剣山(1955m) ・見ノ越駐車場より
徳島県にある日本百名山の「剣山(つるぎさん)」
標高1955mで、西日本では愛媛県の石鎚山に次ぐ2番目の高さを誇る山です。
登山口の標高が1420mと高く、さらにリフトが標高1750m辺りまで通っているため、
初心者でも登りやすい山として人気の山です。
山名とは対照的で頂上付近は平坦な草原のようになっており、
360度の展望が楽しめるのが魅力、登山道からも周囲の山並みや美しい稜線が望めます。
また、古くから修験道の山として信仰の対象でもあったことから、
山中には「宝蔵石神社」「劔神社」など、信仰をうかがわせる寺社が残るのも魅力の一つ。
剣山では毎年10月中に「剣山もみじ祭り」を開催しています。
1年のなかで最も盛大に行われるイベントとあって、このシーズンは特に人気が高いです。
剣山(つるぎさん)
標高 1954.95m | 登山日 2023年10月7日 |
一等三角点百名山 | |
所在地 徳島県三好市東祖谷菅生 |
難易度 ★ オススメ ★★★ | 登山口(ナビ検索) 剣山 見ノ越第1駐車場 |
見ノ越登山口(04:27)→劔神社簡易宿泊所(04:28)→リフト西島駅(04:58)→大剣神社(05:14)→剣山頂上ヒュッテ(05:30)→剣山(05:39~06:05)→剣山頂上ヒュッテ(06:10~06:24)→大剣神社(06:32)→リフト西島駅(06:47)→見ノ越登山口(07:08)→ゴール地点(07:21) 所要時間 2時間58分 累積標高 579m / 577m 距離 6.0m
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■徳島県のほぼ中央部、木屋平村、東祖谷山(ひがしいややま)村、木沢村の境に位置する。西日本では、石鎚山(いしづちさん)に次ぐ第2の高峰である。昭和45年に剣山登山リフトが開設されてからは、急激に登山者の数が増え、今では観光の山に変貌している。とはいえ、高山の雰囲気を充分味わえる白骨林、ブナ、シデなどの大樹の原生林、一面のミヤマクマザサなど、すばらしい魅力は変わらない。 頂上からの展望は実によく、南西には徳島県第2の高峰次郎笈(じろうぎゆう)がどっしりと座り、その尾根のさらに西には丸石(まるいし)、白髪山(しらがやま)、三嶺(みうね)と続き、すばらしい縦走路となっている。さらに徳島県内の主要山岳はもちろん、遠く石鎚山も望むことができ、条件のよい日には伯耆大山を望むこともできる。また、ミヤマクマザサなどの植生を守るため、山頂一帯には木道が設置されている。 剣山は山岳信仰の山でもある。毎年7月の例祭には、各地から白装束の信者が集い、ソロモンの秘宝や鳴門秘帳など、話題も多い。 登路は、見ノ越から西島を経て刀掛または大剣神社経由で頂上へ向かうものが一般的だが、その他、一ノ森経由のお花畑コース、穴吹川からのコリトリコース、南面木沢村からのホラ貝ノ滝コースなどがあり、それぞれ趣がある。(ヤマケイオンライン) ■剣山は、徳島県美馬市、三好市、那賀郡那賀町の境にある標高1,955mの山。徳島県の最高峰であり、西日本でも同じ四国(愛媛県)の石鎚山に次ぐ第二の高峰だ。山名の印象とは異なる女性的な山容で、山頂部は木道が敷かれた「平家の馬場」と呼ばれる広い笹原になっている。山頂からは徳島県第二の高峰・次郎笈(じろうぎゅう)、遠く石鎚山を望むこともできる。登山コースは複数あり、代表的な登山口は劔神社が建つ北面の見ノ越。ここを起点に登山リフトを利用すれば、1時間ほどで山頂に立てる。危険箇所も少なく、子ども連れでも無理なく登ることができる。7~8月にかけて、宮尾登美子の小説『天涯の花』で紹介されたキレンゲショウマの黄色い花が見られる。 |
