大尾山 顕光寺・静岡県掛川市居尻
静岡県掛川市居尻、大尾山の山頂下にある真言宗醍醐派の寺院「大尾山 顕光寺」です。
大同二年(807年)智顕上人により開山されたと伝えられています。
本尊は千手観音。遠江三十三観音霊場巡り13番札所に選ばれています。
平成30年(2018)年9月の台風21号の強風で倒れ、観音堂を直撃してしまいました。
現在は半壊の状態で保存されています。
大尾山顕光寺の西側には駐車場があります。
登山で訪れる場合は、ここから「ならここの里」へ至るコースがメインルートとなります。
参道の石仏
大尾山顕光寺
真言宗醍醐派の寺院です。
本尊は千手観音 大同2年(807)、智顕上人により創建と伝わります。
ここから観音堂までは山道を行きます。
右隅に石鳥居の額が残されていました。
観音堂前の階段、左右に鳥居杉(県指定の天然記念物)があります。
手水舎
階段前の手水舎
灯篭
鳥居杉
樹高30m、目通り7m、枝張り10mのスギの巨木。
落雷とその後の腐食のため空洞になったとみられ、幹部分からは新たな根が育っています。
1958年(昭和33年)4月15日、県指定文化財の天然記念物
※平成30年(2018)年9月の台風21号の強風で倒壊。
静岡県指定天然記念物
大尾山の鳥居杉
所在地 掛川市居尻482 所有者 顕光寺
スギは、本州、四国、九州に分布する常緑の高木で、高さ40mにも達する。 この鳥居スギは、落雷により木の中が腐り空洞となり、地上13mの高さのところから地面に達する根を下ろし、養分を吸収している。向い合って立ているスギの大木と合せると鳥居のような形なので、鳥居スギといわれている。 開創の時植えられたものと伝えられ、樹齢千余年といわれている。
根廻り 10m
目通り 7m
樹高 30m
枝張り 東西10m 南北10m
昭和33年4月15日指定
静岡県教育委員会・掛川市教育委員会
観音堂
大尾山 顕光寺
山 号 大尾山
寺 号 顕光寺
住 所 静岡県掛川市居尻482
宗 派 真言宗醍醐派
本 尊 千手観世音菩薩
札 所 遠江三十三観音霊場第13番札所
札所本尊 千手観世音菩薩安里山長福寺(掛川市本郷)第二代智顕上人が、「ひょんの木(イスノキ)の茂る山頂、此処に我を祀り広く功徳を施せ」との霊夢を見たとして、807年(大同2年)2月17日、大尾山に観音堂を建てて千手観世音菩薩を祀ったのが始まりと伝えられている。古くは山伏の修験道場として遠州八坊のひとつに数えられ、大尾山王子坊とも言われた。江戸時代には掛川藩の御祈祷所であったことを示す古文書が残る。ご詠歌に「はるばると登りて見れば大尾てらの雪も氷も解けてながるる」と詠われている。
ここに掲げられているものではありませんが、
大尾山鰐口は「県指定文化財の工芸」に指定されています。
大尾山鰐口
室町時代の特色をよく表す鰐口。
1407年(応永14年)9月9日、飯円荘戸和田郷(現: 静岡県周智郡森町)の檀那藤原通国が賀茂宮に奉納し、1565年(永禄8年)9月3日に東山四郎左近が顕光寺に再寄進したことを示す銘が刻まれている。1957年(昭和32年)12月25日、県指定文化財の工芸。一般非公開。
鐘楼
顕光寺は古くは修験道場として遠州八坊のひとつに数えられ、
大尾山王子坊とも言われました。
その他、境内には市指定保存樹木であるハナカイドウの古木があり、
4月下旬頃には紅紫色の花を咲かせます。
上人堂
さらに上にはこのお寺の開基である智顕上人を祀ったお堂
開基(創立者)は807年(大同2年)と伝わります。
大尾山(661m)
上人堂の裏側に大尾山頂上(661m)の山頂標識
非常に残念ですが、平成30年(2018)年9月の台風21号の強風で鳥居杉が倒れ、
本堂を直撃してしまいました。現在は半壊の状態で保存されています。