法隆寺 三経院 西室・世界遺産 法隆寺地域の仏教建造物




法隆寺 三経院 西室・世界遺産 法隆寺地域の仏教建造物

法隆寺 – Wikipedia
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法隆寺三経院及び西室

国宝(鎌倉時代)
1棟 附指定 棟札1枚
鎌倉前期の1231年(寛喜3)に再建
桁行十九間、梁間正面五間、背面四間、一重、妻入、本瓦葺、
正面一間通り庇付、向拝一間、檜皮葺
1908.04.23(明治41.04.23) 重要文化財指定
1955.02.02(昭和30.02.02) 国宝指定

法隆寺三経院及び西室

西院回廊の西方に建つ桁行十九間の南北棟建物で、
南七間を法華(ほっけ)・勝鬘(しょうまん)・維摩(ゆいま)の三経を講ずる三経院、
北十二間を西室とする。
伽藍創建当初はもっと西回廊の近くにあり全体が僧坊であったが、
承暦年間(一〇七七ー一〇八一)に焼失した。
現在の建物は寛喜三年(一二三一)に再建されたもので(棟木銘)、
後方の西室部分はややおくれて文永五年(一二六八)に
建立された可能性が大きい(柱底墨書)。
嘉元三年(一三〇五)、貞和五年(一三四九)に内部の改装などを行い、
その後も間仕切りの改造が数多く行われたが、昭和の解体修理によって
三経院のみ復原され、西室は外観を整備し、
内部は柱列だけ復して、間仕切りのない広い一室となっている。
西室北端の一間のみ土間床で他は前面板敷とし、三経院の三方には高欄付の縁を設ける。
三経院の広庇は吹放し、主屋正面五間に蔀戸、両側面に板扉、蔀戸、連子窓を設ける。
西室は扉と連子窓の組合わせで構成され、北端間に板扉を入れ、背面は全部壁である。
軸部は自然石礎石に丸柱を立て、地覆、足固貫、縁長押、内法長押、頭貫で固め、
組物は大斗肘木、軒は角垂木一軒とし、
広庇は大面取の角柱上に舟肘木をおき、一軒疎垂木である。
三経院は寝殿造の対屋を思わせる住宅風仏堂であり、
西室は二間一房制の僧坊の外観をよく伝える。

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