男体山(2484.15m)登拝・日光二荒山神社中宮祠より

栃木県日光市の中禅寺湖の北岸に位置する、日本百名山の「男体山(2486m)」へ
男体山は日光国立公園に属する火山で、日光連山の一座です。
中禅寺湖から望む山体が円錐形で、その形が富士山に似ることから「日光富士」と
呼ばれてている他、「日光山」「二荒山」「補陀落山」「黒髪山」など、
数多くの呼び名が付けられています。
日光二荒山神社の境内である男体山は、シーズン以外の立ち入りが禁止されています。
中宮祠で行われる男体山の開山祭から、閉山祭の期間のみ登拝することができます。
登拝期間は例年4月25日から11月11日までとなっています。
今回は閉山を二日後に控えた秋晴れの吉日に登って来ました。
男体山(なんたいさん)
| 標高 2484.15m | 登山日 2024年11月9日 |
| 日本百名山 一等三角点(男体山) 日光二荒山神社 奥宮 | |
| 所在地 栃木県日光市中宮祠 | |
| 難易度 ★★ オススメ ★★★ | 登山口(ナビ検索) 二荒山神社中宮祠 |
| 二荒山神社中宮祠(6:07)→一合目(6:12)→二合目(6:21)→三合目(6:29)→四合目(6:46)→五合目(6:58)→六合目(7:08)→七合目(7:23)→八合目 瀧尾神社(7:46)→九合目(8:06)→二荒山神社奥宮(8:25)→男体山(8:29)→二荒山神社奥宮(8:38)→太郎山神社(8:44)→九合目(8:57)→八合目 瀧尾神社(9:06)→七合目(9:19)→六合目(9:29)→五合目(9:34)→四合目(9:40)→三合目(9:57)→二合目(9:57)→一合目(10:03)→ゴール地点(10:05) 所要時間 3時間22分 累積標高 1201m / 1199m 距離 8.3m | |
| ■日光火山群の中では末期に噴火した中禅寺湖の北側にそびえる輝石安山岩からなる成層火山。二荒(ふたら)山、黒髪(くろかみ)山、下野富士とも呼ばれ、深田久弥の『日本百名山』にも登場する、名実ともに栃木県を代表する山。 山頂には、直径数百m、深さ2百mのすり鉢型火口があり、北側が欠け落ちて馬蹄形をなしている。豪快な水しぶきを上げて落下する華厳ノ滝、男体山を湖面に写す中禅寺湖もこの山の噴火のなせるわざである。 延暦元年(782)、勝道上人によって開山された山岳信仰の山で、女人禁制(明治5年廃止)であった。現在も登拝講の活動が盛んで、特に7月31日夜半から8月7日までの登拝祭期間中は、頂上で御来光を迎える大勢の人たちで賑わいを見せる。 山頂からの眺望は四方に開け、眼下に中禅寺湖、戦場ガ原を見下ろし、白根山、太郎山、女峰山をはじめとする日光連山、上越、上州の山々、はるかに富士山を望むことができる。特に、紅葉に彩られる季節は絶景の一語に尽きる。 登山は南麓の二荒山神社から一気の直登で約3時間30分、北側の志津小屋からは約2時間20分。 なお、男体山は二荒山神社の境内地のため登拝期間が設けられている。例年、5月5日から10月25日までが登拝期間で、詳細は日光二荒山神社に確認のこと。 ヤマケイオンラインより |
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日光二荒山神社中宮祠
中禅寺湖の北岸に鎮座する「日光二荒山神社 中宮祠(ちゅうぐうし)」の境内より
男体山の山頂にある「二荒山神社奥宮」と、日光市内にある「二荒山本社」
二社の中間にあるため「中宮祠」と呼ばれており、この三社をあわせて
「日光二荒山神社」と呼ばれます。
日光三山をご神体として祀る神社で、延暦3年(784年)に建立されたと伝わります。
主祭神は次の3柱で、総称して「二荒山大神」と呼ばれています。
大己貴命(おおなむちのみこと)
田心姫命(たごりひめのみこと)
味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)
また、それぞれ「日光三山(男体山・女峯山・太郎山)」の一山があてられています。
中宮祠 中門
二荒山神社 中宮祠 御由緒
日光二荒山神社は太古、秀峰二荒山(男体山2484m)を神鎮まり坐す御神体山として尊崇したことから奉祀された御社である。
御祭神は二荒山の大神と申し大己貴命(大国主命)、妃神の田心姫命、御子神味耜高彦根命三柱の大神をお祀りし、延喜式名神大社、下野国一の宮と崇められ国幣中社に列せられた名社である。
主神大己貴命は国土経営、産業開発、凡ての産業を司り福の神と称へられ、農業、醸造、婚姻、温泉、医薬の祖神として遍ねく国土国民を守り幸へ給う神で、妃神、御子神と共に御神徳いよいよ高く広く輝き給うのである。男体の御山に大己貴命、女峰の御山に妃神、太郎の御山に御子神が鎮まりまして、親子三神大空に聳えて和気あいあい団欒の和やかさを拝すれば自ら景仰の思ひ新たなるものがある。 当社の境内地は面積凡そ三千四百町歩に及び伊勢神宮に次ぐ広大な境域で、日光連山の主峰男体山を始め、女峰山、太郎山、大真名子山、小真名子山、前白根山、奥白根山の諸山は夫々神体山として気高くそそり、鬱蒼たる原始林に囲まれ華厳滝、白雲滝、般若、方等七滝等名瀑がどうどうと千古の神韻を轟かしている。此等の地域は悉く神域たると共に日光国立公園の中枢となっている。

