三倉 八坂神社
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周智郡森町の奥、田能地区に「八坂神社」が鎮座します。
八坂神社へは急な階段を登ります。
古くは天王社と呼ばれていた神社で
現在は蔵泉寺の宝物で静岡県の文化財に登録されている
「大般若経巻物600巻」は元々こちらに保管されていたそうです。
村内のいくつかの御社が合祀され現在の八坂神社へ
拝殿
森の中にひっそりと鎮座する「八坂神社」
下に流れる不動の滝の音が木霊し神聖な雰囲気。
社務所
八坂神社
八坂神社は、現在田能地区の氏神様おして祀られておりますが、
長い間には色々は変遷の歴史がありました。
この神社は、古くは天王社と称し、牛頭天王をお祀りしていたと言われています。
この昔の天王社については、蔵泉寺に所蔵されている大般若経六百巻にまつわる、
次のような事が伝えられています。
今を去る六百有余年前、南北朝時代は至徳元年(至徳は北朝の元号、一三八四年)に、
時の天王社の常住で源三位光盛(戒名 道圭)が勘進檀那となって、
大般若経六百巻を書写し、「御倉郷田尾天王社に施入」と経典の奥書きに記されています。
従って、現在のお寺に納められている経典は最初は八坂神社の先の神社、
天王社の神社に納められたものだったのです。
なお、棟札の語るところによりますと、天王社は、正保二年酉年(一六四五年)、
て八王子社は、慶長三年(一五九八年)の、それぞれ再建の時が記され、
古い歴史を物語っています。
その後、明治三十五年十一月には、天王社と八王子社を合祀し、さらに村内の神社、
権現社と社子神社を合祀して、現在の八坂神社になったと伝えられています。