大岳(1262m) 鋸岳(1296m) 位牌岳(1457.5m) 呼子廃道・大棚の滝より周回
愛鷹連峰の「大岳」を大棚の滝より
大岳は愛鷹連峰の中心から少し西に位置する1,262mの山です。
その大岳からは廃道(呼子廃道)を使い呼子岳へ、
蓬莱山〜鋸岳〜位牌岳を経て袴腰岳から第一展望台経由で周回して来ました。
*鋸岳も勿論ですが、大岳からの呼子廃道は極めて危険です。
当記事は参考にしないで下さい。
大岳(おおだけ)
標高 1262m | 登山日 2022年1月29日 |
愛鷹連峰 西に位置するピーク | |
所在地 静岡県富士市桑崎 |
呼子岳(よびこだけ)
標高 1301m | 登山日 2022年1月29日 |
姥捨て山の伝説や死の山伝説が残る | |
所在地 静岡県富士市比奈 |
蓬莱山(ほうらいさん)
標高 1292m | 登山日 2022年1月29日 |
割石峠近くのピーク | |
所在地 静岡県富士市比奈 |
鋸岳(のこぎりだけ)
標高 1301m | 登山日 2022年1月29日 |
愛鷹山 噴火口の側壁で崩壊が進んでいる危険地帯 | |
所在地 静岡県富士市比奈 |
位牌岳(いはいだけ)
標高 1457.53m | 登山日 2022年1月29日 |
三等三角点(大沢入) | |
所在地 静岡県裾野市下和田 |
袴腰岳(はまこしだけ)
標高 1457.53m | 登山日 2022年1月29日 |
大棚の滝と愛鷹山馬場平方面との分岐 | |
所在地 静岡県沼津市西野 |
難易度 ★★★★ オススメ ★ | 登山口(ナビ検索) 大棚の滝 |
スタート地点(09:58)→須津山荘(10:30)→大岳(11:48)→呼子岳(12:36)→割石峠(12:43)→鋸岳(12:49)→位牌岳(13:58)→愛鷹山・池ノ平分岐(14:11)→一服峠(14:30)→袴腰岳(14:45)→第一展望台(15:23)→第一展望台登山口(15:57)→須津山荘(16:03)→大棚のキャンプ場(16:20)→大棚の滝(16:26)→ゴール地点(16:31) 所要時間 6時間32分 累積標高 1671m / 1686m 距離 14.1m | |
■愛鷹山(あしたかやま)は富士山の南に位置し、(黒岳、越前岳、呼子岳、鋸岳、位牌岳、前岳、袴腰岳、大岳、愛鷹山) などのピークが南北に連なるため愛鷹連峰と呼ばれることもあります。 |
須津渓谷橋 富士バンジー前の駐車場より
大岳からは呼子廃道を使い呼子岳へ、鋸岳を通過し、位牌岳・袴腰岳から周回の予定ですが、
ルートの状況次第ではピストンに変更予定です。
富士バンジー
静岡県富士市にある「富士バンジー」は2016年に須津渓谷橋にオープンした東海エリア初のバンジーサイトです。高さは54mで初心者ジャンパーからリピーターまで人気が高まっています。
〒417-0811 静岡県富士市富士バンジー
54メートル
年齢 15歳以上
体重制限 40 ~ 105kg
通年営業(火・水曜日定休)
9:00~17:00 (16:30が最終受付)
料金
1回目11,000円
同日2回目6,000円
2回目以降7,000円(要認定書&身分証明書)
<アクセス>
車
東名高速 愛鷹PAスマートインター(ETC専用)⇒富士バンジー(約25分)
東名高速 富士I.C⇒富士バンジー(約25分)
国道1号バイパス富士東I.C⇒富士バンジー(約20分)
電車
岳南鉄道「須津駅」⇒富士バンジー(タクシー約15分)
新幹線
JR新富士駅⇒富士バンジー(タクシー約45分)
愛鷹連峰登山ルート図
愛鷹山
愛鷹山(あしたかやま)は静岡県の東部にある山。富士山の南隣に位置する火山である。最高峰は標高1504.2mの越前岳。狭義には南方にある1,187.5mの愛鷹山峰を指す。愛鷹山塊や愛鷹連峰とも呼ばれることがある。日本二百名山の1つ。
地史
