高野山真言宗 総本山金剛峯寺 名所一覧
http://www.koyasan.or.jp/meguru/sights.html
中門をくぐり壇上伽藍の一番左奥に西塔(さいとう)があります。
ここまで来ると全く人気がありせんがこの西塔、その存在感もさることながら
その意味も素晴らしいものがあります。
実は真言密教の根本道場と言われる根本大塔と対になるこの西塔は
大塔と同じくその内部には立体曼荼羅の世界が広がります。
大塔の本尊は胎蔵大日如来であるのに対し、
西塔の本尊が金剛界大日如来と胎蔵界四仏が奉安されているそうです。
改めてこの二塔が揃って真言密教の根本思想と言えます。
詳しくは根本大塔の記事もお読み下さい。
西塔特別拝観は現在行われていないが
中は根本大塔と同じような世界観が広がる。
画像で見る限りは壁画が素晴らしい。
西塔(さいとう)
お大師さまの伽藍建立計画案である『御図記(ごずき)』に基づき、
高野山第二世である真然大徳によって建立されました。
お大師さまは、大塔と西塔を、大日如来の密教世界を具体的に表現する
「法界体性塔(ほっかいたいしょうとう)」として二基一対として建立する計画をお持ちでした。
しかし、諸般の事情により建設が遅れ、お大師さま入定後の仁和2年(886年)
に完成に至ったものです。
西塔では、大塔の本尊が胎蔵大日如来であるのに対し、
金剛界大日如来と胎蔵界四仏が奉安されています。
現在の塔は、天保5年(1834年)に再建された、擬宝珠(ぎぼし)高欄付多宝塔で、
高さは27.27メートルです。
根本大塔 お大師さま、真然大徳(しんぜんだいとく)と二代を費やして
816年から887年ごろに完成したと伝えられます。
お大師さまは、この大塔を法界体性塔とも呼ばれ、
真言密教の根本道場におけるシンボルとして建立されたので古来、
根本大塔(こんぽんだいとう)と呼んでいます。
多宝塔様式としては日本最初のものといわれ、本尊は胎蔵大日如来、
周りには金剛界の四仏(しぶつ)が取り囲み、
16本の柱には堂本印象画伯の筆による十六大菩薩(じゅうろくだいぼさつ)、
四隅の壁には密教を伝えた八祖(はっそ)像が描かれ、
堂内そのものが立体の曼荼羅(まんだら)として構成されています。
高野山真言宗 総本山金剛峯寺
西塔(さいとう)
住所 和歌山県伊都郡高野町高野山152
アクセス 南海りんかいバス「金堂前」・京奈和道「紀北かつらぎIC』
定休日 無休