見ノ越第1駐車場
剣山の登山口に位置する「見ノ越駐車場」は、総駐車台数約200台と大変広いです。
第1駐車場から第3駐車場まであり、料金も無料です。
(第3駐車場は登山口から2キロ程離れているので要注意)
第1駐車場(写真参照)がリフト・登山口にも最も近くて便利ですが、
週末には早朝すぐに満車になってしまうそうです。
周辺には、「剣山自然情報センター」や民宿やレストハウスなどもあります。
アクセス
【自家用車の場合】
美馬IC(徳島自動車道)ー 国道192号 ー 国道438号 ー 見ノ越登山口(約43km/約1時間20分)
【公共機関の場合】
JR徳島線「貞光」駅から剣山登山バス乗車−「見ノ越」バス停下車
見ノ越駐車場からリフトに乗れば、約15分で「剣山観光登山リフト」西島駅へ移動できます。
リフトを使わない場合は、劔神社の境内にある見ノ越登山口より、
約60分程度で西島駅に至ります。
所在地 三好市東祖谷菅生205-25
営業日時 4月中旬~11月末頃
営業時間 9時00分~16時30分・GW 繁忙期の土日祝 8時00分~16時30分
料金 【往復】大人:1,900円、小人:900円
【片道】大人:1,050円、小人:520円
劔神社参道
見ノ越第1駐車場のすぐ下に劔神社への参道があります。
リフトを利用しない場合は劔神社の境内から登り始めることになるので
神社で登山の無事を祈りつつ、ここからスタートとなります。
参道の途中には劔神社の別当寺である「剣山 円福寺」への入り口もあります。
劔山は古くから山岳信仰の対象とされてきました。
劔山の修験道は、木屋平(こやだいら)側の社寺である「劔山本宮劔神社」と「龍光寺」、
の2か所を主体として繁栄していきました。
劔神社拝殿のすぐ隣には劔神社の別当寺・宿坊である「剣山 円福寺」、
境内には登山者や観光客のための宿泊施設「民宿 劔神社簡易宿泊所」を備えています。
民宿 劔神社簡易宿泊所
民宿 劔神社簡易宿泊所
住所 〒778-0201 徳島県三好市東祖谷菅生203見ノ越
電話 0883-67-5017
部屋数 全5室
館内設備 特に無し
料金 素泊まり5,500円 1泊2食付7,000円
チェックイン・アウト 要相談
劔神社のすぐ横にある簡易宿泊所
剣山系には586社の社がありその総本社が大劔神社。劔神社の創立年代は不詳である。ご信仰としては、縁結びと安産の信仰がつよい。
登山前にここで参拝する客は多い。
剣山見ノ越登山口
劔神社の社殿横、簡易宿泊所前に剣山への登山口があります。
剣山登山リフトと交差したり並行しながら約1時間程でリフトの「西島駅」に到達、
そこから最短の「刀掛ノ松コース(尾根道コース)」を使えば、
約40分で山頂エリアまで登ることができます。
途中リフトと交差
西島神社(1670m)
山中には神社や祠・石仏など信仰をうかがわせる建物が残る。
西島神社を過ぎると笹原になり「テント場(剣山野営場)」があります。
西島駅から山頂まで最短で行ける「尾根道コース」上に「刀掛けの松」があります。
源平合戦の時代、平家再興を祈願するために、
安徳天皇が落ち延びた平家の武者と共に剣山へ登りました。
祈願のための宝剣を従者が持ち運んでいましたが、
汗だくで耐え忍んでいる姿を安徳天皇が気遣い、
松の枝に宝剣を掛けて汗を拭くよう言葉をかけられたという逸話が残っています。
以後この場所を「刀掛けの松」と呼ぶようになったと伝わっています。
大劔神社 参道 鳥居
剣山中腹(標高1810m)に劔神社の本社「大劔神社(おおつるぎじんじゃ)」が鎮座、
この大劔神社は麓の登山口にあった劔神社の本社となります。