愛鷹山は第四紀の成層火山である。およそ40万年前に箱根火山や小御岳火山とともに噴火を始めた。10万年前に黒岳溶岩ドームと火砕流を噴出したのを最後に火山活動を終えた。山体はフォッサマグナ地域に含まれ、富士山と同じく、フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界付近に位置する。位牌岳の西側に火口があったと考えられているが、活動の終息から長期間が経過し、開析が進んでいるため明瞭な火口地形は残っていない。山体の北側が、後からの火山活動で成長した富士山のすそ野に取り込まれている。
その他
標高800メートル以上の地域では、ピンク色のアシタカツツジに代表される特有の植物が生育している他、環境省の特定植物群落調査にも選定されたブナの原生林が見られる。季節によってヤマボウシやトリカブトが咲く。南東側の山中につるべ落しの滝がある。南麓には茶畑が多く、新旧の東名高速道路や東海道新幹線が通り、交通の要衝となっている。
愛鷹山峰の山頂には愛鷹明神を祀る桃沢神社が鎮座している。古くは足高山と記されていた。富士山を中心に愛鷹山(足高山)、山梨県の足和田山、箱根の足柄山を合わせて「富士三脚」と呼んだ。
縁起のよい初夢『一富士、二鷹、三なすび』の鷹の説の一つとして、駿河国で2番目に高い愛鷹山を指すという説がある。しかし、実際には駿河国で愛鷹山より高い山は存在する。
愛鷹山信仰
愛鷹山からみて西麓に位置した東泉院(現在の富士市今泉、廃寺)は愛鷹山との関係が深く、東泉院所伝という『富士山大縁起』には「愛鷹山縁起」が記されている。この記録は「穀集山大縁起」「愛鷹山縁起」「今山縁起」「五社記」の四部で構成される。「今山」は富士山の側火山を指すといい、「五社」は東泉院別当の下方五社を指す。他、東泉院の院主は「富士愛鷹両山惣別当」を称しており、東泉院に愛鷹山信仰があったことが指摘されている。
主な山岳
黒岳 1,087 m(溶岩ドーム)・越前岳 1,504.2 m(最高峰)
前岳 1,336 m・鋸岳 1,296 m・呼子岳 1,310 m・位牌岳 1,458 m
大岳 1,262 m・袴腰岳 1,248 m・愛鷹山 1,187.5 m
Wikipediaより
須津渓谷橋、中央にはバンジー台
高さ54m、高所恐怖症なので覗くとゾッとします
奥に見えるのが目指す大岳
大棚の滝
富士バンジー駐車場から大棚の滝への遊歩道へ降り、
下に見える林道を行く予定でしたが、景色に見惚れて橋の上まで来てしまいました。
仕方なく橋横の遊歩道より
一旦上の林道へ、やがて下の林道へと合流します
須津山 山神社
祭神 大山祇神・創建 明治十四年 四月
須津川を中心とした一帯は江戸時代頃から須津山と呼ばれていたそうです。
明治初期に一旦宮有地にされてしまいますが、
明治十四年に再び民有地化したことを記念して創建されたそうです。
山神社へお参り、立派な御神木があります。
愛鷹須津山荘
大岳への登山口は山荘の裏にあります。
愛鷹連峰ルート図
危険・注意箇所として下記表記がありました。
「割石沢・鋸岳の縦走や鋸岳ルンゼの登はんは危険です。十分な装備と注意をしてくださ。
ヤエン沢・位牌沢の登はんは極めて危険ですので避けてください。」
笹と杉、つづら折りの植林の急登、
少登ると袴越岳 愛鷹山が見えてきます。
P1014へ、中央に大岳
駿河湾
上空には厚い雲が掛かっています
大岳(1262m)
大岳は愛鷹連峰の中心からは少し西に位置します。
元々は呼子岳から尾根沿いに登山道が繋がっていましたが、
鋸岳同様に侵食過程にあり大変危険な道ということで現在では廃道となり、
整備されぬまま荒廃に任せた状態となっています。
他のピークと繋げて歩くことが難しく、また山頂からの展望も少ないことから、
愛鷹連峰の中でも特に登山者の少ない山です。
その廃道(呼子廃道)を使い呼子岳を目指します。
序盤はテープや踏み跡もしっかり、歩きやすい道です。
この辺り、シーズンには愛鷹ツツジが見られるそうで、
大岳から少し先まで足を延ばす人も多いのだそうです。
