風イラズ(1990m) 大無間山(2329m)・田代より周回




風イラズ(1990m) 大無間山(2329m)・田代より周回

前回に引き続き、南アルプス深南部の秘峰「風イラズ(風不入)」へ

静岡市側から見ると、大無間山の両極を小無間山と共に担うように聳える山で、

その威容な山容からか一部の薮山好きには有名な山です。

不思議なその名は、かつては風も入り込まないような密林だったことに由来するそうです。

今回は何度となく眺めてきた稜線を歩きたいと思い、

田代登山口より小無間山・大無間山を経て、南尾根から風イラズを目指しました。

大無間山(だいむげんさん)

標高 2330m 登山日 2022年6月18日
一等三角点峰 二百名山
所在地 静岡県榛原郡川根本町犬間

三ッ合山(みつごうやま)

標高 2149m 登山日 2022年6月18日
大無間山 風イラズ間のピーク
所在地 静岡県

風イラズ(風不入)

標高 2109m 登山日 2022年6月18日
三等三角点(風不入)
所在地 静岡県

抜ヶ谷山(前黒枯山)

標高 1612m 登山日 2022年6月18日
風イラズ手前のピーク
所在地 静岡県

大小屋戸山

標高 1280.33m 登山日 2022年6月18日
三等三角点(大小屋戸)
所在地 静岡県榛原郡川根本町犬間

難易度 ★★★★  オススメ ★★ 登山口(ナビ検索) 諏訪神社
田代登山口(05:44)→雷段(06:09)→小無間小屋(07:25)→P3(07:46)→P2(08:04)→P1(08:12)→大崩落地(08:17)→小無間山(08:53)→唐松谷の頭(09:04)→中無間山(09:25)→大無間山(10:13)→前無間山(10:25)→2098m標高点(11:01)→三ッ合山(11:23)→風イラズ(12:19)→黒枯山(13:34)→前黒枯山(抜ヶ谷山)(13:46)→1351m標高点(14:33)→尾栗峠(14:52)→大小屋戸山(15:02)→兎辻(17:22)→接阻峡温泉駅(17:23)→諏訪神社(19:44)→ゴール地点(19:49) 所要時間 14時間05分 累積標高 3627m / 3593m 距離 45.6m
■大無間山(だいむげんざん)は、静岡県の赤石山脈の深南部にある標高2,330 mの山 。日本二百名山に選定されている。山頂には一等三角点が置かれている。南アルプスで一等三角点を持つ山は、甲斐駒ヶ岳、赤石岳、黒法師岳とこの山の4山のみ。麓には大井川が流れ、井川ダムの人造湖である井川湖がたたずむ。大井川の支流の明神谷、関の沢川、栗代川の源流の山である。周辺の山域は1968年(昭和43年)4月1日に、静岡県から奥大井県立自然公園に指定された。Wikipedia
■大無間山は、南アルプスの深南部にひっそりと佇む、静かな二百名山です。山頂からの眺望はありませんが、山頂へ至る道中で視界に映る広大な山々の連なりからは、自然の奥深さを感じることができます。そして、小無間山手前の崩壊地は、危険な難所でもありますが、大地の息づかいを感じることができる絶景ポイントでもあるのです。この崩壊地が完全に崩れてしまえば、登頂はますます困難になってしまいます。
■ ① 静岡市葵区田代温泉 → 小無間山 → 大無間山(8時間) ② 寸又峡(朝日岳登山口) → 日向沢 → 大無間山(11時間半) の2ルートです。その他に、尾盛駅(7時間)や明神橋登山口(8時間11km)や畑薙湖登山口(12時間18km)からの記録がありますが、いずれも自己責任のバリエーションルートです。日帰りが可能なのは、田代温泉からのルートだけです。どのコースも難易度は高いですが、①は、技術的難易度が高く、②は体力的難易度が高いです。
■ー

「静岡の百山」は、東部から西部、北部まで静岡県内の山が幅広く選ばれています。 叉、海岸近くの低山から南アルプスの3000mを越える山までバラエティーに富んでいます。 本自体は山名の由来、歴史など生活に密着した山の説明が中心で、登山のガイドブックではありません。 山の知識を深め、より楽しむための本です。

登山口

大無間山メイン登山口である田代より、

この先の林道の駐車スペースから登り始める。

少し歩くと登山届けの記帳所があり、ここから直ぐに急登が始まる。

正規ルートの登山道は明確で歩き易い。

五葉沢の頭(1796.34m) 三等三角点(五葉沢)