こちらへは「大劔道コース」を使い、剣山登山リフトの西島駅を降り20~30分程、
山道を登った所にあります。
「天地一切の悪縁を断ち」「現生最高の良縁を結ぶ」といわれている大劔神社
柱の左右にはその文字が刻まれています。
大劔神社
神社の裏手には、御神体である巨大な磐座「御塔石(おとうせき)」が鎮座しています。
また、神社横にある登山道を少し下れば、祖谷川源流の「剣山御神水」が湧出。
実際に飲むことができる湧水で、「病気が治る若返りの水」といわれる名水です。
御塔石より望む次郎笈
大劔神社から先、背の高い木々は少なくな笹の道となります。
ここから約20分程登ると山頂域に至ります。
笹の道になると周囲の展望が開けます。
振り返ると、先ほど通ってきた剣山登山リフト「西島駅」やテント場、
国道438号などが見えました。
頂上ヒュッテが見えてくると、やがて最後の鳥居へと至ります。
この鳥居の少し手前で、「刀掛けの松」を経由する「尾根道コース」と「行場コース」
「大劔神社」を経由する「大劔道コース」、3つのコースが合流します。
鳥居をくぐると「劔山本宮劔神社 宝蔵石神社」が鎮座、
この山頂に最も近い場所にある「宝蔵石神社」は、剣山本宮劔神社の頂上の宮となります。
台風被害により麓の境内地所・社殿が崩壊したため、
現在、神事活動の拠点はこの「宝蔵石神社」にて行われているそうです。
劔山本宮劔神社 宝蔵石神社
「劔山本宮劔神社 宝蔵石神社」の横には「剣山頂上ヒュッテ」
休水洗トイレの他にお風呂もあり、
よほどの混雑時でない限り少人数でも個室としてくれる人気の宿です。
本館の窓や前庭からご来光が望める好立地に建ちます。
剣山 頂上ヒュッテ
住所 〒778-0201徳島県美馬市木屋平川上
電話 088-622-0633
H.P http://tsurugisan-hutte.com
部屋数 全28室
館内設備 食堂・風呂・水洗トイレ・炊事場
部屋設備 こたつ・寝間着(有料)
料金 素泊まり4,800円 1泊2食つき8,000円
チェックイン 14:00ごろ
チェックアウト 09:00ごろまで
交通アクセス 見の越駅より最短でリフト15分と徒歩40分
駐車場 登山口公営駐車場をご利用ください。
1955mの剣山頂上にある山小屋。日の出・日の入、雲海や満天の星空も期待できます。
食事メニューは、無農薬・原木栽培の自家製椎茸や大根の煮しめ、こんにゃくのお刺身、柚子の皮を味噌で甘く煮つけた柚味噌、熱々のアメゴの唐揚げなど地元の食材をふんだんにつかった料理を楽しめます。
宝蔵石
頂上ヒュッテから先、剣山の山頂一帯はミヤマクマザサがどこまでも広がり、
植生保護のために木道が敷かれています。
剣山山頂周辺は「平家の馬場」とも呼ばれ、
源氏から逃れて祖谷の山奥へ身を隠した平家たちが騎馬の練習をした場所
という伝説も残っています。
剣山登山道案内図
山頂は開けていて周囲に遮るものがありません。
天気のいい日には土佐湾や淡路島まで見渡すことができます。
山頂にはテラスやベンチなどがいくつも設置されています。
剣山(1954.95m) 一等三角点(剣山)
頂上ヒュッテから南西方面へ進み、緩やかに一段高くなった所が剣山の山頂です。
一等三角点と山頂標識があり、三角点周辺は石で囲まれ、注連縄も掛けられています。
山頂より望む日の出
山頂からの展望は素晴らしく、晴れていれば、西日本最高峰の石鎚山をはじめ、
四国の山々、足摺岬、太平洋や瀬戸内海などを望むことができます。
山頂より
また、頂上ヒュッテの東側、
一の森・二の森方面へ向かう登山道の途中にはテラスがあり、ここからの展望も良いです。
剣山 山頂と次郎笈
一の森・二の森