呼子岳〜石割峠〜蓬莱山〜鋸岳
こちら側からの眺めはとても新鮮です。
安心していたのも束の間
崩れている場所も出てきました。
位牌岳付近は霧氷ぽいですね
越前岳へと続く尾根
3箇所程尾根が途中で切れており、
その都度足場の悪い急降下があります。
痩せ尾根
最終部の痩せ尾根は鋸岳同様に侵食過程にあり危険です。
以前登山道だった頃の古いロープや壊れた木のハシゴなどが残っています。
それらを使わないと登れない箇所もあり、確認しながら利用しました。
斜度70〜80度程、通称「呼子の壁」と呼ばれる
呼子岳への最後の登りは特に危険です。
足場が脆く、垂直に近い急登にはロープが無い所もあります
ただ、手掛かり足掛かり(立ち木や根)はあるので、慎重に登りました。
特に下りでは絶対に使わないで下さい
呼子岳(1301m)
姥捨て山の伝説や死の山伝説が残る「呼子岳」へ
一般道に合流します。
呼子岳より
大岳からの呼子廃道と駿河湾
越前岳
割石峠のルンゼ
蓬莱山(1292m)
愛鷹山はその昔、標高2800m級の成層火山で
山体崩壊し今の姿になってしまったと言われています。
そしてその火口があったのが、愛鷹山塊のほぼ中央に位置する
鋸岳 付近とだと言われています。
これから進む鋸岳周辺は、
愛鷹山の噴火口の側壁で崩壊が進んでいる危険地帯となります。
蓬莱山側の立入自粛看板
鋸岳周辺は、一部ボランティアの方により整備されている部分もあるのですが、
全体的に鎖やロープは古く、アンカーが緩んでいる箇所もあります。
鎖に頼らず岩や灌木に掴まって昇り降りする方が良いと感じました。
鋸岳 稜線
蓬莱山より鋸岳ルートの全容
奥には位牌岳 左に前山へと続く尾根。
前半は南斜面をトラバース気味に下り、
後半は北斜面をトラバースしながら登って行きます。
金時山 丹沢方面
鋸の歯は蓬莱山側より1歯〜5歯あり
2〜3歯間を第1ルンゼ・4〜5歯間は第2ルンゼ・5歯の向こうを第3ルンゼと呼びます。
写真は第2ルンゼ、足場の脆い直登の鎖場。
位牌岳側の立入自粛看板と越前岳
位牌岳(1457.53m) 三等三角点(大沢入)
6年ぶりに訪れる位牌岳
愛鷹連峰はお気に入りでこれまでに何度か登っています。
位牌岳下の展望ポイントより
駿河湾がキラキラして綺麗でした。
伊豆半島
大岳からの呼子廃道〜呼子岳
呼子岳〜割石峠〜蓬莱山〜鋸岳〜位牌 奥に越前岳
袴腰岳(1248m)
ここから須津川方面へ下山
正面に大岳とP1014
晴れて来ました
見晴らしの悪い第一展望台を過ぎ
P882から須津川方面へ
迷いやすい箇所があるので要注意
渓谷沿いを歩き、須津山休養村キャンプ場へ
須津山休養村キャンプ場
須津山休養林内にある、テントサイト5ヶ所の小さなキャンプ場です。間近に大棚の滝があり、須津川のせせらぎの涼しげな音を聞きながらお過ごしいただけます。
住所 富士市江尾1035番地
期間 4月1日~11月30日
(12月1日~3月31日は休場となり利用できません)営業時間 午前9時~午後4時
※毎週水曜日、木曜日(祝日の場合は翌日)、12月1日~3月31日は営業していません。使用料 1区画1泊につき520円
チェックイン、チェックアウトともに午前11時
施設 テントサイト5区画・トイレ(1箇所)・炊飯棟(1棟)
アクセス
<鉄道>
JR東海道線吉原駅で岳南鉄道に乗り換え、須津駅下車 徒歩2時間(8km)
<車>
国道1号富士由比バイパス富士東インターチェンジより約30分(約10km)
※途中に道路が狭い箇所があり、バス等での到着はできません。
大棚の滝
大棚の滝
大棚の滝のある須津川渓谷は、愛鷹山系随一の美しい渓谷で、上、中流に冷たい清らかな水が流れ、四季折々の色どりを楽しませてくれます。
中里登山口から須津川をさかのぼると、6キロメートル地点に大棚の滝があります。落差21メートル、夏でも水温は15度から20度くらいの清水がごうごうと落下する壮観は渓谷一の眺めです。