男体山は二荒山神社の「御神体山」であり、境内地になります。
そのため例年「4月25日〜11月11日」の登拝期間のみ登山が可能です。
登拝料1,000円を納めて入山します。
4月25日に山開きとなる「開山祭」が行われます。
その後、日光二荒山神社中宮祠にある登拝門が開かれ男体山への登拝が可能となります。
そして11月11日には登拝門を閉じられ、シーズンを終わらせるための神事である
「閉山祭」が執り行われます。
授与所
中門横の「授与所」にてお守りやお札、御朱印等と共に、
シーズン中には登拝の手続きをこちらで行います。
連絡先等を記入、入山料(一千円)を収め、簡単な説明を受けると、
安全を祈願したお守りをもらうことができます。
登拝口鳥居(重要文化財)
ここから、平均的なコースタイムは登りが3時間50分・下りが2時間30分です。
早朝から、開門を待つ大勢の登山者、この日は6時少し前に開門。
少し空いてから登山を開始しました。
一合目 遙拝所
最初からいきなり急な石段を登っていきます。
石段を登り切ると一合目の遥拝所へ、ここを過ぎると登山道に入ります。
一合目
一合目には「一合目」と彫られた石碑と石鳥居が建ちます。
以後、山頂の「十合目」まで石碑が立っており、現在位置を把握しやすくなっています。

最初は樹林帯の中を登っていきます。
訪れた日は紅葉の最盛期、朝日に照らされた紅葉が綺麗でした。

高度をあげると中禅寺湖が眼下に広がってきます。
四合目 石鳥居
三合目を過た所で登山道からいったん林道に入ります。
石鳥居のある四合目で再び登山道へ。

四合目からは急な登りが1km近く続きます。
足場の悪いガレ場がありますが、初級者も慎重に登れば大丈夫です。
振り返ると中禅寺湖、奥秩父の稜線の上に富士山も見えています。