登り始めてすぐに送電線と鉄塔があり、

青テープが巻かれた植林帯を通り、P1402を超えると

三等三角点がある五葉沢の頭(1796.34m)と呼ばれるピークへ。

ここには静岡市 市営の避難小屋がある。

風イラズ

木々の合間より今日の目的地「風イラズ」を望む

小無間小屋

水色の小無間小屋は元々、中部電力が管理していたが

現在は静岡市の市営小屋となっている。

中は囲炉裏を中心に5〜6人程度休むことが出来るスペースがある。

小無間山と崩壊地

小無間小屋からは痩せ尾根の登山道が続く、

P1 通称「鋸歯」と呼ばれるピークへ

下り坂に差し掛かると目の前に大きな崩壊地と小無間山が見えてきます。

鋸歯(1898m)のピーク付近には昭和を感じさせる古い看板。

崩壊地より 青薙山と笊ヶ岳 布引山

大無間山までのコース上最大の難所 崩壊地

現在も崩壊が進む尾根には不安定なロープが数本、

足場も悪いので注意して進みます。

青笹山〜小河内山〜山伏

しかしガレ場なので景色は良い。

富士山や白峰南嶺方面の展望があります。

振り返って崩壊地

脆い足場は下山で使うには特に注意が必要。

小無間山(2149.74m) 三等三角点(小無間山)

前回は赤石温泉「白樺荘」の少し手前、

明神橋からのルートより歩きましたが、ここ小無間山で合流します。

小無間山から先はなだらかな広尾根

苔とシラビソの美しい原生林の森が広がります。

唐松谷ノ頭(2160m)より大無間山

関ノ沢本谷に向けて大きく崩れたガレ場が

唐松谷ノ頭(2160m)と呼ばれるピーク。

ここからはこの後歩く、大無間山から風イラズへと

大きく伸びる尾根を正面に見ることができる。

関ノ沢ノ頭(中無間山) 2109m

関ノ沢ノ頭、通称(中無間山)と呼ばれるピークは

北へと伸びる尾根に踏み跡がついており、

迷い込み防止のためのトラロープが設置されている。

この時期の大無間山はイワカガミが見頃、

ここまでもこの先もイワカガミロードが続きます。

大根沢山 光岳

山頂手前には南アルプスと深南部を望む展望地があります

大根沢山の後ろに南アルプス主稜線

聖岳 上河内岳 赤石岳等

大無間山(2329.62m)

一等三角点(大無間山)

南アルプスには4つしかない一等三角点がある平坦で広い山頂、

オオシラビソに囲まれ展望は無い。

大無間山から南尾根を下降する

ここからはバリエーションとなる。

足場の悪い急な下りの後は細尾根が続く。

前無間山(2300m)

前無間山(2300m)の崩落地

灌木邪魔をしますが 縁を確認しながら歩きます

寸又峡から朝日岳、大無間山へと至る尾根

ここも歩きたい

風イラズ

木々の間より「風イラズ」

藪や倒木に拒まれ簡単では無いルート、距離以上に時間が掛かります。

シロヤシオ

P2098を越えると、所々歩き易い所もある

ダケカンバやシラビソが生い茂る原生林の森

三ツ合山(1583m)

鬱蒼とした三ッ合山を過ぎ、コブを越えながら南下していくと

ほどなくして風イラズの山頂に至る

風イラズ(1990.54m) 三等三角点(風不入)

展望も何も無い木々に覆われた静かな山頂、

南アルプス深南部の秘峰に相応しい。

この日の予報は午後から雨、

山頂に立った頃、予報より早く降り始め、その後直ぐに大雨に変わる。

ここからが大無間山南尾最難関部、密集した木々と雨とで視界の聞かない中、

岩交じりの急登を何度も立ち止まりながら慎重に下って行く。

抜ヶ谷山(1612m)

ルーファイと足場の確保に一生懸命になって抜ヶ谷山まで

少し小雨になり、ルート上もなだらかに変わる。

大小屋戸山(1280.33m) 三等三角点(大小屋戸)

ルートはさらに明確になり、

屋栗峠(1210m)から大小屋戸山へ

少し雨が弱まると一瞬でガスが引く

移り変わる景色が神秘的でした

登山口

ここまで10時間弱、ようやく栗代林道沿いの登山口へ、

林道は途中崩壊のためここまで車で来ることはできない。

取り残された車が登山口の目印となっている。

歩くのには支障がない林道を少し進むと崩壊地

林道崩壊地には高巻きの階段が設置されており、

もう一度山側へ数十メートル登ることになる。

林道崩壊地

登山口から栗代林道ゲートまでは2.5km程度。

奥大井湖上駅方面から栗代林道へと至る林道は現在落石のため通行止めとなってる。

ここからさらにその林道を歩き県道388号「接岨峡線」まで

長島ダム

林道の途中にある長島ダム展望所より

県道388号「接岨峡線」沿いに自転車をデポしてあり

それに乗り田代の登山口まで戻りました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加