林道をしばらく進むと右手にバス停と駐車スペースがある。林道は峠まで全線舗装されているが塩平ゲートから先は12月から4月下旬にかけて冬期通行止となる。トイレは道路を挟んで駐車場の反対側にあり、子授地蔵の奥が小楢山の登山口となる。

駐車場の横に焼山峠登山口

最短で小楢山に登ることが出来るルートとなります。

歩き始めるとすぐに「子授け地蔵」があります。

子授け地蔵

子授け地蔵

江戸中期の頃、焼山峠の麓でごん鉢など生活用具を作る木地師がいた。この夫婦が仕事をしていると峠付近で子供の泣く声が聞こえたのでそこへ行って見ると子供の様な石地蔵らしきものがあった。夫婦は子供がいなかったので不思議に思い、石地蔵を人目につかぬようこっそりと自宅に持ち帰り、何日もお水や果物をささげ、朝な夕なにお参りをしていた。すると、不思議なことにその夫婦に子供が授かり、お礼に石地蔵を一体添えてお返ししたのが、子授け地蔵様のいわれとなり、口伝えに広がったもので、現在も新しいお地蔵様が数多く見られ、最近でも恩恵にあずかった県内外のご夫婦が多いといわれている。

焼山峠(1528m)からは山頂までは

緩やかなアップダウンを繰り返しながら、徐々に標高を上げていきます。

P1653を経由する新道と旧道との分岐、

行きは巻き道の旧道へ

山頂と小楢峠の分岐

小楢山(1713m)

二等三角点(中牧村) 1712.58m

小楢山は夢窓疎石の修行の地だったという伝説があります。

夢窓疎石によって名付けられたのは「古那羅山」だったそうです。

標高1713mで、その昔夢窓国師の修行の地といわれておりました。この山の頂は東西ニ峰にわかれ、東峰はゴン鉢を伏せたような形から權鉢山の名があり、西峰は奇岩怪石が塁々とし滝もあり深山高山の気分を満喫するに充分である。此の山は、水楢・小楢が多く俗字をもって小楢山とあてはめたが、夢窓国師が此の山に命名したのは、古那羅山であった。

東峰からも、西峰からもすばらしい展望に恵まれ、展望は申し分ないハイキングコースである。また、山頂からは「富士山」「奥秩父」「南アルプス」「八ヶ岳連峰」等を見ることができ、魅力の山となっています。

展望はガスであまり見えませんが、

薄っすら甲府盆地に富士山も見えます。

小楢山景観保護区

小楢山一帯はシラカンバ・ナラ・クリ・カエデ・ウラジロモミ等の天然林と山頂のアヤメ・レンゲツツジ等の草原が調和し、四季おりおりの美しかがあり眺望も雄大なので、景観保護区に指定されています。

カラマツ林

分岐より帰りは新道へ

的石

P1653まで登る手前に「的岩」があります。

のんびり花を観賞しながら焼山峠まで戻りました。

ホザキシモツケ

ウスユキソウ

シモツケソウ

ノリウツギ

焼山峠遊歩道案内図

焼山峠周辺案内図

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