天台宗 池沢山 東光寺・静岡県島田市東光寺
静岡県島田市東光寺、天台宗 池澤山 東光寺
ご本尊は千手観世音菩薩です
東光寺の創建は不詳ですが、
伝承によると平安時代初期の天長7年(830)に
慈覚大師円仁が開いたのが始まりと伝えられています。
境内には日吉大社(滋賀県大津市坂本)の分霊を勧請した日吉神社が鎮座し、
毎年4月14日に行われる例祭で奉納される「猿舞」は
神仏習合時代の名残が見られる行事として貴重な事から
昭和52年(1977)に静岡県指定無形民俗文化財に指定されています。
天台宗 池沢山 東光寺
慈覚大師が開いたといわれる天台宗の古刹
東光寺は、山号を池沢山といい、千手観音を本尊とする天台宗の古刹です。
寺の伝えによると、天長7(830)年に慈覚大師が開いたといわれています。
寺に残る多数の中世文書の中には、室町幕府 足利尊氏から発給された禁制があり、当時の東光寺の格式や地域での勢力を物語る資料とされています。
また、今川家七代の帰依が厚く、今川範氏、範政、氏親、義元などが寺領安堵等をして庇護し、後に、武田、徳川に領収されますが名刹として今に至っています。
【日吉神社の猿舞】
東光寺には古くから猿舞と呼ばれる奉納舞が残っています。猿舞は毎年4月14日に東光寺の伽藍神である日吉神社の祭典の際、二人の子どもが猿の面をつけて舞うものです。
舞は二人の舞人と九人の楽人とで行われます。音曲、舞とも優美でいわゆる田遊びのような土着的色彩はなく、古式典雅なものです。祭りの神事の後、東光寺本堂前の広場を特設の舞台とし、約15分にわたって奉納されます。
猿舞は昭和52(1977 )年12月20日、県指定無形民俗文化財になりました。