身延山 久遠寺 五重塔(ごじゅうのとう)
身延山久遠寺H.P
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289段ある菩提梯(ぼだいてい)を登りながら
徐々にその姿現す久遠寺の本堂域の象徴的な建物
五重塔(ごじゅうのとう)です。
平成20年に復興、同21年5月に落慶。
五重塔は高さがあることから寺院伽藍にとって象徴的であり、
釈迦の御遺骨(仏舎利)を安置する堂宇として重要な意味を持ちます。
五重塔の元となる仏塔は、古代インドにおいて紀元前3世紀頃から造られた
ストゥーパが起源といわれています。
五重塔
この身延山五重塔は九十一世日光上人の発願により全国皆様の御丹誠のもと、
九十二世日総上人のとき百三十年ぶりに復元され、平成二十一年五月十三日より五日間に亘り落慶式が奉行された。
身延山に五重塔が創建されたのは元和五年(1619)加賀藩主前田利常公の母・寿福院の寄進によるもので、
御大工鈴木近江守長次の作であった。しかし元和の塔は文政十二年(1829)に焼失し、
後に再建されたが再び明治八年(1875)の全山を巻き込む大火によって焼失した。
現在に五重塔は元和五年、初代五重塔の復元であり、明治以降諸堂復興の総仕上げで、悲願ともいえる大事業であった。
この五重の塔は、宮大工の伝統技術と最新工法の融合により甦ったものである。
手水舎
菩提梯(ぼだいてい)を上り詰めた先、
五重塔と向かい合うように手水舎。
手水で清める他、汗を拭う人も多い
境内や辺りの緑の中に生える五重塔
身延山中からもその姿を確認、目印になります。