四合目からコースタイムおよそ1時間半で八合目へ。
瀧尾神社と刻まれた石碑の先、避難小屋の隣に祠があります。

瀧尾神社

九合目を過ぎると森林限界を超え、火山らしい赤土地帯に入ります。
眼下には中禅寺湖を見下ろすことができます。

山頂付近は岩や砂利の火山らしい景色が広がっています。
山頂が近づくと、二荒山神社の奥宮や避難小屋が見えてきます。

奥宮 社殿
山頂一帯に着き、先ず最初に目にするのが「日光二荒山神社 奥宮」です。
勝道上人により天応2年(782年)に創建されたと伝わります。
二荒山大神像 御神像
二荒山神社 奥宮
二荒山神社の創建は天応2年(782勝道上人が男体山(標高:2486m・日本百名山)の山頂に社殿を建立したのが始まりと伝えられています。延暦3年(784)に参拝が困難な事から麓に中宮祠を建立、以後本宮の遥拝所として発展し、延長5年(927)にまとめられた延喜式神名帳に記載されている名神大社で下野国一之宮、関東総鎮守として広く信仰されました。中宮祠の境内から奥宮までの登拝道がありその入口には青銅製の鳥居(国指定重要文化財)と登拝門(開門は例年開山祭の5月5日から閉山祭の10月25日まで)が設置されています。1合目には遥拝所と鳥居があり4合目からから本格的な登山、8合目に滝尾神社が鎮座しています。滝尾神社は日光三山の1つである女峰山の祭神である田心姫命を祭る神社で明治時代初頭に発令された神仏分離令後は二荒山神社の別宮に位置づけられています。山頂には奥宮の社殿と共に、同じく日光三山の1つ太郎山の祭神である味耜高彦根命を祭る太郎山神社が鎮座しています。登拝門から奥宮までは約6キロ、通常3.5時間から4時間程で登る事が出来ます。祭神は二荒山大神、大己貴命、田心姫命、味耜高彦根命。

男体山 山頂(標高2486m)
二荒山神社 奥宮を右手に行った先が男体山の山頂です。
男体山の古名は「二荒山(ふたらさん)」と呼ばれており、神社名とされています。
この「二荒山」の名の由来には、補陀洛山(ふだらくさん)が訛った等、諸説あるそうです。

男体山のシンボルとも言えるのが、背後にある岩場の大剣。
一少し盛り上がった山頂の一番高い岩の上に奉納されています。
男体山の大剣
数年前、雷に打たれて折れてしまったそうですが、
新しくステンレス製として生まれ変わり、輝いた刃が青空に映えています。
男体山(2484.15m) 一等三角点(男体山)
三角点はさらに奥に行った所にあります。
男体山は一等三角点百名山の一座にも数えられています。

東側の奥には女峰山方面へと続く縦走ルート。
途中、避難小屋などもあり、 繋げて歩くこともできるようです。
太郎山
男体山(父)・女峰山(母)・太郎山(子)と、家族にも例えられる3つの山は
「日光三山」と呼ばれています。
また、それぞれ「大己貴命」・「田心姫命」「味耜高彦根命」の三柱があてられており、
総称して「二荒山大神」と呼ばれ、日光二荒山神社の御祭神とされています。
日光白根山や燧ヶ岳
南側 関東平野と筑波山
山頂の大剣から 中禅寺湖方面
富士山の下には丹沢から奥秩父の山々、南アルプスまでを望みます。
山頂全景
山頂の北側には爆裂火口が残り、この山が火山だったことがわかります。
約7000年前の噴火では、湯川を堰き止め、「戦場ヶ原」や「中禅寺湖」ができたといいます。
そこから落ちる滝が、「竜頭ノ滝」や「華厳ノ滝」で、現在では日光の名所となっています。
中禅寺湖
二荒山神社 奥宮の左側、太郎山神社方面へ。
ここから望む中禅寺湖がとても綺麗でした。

日光二荒山神社 太郎山神社
奥宮近くの「太郎山神社」付近からは奈良時代から近世に至る祭祀遺物が出土し、
一帯は「男体山頂遺跡」といわれています。
出土品の多数は重要文化財に指定されており、現在は「中宮祠宝物館」にて保管、
一部は宝物館にて拝観することができます。
戦場ヶ原
男体山の二荒神と赤城山の赤城神が中禅寺湖を巡り、
大蛇(男体山)と大ムカデ(赤城山)に化けて戦った戦場、という有名な伝説があります。
この伝説では二荒神(男体山)が勝利し、中禅寺湖を手に入れたそうです。

来た道を戻り中宮祠へ
登山者が多く、すれ違いが困難場所も多いので注意して下山しましょう。

